ゴルフ情報の収集に余念がないゴルフ大好きライター鶴原弘高が、
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2015年10月記
ゴルフコラム 第1回

ボナリ高原ゴルフクラブ

文・鶴原弘高 写真・大隈里砂、鶴原弘高

ボナリ高原ゴルフクラブは、炭鉱跡の荒れ果てた地を再生するように作られたゴルフ場だ。遠くには磐梯山を望み、周りは国立公園という美しい自然環境のなかに位置している。

有名なのは3番PAR 5だが、それだけではない。紅葉もいいが、初夏に訪れるのもいい。

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2015年の6月に、僕は小さなゴルフ旅行に出掛けた。都心から本州をクルマで北上して、まずは青森の〈夏泊ゴルフリンクス〉でプレー。その帰り道に南下する途中に寄ったのが、福島県にある〈ボナリ高原ゴルフクラブ〉だった。

ウェブの世界では、ゴルフ場名で検索するといろんな情報が得られるから、このコラムではゴルフ場の説明は、以下に簡単に済まそう。

〈ボナリ高原ゴルフクラブ〉は、炭鉱跡の荒れ果てた地を再生するように作られたゴルフ場だ。遠くには磐梯山を望み、周りは国立公園という美しい自然環境のなかに位置している。コース設計を担当したのは、ロナルド・フリームという人物。名コースをいくつも手掛けたロバート・トレント・ジョーンズ・シニアから独立した設計家というと、分かる人も多いかも知れない。

さて、この〈ボナリ高原ゴルフクラブ〉は日本の名コースとしても有名なのだが、雑誌などでよく取り上げられるのは、壮大な風景に飲み込まれてしまいそうになる3番のPAR 5。そして、日本一とも謳われる紅葉シーズンの景観だ。

僕が訪れたのは、6月である。その日は天候に恵まれて、半袖のポロシャツを着ていると、ちょうど汗をかかないぐらいの、絶好のゴルフコンディション。高原らしい爽やかな風が、カラダをすり抜けていった。平日だったので、プレーしている人はそう多くはない。新緑は美しく、ゴルフコースを彩っていた。

バックティからは、トータルで7010ヤード。コース全面に洋芝が使われていて、ラフにボールが入ると、見た目よりも、ねちっこい。2番ホールは、距離の長い195ヤードのパー3。グリーンのすぐ左は崖となっていて、少しでも引っ掛けるとOBとなってしまう。「このぶんだと、ずっと戦略的なホールが続きそうだ」。そんな僕の予想は、やはり当たっていた。

もちろん、よく雑誌に取り上げられる3番のパー5は、美しくも攻略のしがいがあるホールだった。そして、それ以外にも挑戦意欲を掻き立てられるホールが、〈ボナリ高原ゴルフクラブ〉には次々と重ねられていた。予想以上に戦略的な18ホールズ。どのホールも印象に残るものだった。

予約が取りづらいほど人気の紅葉シーズンはもちろんいいのだが、僕はまた初夏に〈ボナリ高原ゴルフクラブ〉に訪れたいと思う。温かみのあるクラブハウスに足を踏み入れて、高原の清々しい風に吹かれながら、あの新緑が美しいコースに、再び対峙したいと思うのだ。

ボナリ高原ゴルフクラブ(福島県)

つるはら ひろたか◎ゴルフライター。1974年、大阪府生まれ。フリーランスのライターとして男性誌などで活動後、30歳のときにゴルフの面白さに気づき、ゴルフ専業のライターに。最新クラブの試打評、ゴルフ場のレビュー記事など多岐にわたる分野で執筆を行っている。HDCPは7。