Tottori~Izumo Drive古史古伝の神話に触れる米子~出雲ドライブ
名宿「佳雲」「華水亭」を結ぶルートへ――

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画像提供:皆生温泉 華水亭

中国地方最高峰の大山(だいせん)の麓に位置し、日本海と中海に囲まれた自然豊かな街・米子市と、日本最古の神社建築様式「大社造」を今に伝える出雲大社をはじめ、歴史・文化遺産がくらしの中に息づく出雲市。このエリアには『古事記』などに記された神話にまつわるスポットが数多く点在します。風光明媚な景色を楽しみながら、神々が宿るいにしえの地を巡る初秋におすすめのドライブルートと、あわせて滞在したい名宿をご紹介します。

雄大な日本海を体感しながら神秘の湖へ駆ける

旅は鳥取県米子市からスタート。クルマで東に雄大な日本海を望みながら北上し、境港市を経由し境水道大橋を渡って走ること約6キロメートル。美保湾の海岸線を駆けながら、最初の目的地である美保神社に着きました。

美保神社の境内では、奉納コンサートも開催される。

日本海を望むこの神社は、全国3,000を超える「えびす社」の総本社です。御祭神は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主神(ことしろぬしのかみ)で、どちらも音楽に縁が深く、太鼓や三味線、風琴などの楽器が奉納されてきた全国でも珍しい神社です。潮風を感じながら神話の世界に浸る、独特の体験を楽しめます。

美保神社から境湊市へ戻り、松江市八束町の江島にかかる江島大橋へ。思わず息をのむ光景が広がります。

ダイナミックな形状はCMで一躍全国区に。

テレビCMなどで一躍有名になった江島大橋、通称「ベタ踏み坂」。コンクリート製の桁橋としては日本最大級で、最上部は高さ約45メートルにもなり、橋の中央部では中海や大根島の絶景が目の前に広がります。鳥取から島根へは、山陰自動車道などを使うと時短で行けますが、この光景を楽しむためのドライブルートをおすすめします。

さらに走ること約25キロメートル、松江市街地を抜けて辿り着いたのは宍道湖です。

宍道湖畔から望む大山。

全国で7番目に大きな湖である宍道湖は、『古事記』に記されたヤマタノオロチ伝説が残る斐伊川(ひいかわ)が注ぐ神秘の湖です。早朝からはじまる幽玄なしじみ漁(※)や、黄金色のグラデーションを描く夕景まで、刻一刻と変化する多彩な美景が楽しめます。

(※)例年冬季のみ解禁。

宍道湖の美しい夕景は「日本の夕陽百選」にも選出されています。

この地で味わいたいのが「宍道湖七珍」です。海水と淡水が混じる汽水湖を代表するシラウオ、アマサギ、スズキ、コイ、エビ、シジミ、ウナギの七品と旬の食材で仕立てられた贅沢な御膳は、この地でしか味わえません。

「宍道湖七珍」は松江市内の飲食店で味わえます。

美保神社
島根県松江市美保関町美保関608
駐車場:あり
http://mihojinja.or.jp

「日本のはじまり」が伝わる神話の大地・出雲

宍道湖から西へ向かい、古くより「日本のはじまり」と伝わる出雲市へ。この地には『古事記』や『日本書紀』に記された数々の神話が語り継がれています。その中で、もっとも有名なのが「国譲り」です。

八百万の神々で最高位に君臨する天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、大国主神(おおくにぬしのかみ)が治め、栄えていた地上世界・葦原中国(あしはらのなかつくに)を自身の御子が治めるべき国だと宣言しました。天上界である高天原(たかまがはら)より遣わした神々や使者と大国主神の子どもたちが争った末、天照大御神は晴れて葦原中国を譲り受けました。

その際の条件として大国主神が「天上界の御殿のような立派な神殿を建てていただきたい」と願い、建てられたと伝わるのが出雲大社です。

高さ8.8メートルの荘厳な勢溜の大鳥居。

縁結びの神様として名高く、「神話のふるさと」出雲を象徴する出雲大社は、神々が集う古社。正式な参拝ルートの入口である勢溜(せいだまり)の大鳥居をくぐると、森厳な空気が漂い神域を感じさせてくれます。

