新型サロンクルーザー、トヨタ「PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)」がデビュー最先端のテクノロジーで快適化と省力化を推進
トヨタが提案する海のライフスタイル
トヨタがボートを造っていることを、ご存じない方も多いのでは?実はトヨタは三十余年にわたって、海の世界ならではの特別な体験を届けてきました。今回は、そんなトヨタの海への取り組みと、2026年にデビューしたばかりの最新サロンクルーザー「PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)」の魅力、そして最先端のテクノロジーで操船のハードルを下げる次世代の操船システムなど、マリン分野におけるトヨタの“今”を紹介します。
Text:Ken Ando (KAZI)
Photo:Kazuhisa Matsumoto
海の体験価値を創造する
トヨタがボートを造っていることは、意外とまだ知られていないのかもしれません。トヨタのマリン事業がスタートしたのは、1990年のこと。クルマを通じて実現してきた夢を、“海”というフィールドでも活かしたいという思いがそのはじまりでした。
FRP(Fiber-Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)製のハル(船体)が主流のプレジャーボート建造の世界で、トヨタがこだわったのはアルミ製の船体。FRPに比べると建造の手間やコストはかかりますが、軽量かつ高い剛性を備え、船体設計との組み合わせにより快適な乗り心地を実現。また、アルミは高いリサイクル性を持っていることも大きな魅力で、時代に先駆けた取り組みであったことは注目に値します。
1997年にはトヨタマリンとしては初の市販艇となる「PONAM-28(ポーナム28)」をリリース。以来、ポーナムシリーズはラインアップを拡充するとともに進化を重ねていき、シリーズ全体で現在までに1,100隻以上が建造されています。国産ボートならではの安心感、そしてトヨタならではのサービス体制も、ユーザーにとっては大きな魅力といえるでしょう。
近年は、さまざまな操船支援技術を開発するなど、海に対する取り組みはますます充実。「陸海空のモビリティカンパニーを目指す」というビジョンが、いよいよ形になってきたことを実感するばかりです。
進化したマルチパーパスクルーザー
2026年、トヨタマリンからリリースされた新型サロンクルーザー「PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)」(全長10.57メートル)。販売隻数が累計で230隻を超えたポーナム31シリーズは、マリンレジャー愛好家の大きな支持を得てきたモデルです。今回のモデルチェンジにあたっては、各部の大幅なリニューアルが図られると同時に、数々の先進技術が搭載されるなど、新世代のポーナムにふさわしい仕上がりとなっています。
「PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)」の特徴について、トヨタ自動車マリン事業部の釜谷 駿氏にお話を伺いました。
「『PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)』は、初代ポーナム31から受け継いだ走り、くつろぎ、そしてアクティビティを進化させたマルチパーパスクルーザーです。クルージングからフィッシングに至るまで、さまざまなマリンアクティビティに対応しているのが特徴で、仲間やご家族と一緒に特別な時間を楽しんでいただけると思います」
釜谷さんがお話しになったとおり、確かに単なる移動手段ではないという点は、ボートがほかの乗り物とは大きく違う点といえそうです。例えば、水上の別荘さながらに過ごすことができるのは、ボートならではの特別な体験でしょう。そして、そんな唯一無二のエクスペリエンスを実現してくれるボートは、より手軽に楽しめるような乗り物として日々進化しているのです。
「ビギナーの方でも扱いやすいサイズであり、初めて船を購入される方が『釣りとクルージング、どちらの遊び方が自分に合っているか』を見極める入門艇としてもぴったりの一艇です。また、船内空間についても、レイアウトや内装を大きく見直すことで、より使いやすく高級感あふれるものに進化しています」
誰もが楽しめるモビリティへ
ボートを操船するというと、ハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。しかし、「PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)」は、最新のテクノロジーを駆使した、トヨタならではのさまざまなシステムを搭載。“ボートの操縦は難しい”という見えない壁をグッと下げ、より多くの人がマリンライフを楽しみやすくなるよう工夫されています。
