ホスピタリティが際立つ渓流沿いの極上宿へ湯宿「吉祥やまなか」で、加賀の贅を五感で楽しむ

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開湯1,300年の歴史を刻む山中温泉。その名湯の地、大聖寺川の渓流沿いにたたずむ「吉祥やまなか」は、加賀の美意識と心づくしのおもてなしで、旅人の五感を満たす極上の温泉宿です。

Text:Fumihiro Tomonaga
Edit:Yasumasa Akashi(pad inc.)

加賀を代表する湯どころ「山中温泉」

古くから多くの人びとを癒し、愛されてきた加賀の名湯、山中温泉。奈良時代に僧・行基が発見したと伝えられ、平安時代には湯で傷を癒した白鷺にまつわる「白鷺伝説」が生まれ、語り継がれてきました。江戸時代の元禄には、松尾芭蕉もこの地を訪れ、出で湯の素晴らしさを句に残しています。

そんな豊かな歴史とロマンをたたえる山中温泉には、北陸随一の美しさと称される大聖寺川の渓谷に寄り添うように、今も趣ある湯宿が並びます。

ここでは、その中でもひときわ評判の高い名宿「吉祥やまなか」の魅力をご紹介します。

大聖寺川の渓流沿い、四方を山で囲まれた山中温泉。風情を感じる目抜き通りのゆげ街道。写真提供:石川県観光連盟

心づくしのもてなしが紡ぐ、至福のひととき

「吉祥やまなか」を語るうえで欠かせないのが、細やかに行き届いたおもてなしの数々。まずはチェックイン後、鉄板焼き「青竹」でシェフが目の前で焼き上げるふわふわのパンケーキが付いたアフタヌーンティーが、旅の始まりを優雅に彩ります。

宿に到着後、まずはシェフが目の前で焼き上げるパンケーキに舌鼓。

そして、ロビーラウンジでは、九谷焼の器で味わうコーヒーや加賀棒茶を終日楽しめるほか、夕暮れどきにはグラスを傾けながら一日の余韻に浸る「Happy Hour」のひとときも。夜には地元・平松牧場の絞りたての牛乳を使った「KAGAプリン」、朝の湯上がりには郷土の味「べろべろ」が振る舞われるなど、滞在の随所に心温まる演出が散りばめられています。

さらに、記念日の宿泊を事前に伝えると、特別料理「吉祥蓮蒸し」の提供や記念写真の撮影といった嬉しいサプライズが用意され、その充実ぶりは一泊ではとても堪能しきれないほど。加えて、スタッフの洗練されたホスピタリティが、旅の記憶をいっそう特別なものにしてくれることでしょう。

夕食後には、「山中座」に出演の芸妓衆の唄や舞を楽しめる「山中節の夕べ」を毎日開催。温泉情緒をいっそう引き立てます。

旅の趣に寄り添う、多彩な客室

客室は全10タイプ、それぞれが異なる魅力を湛え、旅のスタイルに応じてセレクトが可能です。中でも、展望風呂や陶器・檜の内風呂を備えた客室は格別。プライベートな空間で好きなときに好きなだけ湯に浸かる、贅沢なひとときを叶えてくれます。

大聖寺川を一望する展望風呂付き和室「華」。

さらにリクライニングベッドや段差のないバス・トイレを完備したバリアフリー対応の洋室や、ビジネス旅にも好適なシングルルームも揃うなど、そのバリエーションの豊富さは嬉しい限り。

加賀の恵みを味わい尽くす、美食体験

館内の食事処の中でも、「べにはな」は郷土の旬を映した会席料理を堪能できると好評です。武家屋敷を思わせる趣ある空間と、料理人の技が間近に感じられるオープンキッチン 「加賀の台所」が、食のひとときをよりドラマチックに演出します。

食事処「べにはな」は武家屋敷の雰囲気。

会席では、橋立漁港直送の魚介類など贅を尽くした逸品がラインアップ。またオプションでリクエストすれば、甘みたっぷりの五郎島金時(さつまいも)や加賀れんこん、金時草といった契約農家から届く旬の加賀野菜をはじめ、地元食材を使った天ぷらが食べ放題に。また同様に、北陸の地酒を中心に美酒を味わえる飲み放題のプランも選べるなど、地元の美味を心ゆくまで満喫できるのも魅力です。

