Stylish Spring Giftギフトコンシェルジュ・裏地桂子さんに聞く、
春に贈りたい“粋ギフト”とは？

バレンタインや進学、新生活と、春は大切な人に贈り物をする機会が増える季節。「気持ちを形に」とはいえ、ギフトはその人のセンスが問われる難しさもあります。今回はギフトコンシェルジュの裏地桂子さんに、シーン別のおすすめギフトやマナーを伺いました。また、Harmony編集部が贈り物に相応しい逸品をセレクト。あの人が喜ぶギフトを贈るには？　どうやって選べばいい？　ギフトにまつわるTipsをお伝えします。

「自分では買わないけどもらって嬉しいもの」が喜ばれる！
コロナ禍でギフトのあり方にも変化

2月のバレンタインや3月の転居、4月の新生活など、何かとギフトを贈る機会が増える季節。ギフトはその人のセンスがもっとも問われると言っても過言ではありません。大切な人にとっておきのものを贈るとき、どのようなギフトが相応しいのでしょうか。贈るほうも贈られるほうも気持ちが満たされるようなアイテムの選び方や、贈るときのマナーについてギフトコンシェルジュの裏地桂子さんに伺いました。

「ギフトの基本的な考え方としては、『少しお高いので自分では買わないけれど欲しいもの、もらっても嬉しいものを差し上げると喜ばれます。日用品を贈るならば、高品質でデザインがよく、ずっと使えるもの。そして贈られた方が『これはあの人にもらったんだ』と使いながら思えるようなものがいいと思います」と話すのは、ギフトコンシェルジュで文筆家の裏地桂子さん。

「もちろんギフトは予算ありき。これが正解というものはありません。例えば消えもので1万円程度と考えた場合でも、ワインを贈るならばまた話は違ってきます」。ワインや日本酒の場合、好みがあるのでその方の好みを把握しておいたほうがいいかもしれません。また、日本酒はデリケートな扱いを求められるので注意。

長引くコロナ禍でギフトのあり方も少しずつ変わりつつあります。「家にいることが多くなったので、家の時間が楽しくなるようなものを贈る方が増えましたね。皆さま家で食事するようになりましたので、食生活が豊かになるような質のよい調理器具なども喜ばれるようになりました」。

手を洗う機会が増えたので、香りのよいハンドソープやハンドタオルなどもいいかもしれません。

裏地桂子さん厳選！
シーン別のギフトの選び方を伝授

シーン別のアイテムの選び方も教えていただきました。

●部下転職するときや、上司が退職するとき
「毎日使うものが喜ばれると思います。部下が新しい職場で使えるようなコーヒーカップ（ソーサーのないもの）や、リタイヤされた後、お茶の時間に使えるようなカップはどうでしょうか。予算があればトラベル用のワイングラスも素敵ですね」。奥様にも贈り物をする場合、お花のような消え物のほうが望ましいそうです。

●友人・知人が新居に引越しした場合
「品質の良い高価なタオルがおすすめです。コンパクトなバスタオルを、人数分差し上げると喜ばれると思います。その場合、白以外にするのがポイント。ダークな色味で、すべて同じ色を選んでください。予算があまりない場合はハンドタオル。タオルハンカチではなく、ハンドタオルにしてください。同じ色を最低5〜10枚ぐらい、ワサっとあるといいと思います」。
枕カバーやピローミストなど、睡眠の時間が楽しくなるようなものもいいかもしれません。

●親戚の子どもが進学したとき
「子どもの年齢によりますが、基本的に親御さんに本人が欲しいものを聞いたほうがいいですね。ペンケースや財布、定期入れ、携帯ケースが定番ではありますが、『あのブランドの○○がいい』などこだわりがあったりしますから、本人が気に入るものを選んでください」。リサーチする手間を惜しまないようにしたいものです。

●会食時に手土産を渡す場合
「日持ちする物を贈るときもあれば、すごく美味しい太巻き寿司を贈るときもあり、意外に正解はありません。ただ、基本的にはナマモノや重い物は避けたほうが無難です。最近はクッキー缶がまた流行っています。定番ならショコラ系ですね。小さくて高価なので嵩張りません」。
クッキー缶の場合、
・正統派ならばパレスホテル
・味にこだわるならZuckerbäckerei Kayanuma
・自然派ならばシヅカ洋菓子店
・もらって嬉しい！　はよねむらクッキーの「よねむら冬トリュフクッキー」
以上を推薦していただきました。

とっておきギフトにぴったりの逸品を紹介

それでは、ギフトコンシェルジュ裏地さんのご意見をもとに厳選した、親しい人に贈るべき逸品をご紹介します。