愛車を“自分好み”に仕上げる喜び新車を買うなら「MODELLISTA」と「GR PARTS」でカスタムを。個性を表現し、パフォーマンスを向上させるカスタマイズカーの魅力
あらゆる車種において「走る、曲がる、止まる」といった基本性能が飛躍的に向上した今日、クルマ選びにおいては個性を表現するための「デザイン」の重要性がさらに増してきています。エクステリアやインテリアを自分好みに仕上げ、さらに走りの性能や快適性を向上させる、そんなカスタマイズの頼もしいパートナーとなるのが「MODELLISTA(モデリスタ)」「GR PARTS」というトヨタ直系のカスタマイズブランド。その魅力を、トヨタ カスタマイジング & ディベロップメントへの取材から紐解いていきます。
Text:Ken Sudo
Photo:Maruo Kono
Edit:Shigekazu Ohno(lefthands)
“自分だけの1台”を形にするカスタマイズカーの魅力とは
今回、取材で伺ったのは神奈川県横浜市にある株式会社トヨタ カスタマイジング & ディベロップメント(以下、TCD)。他社とは一線を画すプレミアムな価値を提供しつづけてきたカスタマイズのリーディングブランド「MODELLISTA」、モータースポーツからのフィードバックというGRの理念を形にしたカスタマイズブランド「GR PARTS」などを展開するトヨタ自動車グループの会社です。
まずは、営業企画本部の浜崎晋治氏にカスタム・カーの魅力をお聞きしました。
「現代のクルマの完成度は、非常に高いものとなっています。でも、それとは別に、内外装を人と差別化して個性を出したい、つまり“もっとかっこよくしたい”というニーズが常にあります。また、コーナリング性能や空力性能、静粛性、快適性など、自分がこだわる機能・性能を向上させたいという人も多くいます。私たちは、そのためのエアロパーツ、ドレスアップパーツや機能部品を開発・製作しています。『MODELLISTA』や『GR PARTS』のラインアップの中から、ほしいものや必要なものを選んで装着していただければ、自分だけの一台に仕上げることができます」
ファッションでも腕時計でも同じですが、「他人とは違うものがほしい」というニーズは普遍的なもの。人気車種ともなると、カスタムパーツは多数のメーカーからかなりの数が発売されています。では、TCDのパーツにはどんな特徴があるのでしょうか。
「トヨタ自動車との密接な連携により、市場の動向を捉えた商品開発・企画、デザイン、品質管理、アフターサービスまで一貫して行っています。販売や取り付けも正規販売店が行います。パーツとクルマのフィット感やオリジナルフォルムを尊重したデザイン、発売時期の早さ、信頼性、保証(トヨタ車用は1年20,000キロメートル)を含めた安心感など、他社製品と比べて数多くのメリットがあると自負しています」
ブランドやパーツの選び方。いつ装着するのがよいのか
次に、浜崎氏にTCDが手がける2ブランド「MODELLISTA」と「GR PARTS」の違いや、使い分けのコツも聞いてみました。
「クルマをスニーカーに喩えてみましょう。おしゃれ度を優先させるか、機能性を優先させるかで、選択肢は変わってきますよね。『MODELLISTA』はイタリア語で“デザイナー”という意味の言葉です。ざっくりいえば、『MODELLISTA』はデザイン性を重視したファッション系スニーカーのイメージです。一部、きらびやかなメッキ装飾のパーツも用意しています。一方、『GR PARTS』はスポーツ・競技系で、走りに振ったややマニアックなパーツもあります。こちらはパフォーマンス向上を目指してデザインされた、高機能スポーツシューズといった感じでしょうか。自分の愛車をどちらの方向に仕上げたいのかを考えて、ブランドやパーツを選んでいただければと思います」
パーツを装着するタイミングとしては、新車購入時が圧倒的に多いとのこと。販売店でオプション用品カタログをもらったり、ウェブサイトなどで検討し、新車と同時に注文するのが一般的です。特に、エアロパーツは一式まとめて新車時に発注し、コンプリートカーの形で納車される例がほとんどだそうです。
「最初から、自分好みの仕様で乗りだせることを重視するユーザーは多いですね。いうまでもなく、両ブランドともカスタムパーツのフィット性に優れていて“後付け感”がほぼないため、家族の方はもともとそういうデザインのクルマだと思っていることも多いと聞きます。車検も、パーツ取り外しの必要なしにそのまま通せますし、ディーラーオプションとして評価されて、のちのリセールバリューが上がる場合も多くあります。工賃は新車時も後付け時も同じですが、工場入れの手間・時間は、少ないに越したことはないでしょう」(浜崎氏)
なお、新車購入時にカスタムを行えば、ローンもクルマ用の低金利が適用され、まとめて手続きができるという利点も。なお、走行性能を上げる機能性部品については、納車後や点検修理時に後付けするユーザーさまも一定数いるといいます。
車種ごとのキャラクターに合わせた最適なパーツを開発
開発本部の小林悠輔氏は評価実験グループに所属し、テストドライバーを務めています。商品の企画・開発にあたっては、車種ごとにターゲットや方向性を明確に定めてつくり込んでいくといいます。
「ベース車のデザインや走りのキャラクターを、まずは尊重して活かします。例えばヤリスとGR86とアルファードとランドクルーザーでは、パーツの商品企画やチューニングの方向性も当然変わってくるわけです。私たちはメーカーにごく近い立ち位置にいるので、ほかのカスタムパーツメーカーと比べて早めに得られる情報やデータが多く、意見交換やテストもしやすい。これは非常に大きなメリットです。装着してからのチェックは、テストコースでも公道でも安全を確保しつつ入念に行います。悪路も走り、異音や軋み、干渉などが出ないようネガティブ要素を一つひとつ潰していきます。測定機器はもちろん、人間の五感まで動員して、数々のチェックポイントやステップを、時間をかけてクリアしていきます」
走行性能と快適性能は相反するように思う人もいるかもしれませんが、小林氏によると、例えばハンドリング(操縦性)やスタビリティ(安定性)を向上させる「GRパフォーマンスダンパー」をシャシーに取り付けると、ハンドリング性能が上がり、微振動も減って、室内の静粛性も格段に向上するといいます。まさに一石二鳥というわけで、カスタムという世界の奥の深さが窺い知れます。
「開発ドライバーの仕事は、速く走ることではありません。むしろ低速、低G(加速度)のときのほうが、パーツを変更した効果やクルマの状態がよくわかるんです。視覚、聴覚、体感としてのお尻センサーも含めた触覚を総動員して仕上げていきます。女性パネラーにも運転・同乗してもらい、助手席や後席の乗り心地も含めて総合的に評価します。普段使いで気持ちのよい走りを体感していただくというのが、目的としてありますから」(小林氏)
次に手に入れる新しいクルマを、唯一無二の「愛車」と呼べるようにするために。新車買い替えの際はぜひ、TCDブランドでのカスタムを検討してみてはいかがでしょうか。
取材を終えて〜後日談
実は、筆者は2023年式プリウスPHEVのオーナー。納車を急ぐあまり、カスタムは行わずノーマル状態で乗っています。取材を終え、さっそく新車購入時にもらったパーツカタログを本棚から取り出し、見直しているところ。まずは、小林氏が「あれは効きます。絶対のおすすめ」と推薦してくれた「GRパフォーマンスダンパー」を装着しようと思っています。
