ALPHARD/VELLFIRE新型アルファード/ヴェルファイアの2列目&3列目シートは技あり!! トヨタ紡織の世界初パワーロングスライドが凄すぎ!
Text:ベストカーWeb編集部
Photo:ベストカー編集部、トヨタ紡織
発表直後から大人気となっている新型アルファード/ヴェルファイアだが、その2列目シートと3列目シートにはトヨタ紡織製の世界初となる機構が採用されているのだ。それってどんな機構なのか、紹介しよう。
2列目シートのパワーロングスライドは世界初の機構!
トヨタ紡織は2023年6月22日、快適な乗り心地と利便性の高いシートアレンジを実現した自社製シートを開発し、今回発表された新型アルファード/ヴェルファイアに採用されたと発表した。
まずは新型アルファード/ヴェルファイアの「Executive Lounge」に標準装備されるセカンドシート。このシートに採用されているパワーロングスライドは世界初となる機構だという。具体的には最大480mmのスライド量でパワー化されており、かつマニュアルへの切り替えを可能にしたシステム世界初なのだという。
乗員の有無によってスライド速度を制御し、サードシートに乗り込む際のスライド操作が快適にすばやく操作でき、利便性向上と多彩なシートアレンジを実現している。
つまり、乗員が乗っている場合はシートスライドの速度は一定なのだが、乗員が乗っていない場合には手動によってシートスライドの速度を上げてサードシートへの乗り込みがスムーズにできるのだ。
これまでセカンドシートのスライド速度は乗員の有無にかかわらず一定で、そのためサードシートへの乗り込み時にイライラするユーザーも多かったはず。それを解消してくれるのが今回のパワーロングスライド機構なのだという。
さらに嬉しいトヨタ車初の防振構造と数々の快適装備
また、このセカンドシートにはトヨタ車では初採用となる防振構造を採用している。クッションフレームのインナーレール側前後2カ所に防振ゴムを設置することでシート振動を低減し、快適な乗り心地を実現。
このほか、リラクゼーション機能やシートヒーターなどの快適装備をスライド付きのセカンドシートに搭載し、シートヒーターエリアを拡大し、オットマンやアームレストにも設定して快適性を向上させている。こちらも「Executive Lounge」に標準装備され、これもトヨタ車では初採用となる。
また、Executive Loungeに標準装備の回転格納式テーブルは、アームレストに格納テーブルを設定し、従来の一枚構造から展開可能な二枚構造に変更されている。これにより、上蓋を自由な角度で調整可能にすることで、多様な使い方ができるようになっている。
サードシートにも世界初の機構を採用!
また、サードシートにはロングスライド構造としては世界初となる「5:5分割2ポジションスペースアップシート」を採用。具体的には、サードシートの跳ね上げ位置が2ヵ所になっており、従来のスライドニュートラルポジションに加え、リアモースト(最後方)位置での跳ね上げも可能となっている。
リアモースト位置ではサードシートを跳ね上げた状態でも、セカンドシートをリクライニングして快適に座ることができ、利便性と快適性を両立させたのがポイントだ。
こういった細かい部分でのおもてなしもさらに向上させている新型アルファード/ヴェルファイア。まさに全方位で隙なし、といった様相だ。