Harmony 2016年5/6月号
バラエティ自動車ジャーナリスト 小沢コージの

プリウス ここがポイント!

デザインは明らかにインパクト優先になった。特に目つきの鋭さ、リアコンビランプデザインは強烈である。実際に走らせてみると、3代目との違いは明白だ。

たしかに醤油ラーメンの美味さかもしれない

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正直に言うと、小沢は豚骨醤油ラーメンや濃厚な煮干し系ラーメンのほうが好きだ。

要は、味が濃くてキャラクターが強いタイプ。クルマでいうとトヨタ「86」や「アルファード」みたいなタイプだろうか。そういう意味では新型「プリウス」はシンプルだ。

デザインは明らかにインパクト優先になった。特に目つきの鋭さ、リアコンビランプデザインは強烈である。だが、しばらく見ていると、それでも空力優先のプリウスデザインの延長線上にいることがわかる。ルーフは横から見ると明らかな三角屋根で、リアをなるべく長く伸ばしつつもスパッと後端で切っている。

インテリアは逆に質感を高めつつも、普通のデザインになった。3代目は未来的なイメージを極端に膨らませたTの字型。ドライバーはコックピットに身体を埋めるように座る。しかし4代目はより開放的でインパネは上質。ソフトパッドを全面に使い、触感も悪くない。唯一、好みが分かれるのはセンターのホワイトパール色のコンソールで、小沢には風呂場の洗面用具のようにも見える。ここは挑戦的だ。

実際に走らせてみると、3代目との違いは明白だ。

パワートレインは1.8L直4アトキンソンサイクルエンジン+電気モーターで、各出力と合わせたシステム出力ともに旧型とほぼ同じ。厳密には少し落ちているくらい。しかしすべては新設計され、マナーはだいぶ違う。3代目はアクセルを踏んでから一呼吸置き、ゆったり加速を始める感じだったが、4代目は踏んだとたんに素直に飛び出す。ハンドリングもそうだ。今回はトヨタが開発した新世代プラットフォームTNGAベースで、ボデー剛性が上がっているだけでなく、重心が20ミリも低くなってシャープさが増している。相変わらずトヨタハイブリッドらしいテイストは残しつつ……だが。

まさしく新世代の“完成度の高い醤油ラーメン”。少々伝わりにくいかもしれないが、「プリウス」の新しさと定番っぽさを正しく伝える言葉なのかもしれない。

プリウスの詳しい情報・お問い合わせは、toyota.jp へ。

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おざわ こーじ◎バラエティ自動車ジャーナリスト。
1966年神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、某自動車メーカーに就職するも半年後に退職。「NAVI」編集部を経て、フリーに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『ドライブ上達読本』『クルマ界のすごい12人』など多数。