Landcruiser誕生70周年の節目に新型ランドクルーザーを発表 Text:Daisuke Katsumura

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1951年の登場以来、本格的な四輪駆動車として世界中で愛されてきたランドクルーザーが、フルモデルチェンジを果たしました。トヨタの歴史を象徴するロングセラーモデルの最新版は、何が変わり、何が変わらなかったのか、発表資料を元に紐解いてみましょう。

コンセプトはそのままに大幅ブラッシュアップ

トヨタを代表する本格的四輪駆動車であるランドクルーザーは、2019年に累計販売台数1000万台を突破。現在世界中170の国と地域で販売され、文字通り世界中どこでも見ることができるクルマです。そんなランドクルーザーが2007年以来、実に14年ぶりにフルモデルチェンジを果たしました。

まだ詳細は発表されていませんが、外観上は200系後期モデルのキープコンセプトと言えるでしょう。またボディサイズも先代と大きく変わらないと発表されています。一方で新GA-Fプラットフォームを採用し、フレーム剛性を高めつつ、車体を含めた車両全体をなんと200kgも軽量化することに成功。合わせて車両の低重心化や重量配分の最適化など、見えない部分にも大きな改良がなされているそうです。

また今回のニューモデル発表時にフロントグリルをブラックアウトしたモデルも同時に写る写真が公開されました。実はこれフロントグリルにGRのエンブレムが備わることから、GR SPORTSのスペシャルグレードだと思われます。今のところ詳細は不明ですが、すでに気になっている人も多いのではないでしょうか?

フラッグシップに相応しい高級感あるインテリア

続けて内装を見てみましょう。質実剛健の中にも高級感あるインテリアは、今回も健在です。水平基調のダッシュパネルは悪路でもクルマの姿勢を捉えやすく、また各種スイッチ類も直感的に操作しやすいよう、レイアウトや形状などを考慮したデザインとなっているそうです。また最新のToyota Safety Senseを採用し、安全性能も世界最先端となっています。

シートは格納式のサードシートを備えているようです。先代同様サードシートに3名が乗車できるとすると8人乗りモデルとなります。おそらくサードシートを省いた5人乗りモデルもラインナップされるでしょう。この辺りは用途や仕向け地によって異なる設定となるようです。

今回の発表で多くの人が驚いたであろうもうひとつのニュースがあります。それはエンジンのダウンサイジング化によって、V8搭載モデルが消滅したことです。現在発表されている海外仕様の代表的な仕様として3.5リッターのガソリンエンジンと、3.5リッターのディーゼルエンジンがラインナップされるようです。いずれのエンジンもツインターボで過給することで、従来のV8エンジンを凌ぐ動力性能となっています。

まだまだ国内仕様や詳しい販売スケジュールは発表されていませんが、この夏以降世界各地で販売が開始される予定となっています。現在スペシャルサイトには初代モデルの試作車が完成した1951年8月1日から起算して70周年となる今年8月1日に向けてカウントダウンが行われていました。今年はまさにランドクルーザーにとって、記念すべき年となったのです。まだまだ今後の動向が楽しみですね。

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