TS CUBIC SHOPPING“釧路発” 魚網素材でできた優しいボディタオルとたわし
魚網は魚を傷つけないよう工夫された繊細な道具です。その魚網を素材として使用した、人にも物にも優しいボディタオルとたわしがあります。東日本大震災をきっかけに始まった地域活動から生まれた「くしろ魚網シリーズ」のボディタオルとたわしは、港町・釧路ならではのプロダクト。今回は、制作元である株式会社MOKA.と、その思いに共感して製品を全国へ発信するトヨタモビリティ釧路への取材を通して、釧路の海と人が紡いだものづくりの物語をご紹介します。
Text:Reico Watanabe
Edit:Yasumasa Akashi(pad inc.)
「地域を元気にしたい」―その思いが、すべての始まりでした。
2024年に2年連続水揚げ量日本一を記録した釧路港は、日本を代表する漁港のひとつ。なかでもサンマの流し網漁は、北海道の短い夏の始まりを告げる風物詩として古くから親しまれています。港に並ぶ出漁を控えた漁船、岸壁で手入れをされる漁具、広げられた魚網・・・。解禁日が近づくと、これから始まる夏の漁に向けて港全体が少しずつ活気づいていきます。
漁で使われる魚網は、小さな魚の繊細な皮を傷つけないよう、しなやかさと強度を兼ね備えています。その魚網を素材として使い、くらしに寄り添うボディタオルやたわしとして誕生させたのが、「MOKA.」です。しかしその始まりは、ものづくりではありませんでした。東日本大震災が起きた2011年。当時、ハローワーク釧路でキャリアコンサルタントとして働いていた「MOKA.」代表取締役の森崎三記子さんは、震災後、街全体が元気を失っていく様子を目の当たりにしました。
「地域のために、自分たちにできることはないだろうか」
その思いから、求職者だった4人の女性とともに立ち上げた市民団体「釧路モカ女性プロジェクト」が、現在の「MOKA.」へとつながっていきます。
港町に息づく知恵を、くらしの道具へ
転機となったのは、メンバーのひとりが何気なく口にした「魚網ならいっぱいあるわね」という一言でした。漁師の家族から譲り受けた魚網の端材で、試行錯誤を重ねながらたわしをつくってみると、水切れがよく、汚れも落ちやすい。その使い心地は想像以上で、身近な人たちから「これは商品になる」と背中を押されたといいます。
一方で森崎さんは、このものづくりにもうひとつの可能性を見いだしていました。子育てや介護、家族の事情などで外へ働きに出ることが難しい人でも、自宅で取り組める仕事になれば・・・。そう考えた森崎さんは、釧路市と連携し、女性の就労支援と内職創出を目的とした事業をスタート。自宅で製作し、完成品を納品する仕組みを整えたのだといいます。
製作を担うのは、子育てや介護など、それぞれの事情を抱えながら働く内職スタッフです。事務所では商品の受け渡しだけではなく、キャリアコンサルタントが仕事やくらしの相談にも耳を傾けます。「ものをつくること」が目的ではなく、「人が自分らしく働ける場所をつくること」。それが、「MOKA.」のものづくりの原点でもありました。
釧路の魅力をチーム釧路で全国へ
「地域を元気にしたい」
その思いを原点に歩んできた「MOKA.」の取り組みは、やがて同じ志をもつ企業との出合いを引き寄せます。
トヨタモビリティ釧路では、クルマの販売や整備に加え、移動の困りごとなどにも応えられるモビリティサービス・非自動車事業にも積極的にチャレンジし、地域に根ざした取り組みを進めています。地域の魅力を知り、育み、未来へつないでいくこと、地域でくらす人や事業者とともに、新たな価値を生み出していくこともまた、トヨタモビリティ釧路が大切にしている地域貢献のかたちです。