奥に見えるのが高さ約24メートルの御本殿。

全国でも珍しい下り参道である祓社(はらえのやしろ)を抜け、日本の名松100選に選ばれた見事な松の参道、戦後最大級の木造神社建築といわれる拝殿など数々の見どころを経て、御本殿に辿り着きました。

国宝に指定されている御本殿の建築は、大社造と呼ばれる日本最古の神社建築様式です。厚い桧皮葺きの屋根の棟の上には、長さ7.9メートルの二組の千木が交差しているのが特徴です。

神楽殿の大注連縄。

その他にも日本最大級の大注連縄がある「神楽殿」や、古事記にも記されている「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」をゆかりとしたうさぎ像の石像が66羽あるなど、名所を巡りながら、いにしえの物語に思いを馳せていると、清美な心持ちになっていきます。

境内の随所でお目にかかれる兎たち。

出雲大社をあとにし、神話の世界をより深く感じるためにクルマを走らせ、「稲佐の浜」を訪れました。

稲佐の浜にある神様を祀る弁天島。

この海岸は、天上界から派遣された神と大国主神が国譲りの交渉をしたと伝わるパワースポット。白砂の浜は南へ向かって美しい弧を描き、その美しさから「日本の渚百選」にも選ばれています。また、一般的に「神無月」である旧暦10月は、出雲では全国の八百万の神々が集まることから「神在月(かみありづき)」と呼ばれ、稲佐の浜では毎年神々をお迎えする「神迎神事」*が行われます。

*2024年は11月10日19時〜予定

秋の立久恵峡。

また、秋の島根を訪れたなら美しい紅葉で彩られる渓谷も見逃せません。市街地からクルマで約20分の場所にある「立久恵峡(たちくえきょう)」は、太古のままの仙境と伝わる景勝地。神戸川(かんどがわ)の清流に沿って奇岩怪岩がそそり立ち、岩肌が赤く染まる秋は幻想的な景色の中で散策が楽しめます。

紅葉に彩られる鬼の舌震。

さらに、知る人ぞ知る美景スポットが斐伊川の支流、大馬木川の大渓谷「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」です。『出雲国風土記』ゆかりのV字渓谷は、千畳敷や大天狗岩、亀岩などの巨岩と清流が生み出した浸食地形が特異な景観をつくり、国の名勝・天然記念物にも指定されています。例年10月下旬から11月中旬に見頃を迎える紅葉で名高く、長さ160mの「舌震の“恋”吊橋」では、紅葉に包まれた空中散歩も満喫できます。

【スポットDATA】
出雲大社
島根県出雲市大社町杵築東195
駐車場:あり
https://izumooyashiro.or.jp

稲佐の浜
島根県出雲市大社町杵築北2844-73
駐車場:あり
https://www.kankou-shimane.com/destination/20281

立久恵峡
島根県出雲市乙立町立久恵
駐車場:あり
https://www.kankou-shimane.com/destination/20336

鬼の舌震
島根県仁多郡奥出雲町三成宇根
駐車場:あり
https://www.kankou-shimane.com/destination/20243

神々が宿る聖地で極上ステイが
満喫できる「いにしえの宿 佳雲」

ドライブの終着地として訪れたのは、贅を尽くした湯宿「いにしえの宿 佳雲(けいうん)」です。ひとたび館内に足を踏み入れると、出雲の伝承をモチーフにした意匠の数々が神話の世界へと誘い、格調高い和の空間には上質な落ち着きが漂っています。

画像提供:いにしえの宿 佳雲

全室に客室風呂をしつらえた贅沢な客室の中で、トヨタファイナンス 厳選の宿で滞在できるスタンダードタイプの「本館 和洋室」をご紹介します。
※特典の対象となる客室タイプの詳細はトヨタファイナンス トラベルデスクでご確認ください。

スタンダードタイプの「本館 和洋室」(36~42㎡・3名定員)。
画像提供:いにしえの宿 佳雲

優美な空間には畳敷きのリビングに広縁、心地よい和ベッドが配され、心和むひとときを過ごせます。荷ほどきをしたあとは、檜が香る客室風呂にゆっくり浸かり、長旅の疲れを癒しましょう。

