うっかり通知からおでかけプランまでスマートフォンとつながる「T-Connect」でカーライフがより安全で快適に
Apple CarPlayやAndroid Autoなど、スマートフォンとクルマの連携が一般的になった昨今、トヨタは、独自のサービス「T-Connect」で、さらに一歩進んだ安心と快適を提供しています。スマートフォンアプリ「My TOYOTA+」とつながることで、多種多様なサービスを提供する「T-Connect」。トヨタユーザーである筆者が、実際にその機能を試してみました。
Text:Fumihiko Ohashi
Edit:Yasumasa Aakashi(pad inc.)
トヨタが提供する「T-Connect」は、クルマとスマートフォン、トヨタ スマートセンターを常時つなぎ、安全・安心・快適なカーライフをサポートするコネクティッドサービスです。基本料金は月額税込330円/年払い3,630円)ですが、新車登録時から一定期間は無料になります。サービスプランは車種や年式、使用している車載ナビなどによって異なりますが、ほとんどのプランは基本料金が5年間無料(クラウン向けのプランは3年間)で、RAV4(2025年12月以降モデル)向けのプランは永年無料です。お申し込みは、ディーラーでもネットでも可能です。プランによってサービス内容に若干の違いがありますが、今回は、トヨタ車ユーザーである筆者が契約している「T-Connectスタンダード(22)」を元に紹介します。
施錠忘れの通知や位置情報の把握で、より高まる安心感
「T-Connect」を使ってクルマとスマートフォンを連動させるには「My TOYOTA+」というアプリのダウンロードと「TOYOTAアカウント」の取得が必要です。「T-Connect」の申し込み後に「My TOYOTA+」に「TOYOTAアカウント」でログインすると、所有しているクルマの車種や登録ナンバー、所有者名義などの情報がインプットされているのが確認できます。アプリのトップ画面には、所有しているクルマの画像とともに、ガソリン残量を示すメーター、航続可能距離、総走行距離などが表示されます。
「My TOYOTA+」にはさまざまな機能がありますが、筆者がいちばん重宝しているのは、停車後のドアロックの施錠忘れやウィンドウの閉め忘れ、ハザードランプの消し忘れなどを知らせてくれる「うっかり通知」。アプリを立ち上げていなくてもスマートフォンにプッシュ通知されるほか、登録したメールアドレスにも通知メールが送られてきます。しかも、ただ知らせるだけでなく、アプリを通じて遠隔でロックしたりウィンドウを閉めたりすることもできるので、わざわざクルマまで戻らなくていいのがとても便利です。
観光地に行くと、駐車場が離れていることがよくあります。観光を終えて帰ろうと思ったら、方向感覚がわからなくて駐車場がどこにあるのかわからないなんていうことがありがちです。そんなときに役立つのが「カーファインダー」です。これをタップすると、自分がいる位置とクルマの所在地を地図上に示してくれるので、帰りに迷う心配がありません。近くにいるのにクルマが見つからない場合は、ハザードランプを点滅させることもできます。万一盗難にあった際でも、発見できる可能性を高めてくれます。
トヨタには、有料オプションの独自のナビゲーションシステム「コネクティッドナビ」があります。車載機に地図データを保存せず、通信機能を使ってトヨタのスマートセンターから最新の地図・施設・交通情報を取得・表示する仕組みですが、このナビもスマートフォンと連動させることが可能です。それには、専用の無料地図アプリ「moviLink(モビリンク)」をダウンロードする必要があります。アプリを立ち上げたら、「車と連携」をタップしてトヨタアカウントにログインすれば設定が完了します。
この「moviLink」は、ドライブ計画を立てるときに便利です。あらかじめ目的地を検索して自分好みのルートを登録しておけば、エンジンをかけてナビが立ち上がった際にそのルートを呼び出してくれるので、すぐに出発することができます。ナビで目的地を検索するのは意外と面倒ですが(音声入力に抵抗のある人もいるでしょう)、スマートフォンだとすぐにルート検索ができます。「moviLink」では、徒歩によるルートも検索できます。目的地周辺の駐車場を検索することが可能なので、駐車場にクルマを停めたあとに徒歩が必要な場合にも使えます。
