Harmony 2017年7/8月号
バラエティ自動車ジャーナリスト 小沢コージの

「プリウスPHV」ここがポイント!

1997年に鳴りもの入りで登場した世界初の量産ハイブリッドカー「プリウス」。
当時はCMで手塚治虫の鉄腕アトムが登場し、「21世紀に間にあいました。」と高らかに宣言。

これぞ未来先取り!「プリウス」の“ド本命”

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1997年に鳴りもの入りで登場した世界初の量産ハイブリッドカー「プリウス」。当時はCMで手塚治虫の鉄腕アトムが登場し、「21世紀に間にあいました。」と高らかに宣言。まさに未来のクルマが目の前に登場したかのようだった。ところが2015年末に登場した現行4代目は、デザインこそ驚きのデビルマンマスクだったが、中身は王道のTHSⅡ、つまりトヨタ・ハイブリッド・システムのままで、性能こそ驚異的に上がったが、さほど驚きはなし。「プリウス」は未来を先取りするビックリ系ハイテクカーだったのに……というこちらの思い込みはすっかりスカされてしまった。

しかし、やっぱり「プリウス」=未来先取りカーだったのだ。それは4代目「プリウス」をベースにつくられたこのプラグインハイブリッド版の「プリウスPHV」を見ればわかる。小沢コージ的にはこれこそが最新最良の「プリウス」の“ド本命”であると言いたい。

まずはデザイン。「プリウス」をベースに、ライトは水素燃料電池車「ミライ」から受け継いだ4連LEDライト。未来的でありつつ、ノーマルの「プリウス」よりも安心して見られるマスクになった。

リアも全然違う。8.8kWhの大型電池をリアトランク下に積むため後ろが重くなり、そのバランスを取るためバックドアにトヨタとしてほぼ初めてレベルのCFRP素材を採用。その軽さ、硬さはビックリするレベルでこれぞ「プリウス」!

インテリアにもiPadもビックリの11.6インチの縦型大型タッチディスプレイが使われて、インターフェイス画面もまったくの新設計。ロジックが今までと違うため、使いこなすのに時間がかかっちゃうくらい。インテリアも仕様にもよるけど、小沢が乗ったのはイルカっぽいホワイト&ブラックのツートンで、でもその奇抜さがまた「プリウス」らしい。

で、やっぱり走りですよ。基本となる1.8リッターアトキンソンサイクルエンジンや2つのモーターはノーマルとまったく同じ。でも120キロはあると言われる8.8kWhのリチウムイオン電池を積んだ分ボデーが重くなり、乗り心地はしっとりと高級に。それでいて加速がEVらしくてキモチよい。

フル充電状態なら、低車速ではアクセルをベタ踏みしてもエンジンはかからないが、駆動用と発電用の2モーターを同時に使えるデュアルモータードライブシステムになってるから、速い速い!まさに「2017年に間にあいました。」。未来の半EVハイブリッドなのだ。

プリウス PHVの詳しい情報・お問い合わせは、toyota.jp へ。

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おざわ こーじ◎バラエティ自動車ジャーナリスト。
1966年神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、某自動車メーカーに就職するも半年後に退職。「NAVI」編集部を経て、フリーに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『ドライブ上達読本』『クルマ界のすごい12人』など多数。