風流な大湯処。
画像提供:いにしえの宿 佳雲
貸切風呂「絹の湯」。貸切風呂は予約なしで利用可能。
画像提供:いにしえの宿 佳雲

「いにしえの宿 佳雲」が、旅慣れた大人に選ばれている大きな理由は、自家源泉「大杜の湯」の多彩な湯船です。2種類の大湯処に加え、プライベート空間がうれしい貸切風呂は5種類あり、趣の異なる湯情を堪能できます。

佳雲オリジナルラベル日本酒。
画像提供:いにしえの宿 佳雲

思う存分湯浴みを楽しんだあとは、美酒に酔いしれたいところ。トヨタファイナンス オリジナル宿泊プランの特典として、日本酒処の出雲で名を馳せる富士酒造の銘酒「出雲富士」の佳雲オリジナルラベル日本酒が1室1本をご提供します。

夕食の一例。
画像提供:いにしえの宿 佳雲

出雲は美酒だけでなく、日本海の海の幸はもちろん山の恵みも豊富な豊饒の地。木の温もりに包まれた「お食事処 天雅」では、上質な和牛や四季折々の旬菜、果物などをふんだんに使用した夕食の和食会席や島根名物がずらりと並ぶ「一汁七菜」をコンセプトにした朝食の和食膳など、ここにしかない美食が味わえます。

【トヨタファイナンス 厳選の宿】
■宿泊日
2024年5月10日(金)~2025年3月31日(月)
※一部設定除外日がございます。

■料金
1泊2食付き(税・サ込み)

区分 2名1室(円)
宿泊料金
(おひとりさま)
29,000~

※入湯税、宿泊税がかかる場合はチェックアウト時にお支払いが必要となります。
※他部屋タイプ(優待付き)もございます。詳しくはトラベルデスクへお問い合わせください。
※3名以上のご利用など宿泊料金の詳細はトラベルデスクへご確認ください。

■優待
佳雲オリジナルラベル日本酒をプレゼント(1部屋につき1本)
厳選の宿詳細はこちらから。

大自然に抱かれた滞在型リゾート旅館「皆生温泉 華水亭」

そして、今回のドライブのスタートである米子市でおすすめなのが、2024年で35周年を迎えた名宿「皆生温泉 華水亭」です。秀峰大山を望み、目の前に日本海が広がる白砂青松の海岸線が美しい皆生温泉は全国でも珍しい海から湧き出る温泉で“海辺の理想郷”と称されています。

画像提供:皆生温泉 華水亭

客室はほとんどがオーシャンビューで、大山と日本海を眼前に望むことができ、開放感を楽しめます。ひとり旅に最適な小部屋から露天風呂付き客室まで、多彩なタイプがそろっています。その中でJTB ワンランク上のお部屋に泊まる 記憶に残る旅で滞在できるのは、1室のみの贅沢な「特別室」です。

ラグジュアリーな特別室。
画像提供:皆生温泉 華水亭

和洋室12.5畳に加え、踏込15畳、洋間20㎡という贅沢な空間は、大きくラウンドした優美な広縁を備え、目の前に広がる弓ヶ浜、東の大山まで一望できる、別世界のような景色が広がります。

女性大浴場のトルマリン風呂は美肌効果も期待できます。
画像提供:皆生温泉 華水亭

大浴場は、皆生温泉郷では珍しい自家源泉「宝生の泉」。男女ともに目の前に日本海が広がる露天風呂があり、また夜になるとホテルの庭がライトアップされてロマンティックな湯浴みが楽しめます。サウナが完備されているのもうれしいですね。

秋の夕食の一例。
画像提供:皆生温泉 華水亭

特別感にあふれているのは、食もしかり。鳥取和牛や四季折々の山の幸、甘み豊かな白イカ、ジューシーなブランド鶏「大山どり」、冬の味覚であり蟹の本場「境港」から直送される極上の「松葉ガニ」・・・。『ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019』にも掲載されたホテルならではの、こだわりの会席料理は美食家を虜にしています。

今秋は、知的好奇心を刺激する神話ドライブを楽しみ、ロマンティックな余韻をそのままに堪能できる名宿の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

皆生温泉 華水亭のプランはJTB ワンランク上のお部屋に泊まる 記憶に残る旅をご覧ください。
料金などの詳細はトヨタファイナンス トラベルデスクへお問い合わせください。

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