また、「moviLink」にはスケジューラがあり、カレンダーで日付や出発地、目的地を入力すると自動的にルートを検索し、おでかけプランに登録されます。さらに、Googleカレンダーなど外部のスケジュールアプリと連携することも可能です。「コネクティッドナビ(T-Connectスタンダード(22))」は月額税込880円/年払い9,680円ですが、「T-Connect」の基本料金同様、多くのサービスプランは、新車登録から5年間は無料です。
リモートエアコンで、乗り込む際の車内が快適に
「My TOYOTA+」には、ドライブ診断の機能もあります。前月の運転状況をアクセル、ブレーキ、スピードの3項目から評価するとともに、安全性を採点してくれます。また、3項目を改善するためのアドバイスもしてくれます。
この運転スコアは、自動車保険に紐づけることで割引特典を受けることもできます。「トヨタコネクティッドカー保険」というサービスで、走行距離500キロメートル以上の累計スコアが基準に達していれば、ディーラーが代理販売をする保険に割引適用の特約を組み込めるそうです。ディーラーの担当者によると、割引は5%程度。特約を付帯するには運転データの提供が条件で、それによって、万が一の事故の際に保険会社が正確に状況を把握する狙いもあるとのことです。
エコ診断も可能で、アクセルワーク、ブレーキワーク、速度キープ、アイドリングの4項目を五つ星で評価し、スコアを提示。改善のためのアドバイスもしてくれます。
最近のクルマは物理的なカギがなく、電子キーが一般的です。ボタンひとつでドアロックの解錠・施錠をできるのは便利ですが、困るのは急に電池が切れたときです。物理的なカギがないので、ロックを解除する術がありません。「My TOYOTA+」では、メニューから「ヘルスチェック」をタップすると、その電子キーの電池残量が十分かどうかがわかるので、電池切れを防げます。また、エンジンオイルの残量についても教えてくれます。確認できる項目の数は、車種によって異なるようです。
一部の車種では、スマートフォンでドアロックを解錠したりエンジンスイッチを操作したりできる「デジタルキー」のアプリも利用できますが、オプションを追加する必要があります。料金は月額税込550円で、新車登録から3年間は無料です。
「T-Connect」には、ほかにもオプションがいろいろと用意されています。「リモートエアコン」は、遠隔でエアコンを起動させることができる機能で、温度を設定したり霜取り機能を作動させたりすることもできます。真冬の車内は寒いので、なかなかハンドルを握る気になりませんが、あらかじめエアコンを起動させることで、快適に始動できます。
エアコンの稼働時間は10分か20分のいずれかで、その時間が経過すると、自動的にエアコンがストップするので安心です。設定した時間前にエンジンを始動すれば、エアコンが停止することはありません。料金は月額税込220円です。
「オペレーターサービス」は、ナビを通じてオペレーターと通話ができるサービスです。365日24時間通話が可能で、走行中に目的地を入力してもらったり、おすすめスポットなどを聞いたりすることが可能です。料金は月額税込330円です。
オプションには、車内Wi-Fi*1もあります。データ量に制限がないので、子どもに動画を見せる機会が多いファミリーやオンライン会議が多い人などに便利です。「コネクティッドナビ」でのオプションサービス等のお支払いにTOYOTA Walletをご利用いただけます。
※一部ご利用いただけない「コネクティッドナビ」のサービスもございます。
また、「T-Connect」はSpotifyとの連携が可能です。「My TOYOTA+」内でアカウントを連携すれば、Apple CarPlay*2やAndroid Auto*3を使用しなくても、車内でSpotifyを再生することができます。
「ドライバーや同乗者に安全と安心、快適を提供してくれる『T-Connect』は、日々、進化を続けています。これから私たちに、どのようなドライビング体験を与えてくれるのでしょうか。トヨタ車の一ユーザーとして、とても楽しみです」
*1:Wi-Fi®は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
*2:Apple CarPlayは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
*3: Android Autoは Google LLC の商標です。
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