商品自体の魅力に加え、このものづくりの活動そのものが、地域の未来につながる取り組みだと感じたトヨタモビリティ釧路は、北海道・道東エリアの魅力ある特産品を発信するプロジェクト「KURASS.Doto」での販売展開を「MOKA.」に打診しました。
「お声掛けいただいたときは、本当にうれしかったですね。私たちも地域を元気にしたいという思いで活動してきました。同じ思いをもつ企業と出合えたことが何より心強かったです」(森崎さん)
魚網の切れ端から始まったものづくりは、人のくらしを支え、地域に新しい仕事を生み出し、こうして少しずつ賛同者を増やしながら、釧路らしいブランドへと成長していきます。
毎日のくらしに寄り添う「くしろ魚網シリーズ」
小さな魚の魚体も傷つけないほど繊細な魚網でからだを洗うことは、漁師たちにとって特別なことではなく、実は、釧路では昔からくらしの知恵として受け継がれてきた習慣でもありました。「くしろ魚網ボディタオル」は漁師たちのくらしに根付いていた知恵を、現代のライフスタイルに寄り添う道具として受け継ぎ、商品化したものです。ほどよいコシと豊かな泡立ちを兼ね備え、多くの愛用者に支持されています。
現在「くしろ魚網シリーズ」では、くらしのさまざまなシーンで活躍するボディタオルを展開しています。スタンダードのボディタオルはほどよいコシと泡立ちのよさが特長です。よりボリューム感があり豊かな泡立ちを楽しめる「プレミアムワイド」、その中間の使い心地を実現した「プレミアム」の3タイプをラインアップ。好みや使い心地に合わせて選ぶことができます。
一方、「くしろ魚網シリーズ」のたわしは、キッチンや水回りで頼れる存在です。鍋や食器洗いはもちろん、根菜の皮剥き、シンクや窓ガラスの掃除まで幅広く活躍します。実は、その使い方の多くは、利用者から寄せられた声によって広がってきました。地域のラジオ番組のプレゼント企画では、「お風呂の鏡の水垢がきれいに落ちた」「窓掃除にぴったりだった」といった感想が届き、新たな活用法が少しずつ増えていったそうです。
「私がおすすめしたい使い方は、まずは、カレーで使った鍋を洗うとき。よく落ちるのはもちろんですが、スポンジだと気になる匂い残りや色残りも、魚網のたわしなら問題にならないレベルなんです。もうひとつ是非とも試していただきたいのが、土がついたままのごぼう。2〜3度こするだけでスッキリ綺麗になるんです」(森崎さん)
港町の物語を、くらしのそばに
魚網の切れ端から始まった小さなものづくりは、地域に新しい仕事を生み出し、人と人をつなぎ、企業との新たな出合いを育みながら少しずつその輪を広げてきました。その背景にあるのは、この土地で受け継がれてきた知恵と「地域を元気にしたい」という人びとの変わらぬ思いです。そして、その思いを全国へ届けようとするトヨタモビリティ釧路の取り組みもまた、新たな地域の魅力を育む力になっています。
毎日のバスタイムやキッチンで何気なく手にする一枚のタオルやたわし。その使い心地の向こうには、釧路の海、港で働く人びと、そして地域を思う人たちの物語が息づいています。
「くしろ魚網シリーズ」は、港町・釧路から届く、くらしにやさしく寄り添う贈り物なのです。
今回ご紹介した「くしろ魚網シリーズ」の商品は、TS CUBIC SHOPPINGサイトにてご購入いただけます。
くしろ魚網シリーズコンプリートセット
「くしろ魚網シリーズ」がコンプリートされた贈り物にもおすすめの豪華版セットです。
セット内容:
・くしろ魚網たわしプレミアムワイド×1(ホワイトまたはイエロー)
・くしろ魚網ボディタオルプレミアムワイド×1(ホワイトまたはイエロー)
・くしろ魚網ボディタオル×1(レッド)
・くしろ魚網ボディタオルプレミアム×1(ホワイトまたはオレンジ)
・くしろ魚網たわし×1(レッド)
8,250円(税込み・送料別)
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