走るからこそ楽しめる春の道春の花が彩る日本の絶景ロード3選

Travel

写真提供:国営ひたち海浜公園

Text:Reico Watanabe
Edit:Yasumasa Akashi(pad inc.)

春の道は、美しい。

赤や白、淡いピンクに咲く花桃。丘を染めるネモフィラの青。芽吹いたばかりの若葉がつくる新緑のトンネル。日本の春には、道そのものが景色になる瞬間があります。クルマで走るからこそ、見えてくる風景があります。カーブを曲がった先に現れる山里の花、丘いっぱいに広がる春の色、一直線に続く緑の並木。移動の時間さえ、旅の記憶へと変えてくれるのがドライブの魅力です。

花桃の里(長野県・阿智村)

新緑の山間に3色の花桃が山里を染める阿智村の春。

南信州の山里に春を告げる風景として知られるのが、長野県阿智村の「花桃の里」です。中央自動車道・園原I.C.からほど近く、伊那谷と木曽谷を結ぶ国道256号線は「はなもも街道」と呼ばれ、約40キロメートルにわたって花桃が咲き誇るエリアが広がります。

花桃(はなもも)は、観賞用に改良されたモモ(バラ科)の総称。

赤・白・ピンクの3色の花桃が山里を染める光景は、まるで絵画のよう。カーブを抜けるたびに異なる景色が広がり、走るほどに新しい表情に出合えるのが魅力です。クルマで移動してこそ味わえる、春の山里の美しい余韻を感じられるでしょう。

約5,000本の花桃が咲き誇る「はなもも街道」と呼ばれる絶景ロード。

開花時期は4月中旬から下旬ごろ。場所によっては4月上旬から5月上旬まで楽しめます。花桃を楽しんだあとは、昼神温泉へ立ち寄るのもおすすめ。温泉街では365日「朝市」が開かれ、その会場となる朝市広場の一角には、「足湯・ふれあいの湯」があります。山里の空気を感じながら足湯でひと休みすれば、ドライブの疲れもやわらぎます。

朝市広場の一角にある「足湯・ふれあいの湯」。源泉かけ流しの足湯が楽しめる。

また阿智村は「日本一の星空の村」としても知られる場所。夜には満天の星が広がり、昼の花景色とはまた違った感動を味わうことができます。

花桃の里

住所:長野県下伊那郡阿智村智里
アクセス:中央自動車道・園原I.C.から約5分
駐車場:あり
※駐車場対応期間は、花桃の開花状況に合わせて決定。
URL:https://hirugamionsen.jp/hanamomo/
※2026年の花桃まつりは4月15日(水)~5月5日(火・祝)を予定。
写真提供:阿智☆昼神観光局

国営ひたち海浜公園(茨城県・ひたちなか市)

ネモフィラの淡い青色と菜の花の黄色が織りなす、春ならではのコントラスト。

茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」は、四季折々の花風景で知られる人気スポット。特に春の晴れた日には、一面に咲き誇るネモフィラと空の境目が青で曖昧になる幻想的な世界が広がります。

ひたちなか市で一番標高の高い「みはらしの丘」一面に広がるネモフィラ。

さらに、淡い青色のネモフィラが広がる景色と菜の花との対比も見どころのひとつ。丘陵地に広がる花畑を眺めながらの散策はもちろん、公園周辺の海沿いをドライブすれば、春の潮風を感じる爽快な時間が過ごせます。

森の中の花壇「たまごの森フラワーガーデン」。4月中旬にはチューリップが満開に。

園内では、チューリップも見頃を迎えます。色とりどりのチューリップが並ぶ花壇は写真スポットとしても人気があり、ネモフィラとはまた違った春の彩りを楽しめます。見頃はいずれも4月中旬から下旬。花の絶景を堪能したあとは、那珂湊へと足を延ばすのもおすすめです。旬の海鮮グルメを味わう立ち寄りも、旅の楽しみのひとつです。

近くの那珂湊おさかな市場では、旬の海鮮グルメも満喫できる。

国営ひたち海浜公園

住所:茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
アクセス:常陸那珂有料道路・ひたち海浜公園I.C.からすぐ
駐車場:あり
開園時間:9時30分~17時(3月1日(日)から7月18日(土)まで)
休園日:毎週火曜日(火曜日が祝日にあたる場合は直後の平日)、年末年始
※開園日、開園時間、休園日は季節で変更。
入場料:大人(高校生以上)450円、シルバー(65歳以上)210円、中学生以下は無料
※入園料に季節料金(350円)が加算される期間あり。春のネモフィラ(2026年4月3日(金)~5月6日(水・振休)など。
URL:https://www.hitachikaihin.jp/
写真提供:国営ひたち海浜公園

那珂湊おさかな市場

住所:茨城県ひたちなか市湊本町19-8
アクセス:常磐自動車道・ひたちなかI.C.から約20分
駐車場:あり
営業時間・定休日:店舗によって異なります。
URL:https://www.nakaminato-osakanaichiba.jp/
写真提供:ひたちなか市観光協会

メタセコイア並木(滋賀県・高島市)

約2.4キロメートル続くメタセコイア並木。春は若葉が芽吹き、新緑のトンネルが広がる。

滋賀県高島市にあるメタセコイア並木は、日本でも屈指の美しい並木道として知られています。約2.4キロメートルにわたる直線道路の両側に、およそ500本のメタセコイアが整然と並び、春には若葉が芽吹いて新緑のトンネルをつくります。

約500本のメタセコイアが整然と並ぶ直線道路。走る美しさを感じる絶景ドライブ。

まっすぐに伸びる道と並木の美しいリズムは、まさにドライブのための風景。車窓から眺める若葉のグリーンは清々しく、季節の息吹を感じさせてくれます。見頃は、4月下旬から5月ごろ。並木道の中程にある「マキノピックランド」は、散策や休憩にも便利なスポットです。周辺には自然豊かな高原風景が広がり、マキノ高原では春になると八重桜などが優しい色合いで咲き誇ります。

4月下旬にはマキノ高原の八重桜も見頃を迎え、柔らかなピンク色の景色が広がる。

また、この並木道は秋になると紅葉に染まり、黄金色のトンネルへと姿を変えます。季節ごとに異なる表情を見せることも、この道の大きな魅力です。

秋のメタセコイア並木。

メタセコイア並木

住所:滋賀県高島市マキノ町蛭口~牧野
アクセス:名神高速道路・京都東I.C.から約80分
※カーナビゲーションで目的地設定される際は、「マキノピックランド」で登録。
URL:https://takashima-kanko.jp/spot/metasequoia.html
写真提供:(公社)びわ湖高島観光協会

走ることで完成する、日本の春の風景

気になる景色に出合ったらクルマを停めて散歩したりするのも、春のドライブならではの楽しみ。
写真提供:阿智☆昼神観光局

花桃の3色、ネモフィラの青色、そして新緑のグリーン。日本の春には、走ることで完成する色彩豊かな道があります。移動は単なる手段ではありません。ハンドルを握り、季節の風景の中を走る時間そのものが、旅の思い出をより色濃くしてくれます。この春は愛車とともに、日本の“春の色”を感じる絶景ロードへ。

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