トヨタ博物館で開催中。 企画展 「30年前の未来のクルマ」
「未来のクルマはどうなっているだろう?」そんなことを想うだけでもワクワクしてしまうものです。そして今、「トヨタ博物館」で想像力をかき立てずにはいられない展示会を開催していることをご存知ですか。2020年10月11日(日)まで開催中の企画展「30年前の未来のクルマ」です。そこで今回は、トヨタ博物館と「30年前の未来のクルマ」展の魅力を、写真やムービーを交えながら紹介します。
「RAV4」の 進化に学ぶSUVの歴史
「世の中がバブル景気で活気付いていた80年代、いわゆる“ハイソカーブーム”で『ソアラ』や『スープラ』が人気を博しました。中央に展示されているコンセプトカー『RAV FOUR』は、そんなバブル絶頂期の1989年に出展。当然ですが、当時のメインストリームとは異なる個性を持ったクルマでした」
これまでになかった“都会的なオフローダー”という新しいジャンルに果敢に取り組んだこのコンセプトカーは、当時としては、かなり実験的な一台だったのです。
「『RAV FOUR』は本格的なクロカン四駆とは違って、山でも遊べるのはもちろんですが、都会にも溶け込むシルエットにすることで、都会から山へ行きスキーを楽しむといった若者たちの新しいニーズを獲得しようとしました。まだSUVという言葉は一般的ではなく、こういったクルマは“RV(レクリエーショナル・ビークル)”と呼ばれましたね」