Scenic spots around the worldまだ見ぬ世界へ踏み出そう。
一度は目にしたい世界の絶景スポット
昨今のSNSの影響力は、日ごとに高まっています。それとともに、旅のあり方にも大きな変化がみられるようになりました。旅先の風景を見て感動するのはもちろん、「写真を撮ったときにどれだけ気分が高まるか」にも重きが置かれるようになっています。そんな視点からとらえる世界の絶景スポットは、まだまだ開拓の余地があります。本記事ではSNS内で評価の高い絶景スポットを、インフルエンサーのコメントとともにご紹介していきます。
どんなに遠く険しくとも、訪れる価値がある
「一生に一度は写真に撮りたい」世界の絶景
世界中の人々が「Instagrammable」を求めて押し寄せる、一度は見たい絶景
「インスタ映え」という言葉が定着した今、インパクトのある写真が撮れるスポット=人気スポットになりつつあります。こうした現象は日本のみならず、諸外国でも同様です。Instagrammable(インスタ映え、インスタ向き)という言葉も広まり、映えスポットを求めて多くの人が押し寄せることも。では、さっそく人気の絶景スポットをご紹介しましょう。
「ウユニ塩湖」(ボリビア)
湖面が鏡のように天空を映し出し、
幻想的な世界が湖の彼方まで広がる
まずは、南米ボリビア西部にある「ウユニ塩湖」。標高約3,700メートルと、富士山と同じくらいの高さに位置する世界最大級の塩湖です。面積は日本の新潟県に匹敵するほどで、かつては海の底にあったアンデス山脈の急激な隆起により、この地に大量の海水が残りできたと言われています。
ウユニ塩湖観光のベストシーズンは、12月~3月頃の雨季。塩の平原に薄く雨水がたまり「ミラーワールド」が出現します。日中は青空と雲を映し出し、夕刻には一面オレンジに。刻々と表情を変える様子は「天空の鏡」の異名もあるほど。4月~11月前半頃の乾季には、遥か向こうまで広がる白い塩原が見渡せ、雨季とは異なる魅力が。
<SNS上でのコメント>
“こんな風景見たことない!死ぬまでに行きたい場所のひとつ”
“刻々と動く雲が水面に映し出される風景を見ていると、無重力状態のような独特の浮遊感に包まれる”
“空と大地の境目がわからない。地球の息吹を感じました”
「スカイミラー」(マレーシア)
海の真ん中に浮かぶ砂の丘で、
空を鏡のように映し出す海面に触れる
つづいてマレーシアにも、「天空の鏡」と呼ばれる場所があります。「スカイミラー」は、セランゴール州の沖合にある砂の丘。新月と満月の前後数日間だけ姿を現す丘で、干潮時しか上陸できません。数年前に発見されたばかりの、新しい名所です。
砂の丘は表面を海水が覆い、まるで干潟のように見えます。そのうっすらと張った海水に空の青が反射し、一面に青の世界が広がります。
<SNS上でのコメント>
“日本人にはまだ知られておらず、完全に穴場”
“上陸時には海水が膝まであるのに、あっという間に引いていく様子も感動。夕暮れの撮影が特に映える”
“カメラマンがいて、こだわって撮影してくれます”
<概要>
セランゴール州政府観光局
「パルース丘陵」(アメリカ)
朝日に輝く緑、
どこまでも続くなだらかな丘の曲線
果てしなく続く緑と黄金色の大地に、なだらかで美しい丘陵。アメリカ北西部、ワシントン州に広がる穀倉地帯が、パルース丘陵です。周囲には店も民家もなく、ただ大地が広がるだけ。まるで異世界にトリップしてしまったような感覚に包まれます。
もともとこの地域は氷河に覆われており、その流れに侵食されてこのような波打つ大地がつくられたそう。2000年代までは注目されることもなかったのですが、アメリカの風景写真家がその絶景を撮影し、一躍脚光を浴びました。
撮影のベストタイミングは、早朝や夕刻の陽が傾いている時間帯。丘陵の起伏に影ができ、まるで海のうねりのような壮大な曲線を眺められます。
<SNS上でのコメント>
“エメラルドの丘。信じられないほど美しい丘陵地帯”
“日没時に、万華鏡のように色が変わる”
“ワシントン州の七不思議のひとつ”
「モラヴィアの大草原」(チェコ)
見渡す限り、緑の大地
主要都市から数時間の、知る人ぞ知る秘境
チェコ・モラヴィア地方には、“緑の絨毯”と称される大草原があります。360度見渡す限り、緑の大地がうねるような幻想的な風景が広がります。小麦が色づく前の4月~6月がベストシーズン。小麦の草原は時間帯によって色を変え、夕刻には黄金色に輝きます。
近年では多くの写真家を魅了していますが、チェコでも知らない人が多い“秘境”スポットです。プラハからはチェコの商業都市・ブルノへとバスで向かい、そこからさらにクルマで約1時間。キヨフという町の近くにあります。
<SNS上でのコメント>
“まるでグラフィックアートのような美しさ”
“童話の世界に紛れ込んだよう”