「熟練度依存の強い操船において、制御技術とコネクテッド機能を組み合わせることで、初心者の操船を支援するトヨタの操船支援システム『TM-CAST』には、いろいろな機能があります。まず『トヨタドライブアシストプラス(TDA+)』は、風や潮流の影響で自船が流されたときでも位置調整を支援してくれるもので、マリーナ内での離着岸が容易になります。また『トヨタバーチャルアンカーシステム(TVAS)』は、GPSとコンピューターにより自船の位置、風向き、潮流を判断し、アンカー(錨)を使わずに船体の位置や方向を保持(定点保持)するシステム。さらに、帰着する場所のGPS位置情報を登録し、桟橋などへの離着岸の操船をサポートする『トヨタ ドッキング サポート(TDS)』という技術があります。これらの機能を使用する際には、船長が安全を確認することが大前提ですが、操船時の負担軽減に寄与し、楽しむ時間を増やしてくれるものです」
※「TM-CAST」のさまざまな機能は、いずれもオプションとなります。
こういった技術の数々は、操船に対するハードルを下げてくれるものだといえるでしょう。システムの開発にクルマの仕組みがそのまま使われているわけではありませんが、トヨタが培ってきた安全技術や機能の考え方、ロジックを活かして、海に応用していくというアプローチが用いられています。例えばレーダーやカメラを搭載するなど、これまでのボートの常識にとらわれず、実際のクルマで使われている機能を組み込めないかといったことも常に検討されているそうです。
「『PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)』ではオーナー向けの『My PONAM』というアプリを使って、トヨタの操船支援システム『TM-CAST』をスマートフォンやApple Watchでも操作できるようになっています(※オプション設定が必要)。ハンドルからジョイスティックの時代になり、今やスマートフォンで操船の一部ができるようになったんです」
スマホ操船のメリットは、例えば操船席から離れて外で釣りをしているとき、離着岸の作業をするときなど、周囲を見やすい位置で操作ができる自由度の高さ。安全性や利便性の向上に向けた技術開発が進められています。
「内装や操船支援だけではなく、環境対応という部分でも進化しています。『PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)』に搭載しているエンジン(M1GD-VH)は、従来のディーゼル燃料だけでなく、植物油や廃食油と水素を高温高圧で反応(水素化処理)させたHVO燃料(Hydrotreated Vegetable Oil)にもオプションで対応。また、メインサロンのソファには海洋PET由来の再生素材「OCEAN THREAD(R)」を使用したECOファブリックを採用するなど、さまざまな部分で環境にも配慮しています」
“海”という特別な場所を、限られた人だけでなく、誰もが楽しめる形にしていく──最新モデルの「PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)」からは、そんなトヨタが描く未来があふれ出ているように感じました。
PONAM-31Ⅱ(ポーナム-31Ⅱ)
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| 全長 | 10.57メートル |
|---|---|
| 全幅 | 3.20メートル |
| エンジン | M1GD-VH(184kW[250PS])×2基 |
| 使用燃料 | 軽油 |
| ハル | アルミ合金製 |
| 燃料タンク | 620リットル |
| 清水タンク | 110リットル |
| 定員 | 12名(フライブリッジ5名) |
| 航行区域 | 沿海 |
| 本体価格(税込み ※オプションを除く) | 61,105,000円 |
※価格は消費税を含むメーカー希望小売価格例です。地域・納入場所などの条件により異なる場合があります。
※法定安全備品の詳細についてはお問い合わせください。
※メーカー希望小売価格には輸送費、検査費用、進水諸経費などは含まれておりません。
※価格・仕様は2026年2月現在のものです。価格および仕様は予告なく変更される場合があります。
お問い合わせ
トヨタ自動車 マリン事業部
電話番号:0120-532-451(フリーダイヤル:火・日曜日を除く10時~17時)
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