日本海の幸や加賀野菜、郷土料理の鴨の治部煮など旬の地物が彩る加賀会席。オープンキッチンで揚げつづけられる天ぷらは、オプションで食べ放題にできます。お酒をいただくなら、山中温泉の地酒「加賀鳶 極寒純米」を楽しんでみたり。
見た目に美しい朝食の和食膳「加賀能登朝食」の美味しさも評判。

名湯・山中の湯で心身を解きほぐす温泉三昧

「山中や菊はたをらぬ湯の匂」と芭蕉が詠んだ山中温泉。美肌の湯と知られる泉質は単純温泉で弱アルカリ性。まろやかなお湯が肌を優しく包み込み、神経痛や冷え性などに良いとされていて、からだの芯まで温めてくれます。

2つある大浴場は男女入れ替え制で、一方には川面にせり出した東屋風の露天風呂、もう一方には半露天風呂にジェットバスを備え、ともにサウナも完備。渓流のせせらぎと木々の緑を感じながらの湯浴みは贅沢な時間となるでしょう。

大聖寺川にせり出すように設えた東屋風の露天風呂「白鷺の湯」。俳聖も聞いたであろう渓流のせせらぎを聴き、湯に浸かる。

また、趣向の異なる3つの貸切風呂もあり、家族やカップルで温泉を満喫できるほか、大聖寺川の渓流を望む足湯やグループ旅館「かがり吉祥亭」の絶景露天風呂へのシャトルバスも運行しており、多様な湯巡りを楽しめます。

さらに北陸最大級を誇る「吉祥スパ」や厳選された地元の特産品が並ぶオリジナルショップなど、館内施設が充実しているのも「吉祥やまなか」の魅力。金箔・銀箔を使った優雅な全身トリートメントで日常をリフレッシュしたり、山中漆器や九谷焼などの北陸の伝統工芸品や地酒、加賀銘菓を旅の記念に、大切な方へのギフトにと、あれこれ手に取って選ぶ時間も旅の醍醐味のひとつです。

「吉祥スパ」では、金箔を使ったトリートメントを用意。金の美容作用が肌に潤いを与える。

温泉街と自然の両方を楽しめる、山中の街巡り

宿でゆっくり過ごしたあとは、少し足をのばして山中温泉のメインストリート「ゆげ街道」へ。山中漆器や九谷焼のギャラリーショップが軒を連ね、職人の手業を間近で見られる工房も。カフェや食事処では、名物のコロッケや手づくりスイーツ・ジェラートなど手頃なご当地グルメの食べ歩きが楽しめます。

また、大聖寺川の渓流沿いの遊歩道「鶴仙渓」を散策し、こおろぎ橋やあやとり橋など風情ある橋を巡れば、川のせせらぎに心洗われるよう。この時期に設けられる「川床」(4〜11月)も、ぜひ訪れたい人気スポットです。

春から秋には大聖寺川の渓流沿いの遊歩道「鶴仙渓」の川床で、優雅な時間を楽しみたい。写真提供:石川県観光連盟

さらにクルマで十数分走れば、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得した古刹・那谷寺(717年創建)があります。奇岩と自然が織りなす国の指定名勝「奇岩遊仙境」のほか、「大悲閣」(本殿)や「三重塔」など重要文化財が多く、自然と信仰が調和したその美しさは見応えも十分です。

「吉祥やまなか」が新たに企画したリトリートプランで那谷寺を探訪することもできる。写真提供:石川県観光連盟

新緑がまぶしく、風が柔らかに吹き渡る、春から夏の山中温泉。日常を離れ、加賀の美と湯に身を委ねる旅へ。「吉祥やまなか」での滞在は、そのひとときを深く、豊かに心へ刻んでくれることでしょう。

吉祥やまなか

住所:石川県加賀市山中温泉東町1ホ-14-3
アクセス:北陸自動車道・加賀I.C.からクルマで約20分
駐車場:あり

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