“奇跡のような場所。ワインも美味しいです”
「マーブル・カテドラル」(アルゼンチン/チリ)
自然の神秘を思い知る、
ターコイズブルーの洞窟
アルゼンチンとチリにまたがる湖にある「マーブル・カテドラル」は、“世界一美しい洞窟”として知られています。大きな岩の内部はまさにカテドラル(大聖堂)のように神聖な空間。マーブル模様の岩壁にターコイズブルーの湖が反射し、神秘的な青の世界が広がります。
6,000年あまりの長い年月をかけて、大理石が湖の水によって侵食されてできた洞窟。自然の力に驚かされます。洞窟の内部へは、現地でツアーを申し込み、ボートで向かいます。湖はマスやサケが釣れることでも有名です。
<SNS上でのコメント>
“スカイブルーの湖水が幻想的で、言葉を失う”
“たどり着くまで時間はかかるが、それだけの価値があります”
“ツアーは90分ほどだが、息を呑むような体験の連続だった”
「ロライマ山」(ベネズエラ/ガイアナ/ブラジル)
雲から突き出るように
そそり立つ陸の軍艦
“テーブルマウンテン”とは、山頂が大地のように平らな山のこと。その代表格として知られるのが、ベネズエラ、ガイアナ、ブラジルの3つの国の国境に位置する「ロライマ山」です。標高は約2,810メートルで麓には広大なギアナ高地が広がっており、その威容は“陸の軍艦”と称されます。
ロライマ山は火山活動や地震などの影響を受けなかったため、古代の生物や植物が今も残っているそう。SF小説「ロスト・ワールド」の舞台のモデルとなったことでも有名です。雲の上に浮かぶような不思議な光景は、目に焼き付いて離れません。
<SNS上でのコメント>
“山頂は寒いけれど、辛さを忘れる絶景”
“天空の城。地球最古の風景といっていいのでは”
“小説の世界そのものです。原始のカエルや食虫植物、見たことのないような植物も撮影できる”
「湯西川温泉 かまくら祭」(栃木県)
小さなかまくらにゆらめく灯火
幻想的な雪景色が広がる
800年以上の歴史を持つ、日光・湯西川(ゆにしがわ)温泉。その冬の風物詩として知られるのが、「湯西川温泉 かまくら祭」です。沢口河川敷に広がる、数百個の小さなかまくらに灯るろうそくの火は幻想的。里全体が温かにライトアップされ、舞い降りる雪とのコラボレーションを楽しめます。
2025年の開催期間は、1月31日(金)〜3月2日(日)まで。沢口河川敷のほか、平家の里、湯西川水の郷スノーパークでも開催されています。
<SNS上でのコメント>
“雰囲気が抜群!ゆらめく灯火に温かな気持ちになった”
“近隣の宿に宿泊。風呂上がりに贅沢な散歩ができました”
“日本夜景遺産にも認定されている祭。寒さは厳しいけれど、見る価値は十分”
<概要>
「湯西川温泉 かまくら祭」
2025年1月31日(金)~3月2日(日)
沢口河川敷会場でのミニかまくら点灯は毎週金・土・日曜の17時30分~21時
栃木県日光市湯西川 沢口河川敷付近
お問い合わせ:0288-22-1525(日光市観光協会)
アクセス:日光宇都宮道路今市I.Cから約60分
<同時開催>
平家の里、湯西川水の郷スノーパーク(有料)
https://www.nikko-kankou.org/spot/1210
「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」(香川県)
写真映えする“日本のウユニ塩湖”
として瞬く間に有名に
実は日本にも、ウユニ塩湖のような写真が撮影できるスポットがあります。それが、香川県の父母ヶ浜(ちちぶがはま)。約1キロメートルのロングビーチを誇る海水浴場で、瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)に沈む夕陽が美しいことでも有名です。空が潮だまりに映る様子が鏡のように上下対称に見えることから、フォトジェニックな場所として知られるようになりました。
天空の鏡が現れるときは、干潮時の夕暮れ時と風がない「夕凪」の時間帯。水面ギリギリにカメラを構えるのがコツです。
<SNS上でのコメント>
“きれいな夕焼けとリフレクションは、本当に夢のような時間だった”
“沈みゆく夕陽の、見たこともない美しさに、ただただ感動”
“2月と10月は、夕陽が蜃気楼のように揺らいで海に溶けるように沈む「だるま夕陽」も見られます”
<概要>
香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3
お問い合わせ:0875-56-5880(三豊市観光交流局)
アクセス:高松自動車道さぬき豊中I.Cから約20分
https://www.mitoyo-kanko.com/chichibugahama/
お気に入りの絶景スポットは見つけられましたか?次の旅はぜひカメラを片手に、思い出に残る写真を撮りにでかけてみましょう。