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Next-generation serviceクラブハウスを始めて1週間で1000フォロワーに。
デジタルツール専門誌編集長が一週間インプレ!
文:村上タクタ

Lifestyle

アメリカで話題となっていたSNSアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」。簡単にいうと、ツイッターの音声版です。2021年1月から日本でもローンチされ、連日話題となっています。はたしてどんなSNSなのか、なぜここまで急激に盛り上がっているのか、デジタル専門メディア「flick!」の編集長が実際に体験したレポートをお届けましす。

クラブハウス狂想曲とも言える1週間

1週間前、Clubhouseを初めて、その面白さにはまりました。ここまで1週間を観察……体験しての日々のレポートと、現時点で分かっていること、分かっていないことをご説明しましょう。 筆者が始めたのは2021年1月25日、月曜日というのは日本国内のユーザーとして早い方で、2月1日の夕方に一週間経ったのでアイコン左下のクラッカーマークが取れました。クラッカーマークは開始1週間以内のビギナーマークのこと。

フォロワーを増やすこと自体にさほど意味はないと思いつつ、新しくアカウントを作った人が自動的にフォローする人に入っていたようで、1週間で1000人に到達し、今は1.1Kという表示になっています。1000人ちょうどの時だけ、1000followersという表記で、以降はKを単位に表示されています。
でも、1000人のフォロワーさんがいても、私の話を1000人の人が聞いて下さるというわけではないようです。そういう意味では、フォロワーさんの多寡にTwitterやInstagramほどの意味はないように思います。

それはいつから始まったのか?

Day 0 日本上陸

正直、日本上陸の日がいつなのかはよく分かってない。当初は、『+81』のエリアでログインできるようになったのは1月23日や24日頃で、そこからメルカリのエンジニアの方々の間で流行し、広がっていったという話でしたが、「以前から日本で登録できた」という人もおり、よく分からない。

Clubhouseの特徴としては、自分を招待した人はプロフィール欄から誰でも見ることができ、それをたどっていける。ルーツを探せる。いわば「この人を招待した責任」というのが明示されています。

試しにたどってみると、筆者の場合、招待してもらったのはToomo代表の東智美さんで、その前はネタフルのコグレさん。その前5世代はメルカリのエンジニアの方。そして、その前が@dryerという方……までが日本国内(知人に@dryerさんを知っているという人がおり、その話によると@dryerさんは日本の方だそうだ)その前は10世代ほどUSの人が続き、筆者にとっての始祖は、元Twitter VPのケイティ・スタントンさんでした。このアカウントは、誰にも招待されることなく、2020年3月31日に始まっていました。

しかしながら、他の日本上陸ルート、他の始祖を持つ人もいるらしく、一概にこのルートだけが日本上陸のルートだとは限らないようです。もっと前からアカウントを持っていた人もいるかもしれないし、シリコンバレー在住の日本人の方にもユーザーはいたようです。とはいえ、先週末にメルカリのエンジニアの方が盛り上がったところから、今回の日本のブームが始まったというのは確かなことのようです。

ちなみに、USではまだアプリが一般公開していないTest Flightバージョン(App Storeに公開されていない段階で、開発者や関係者用のツールを使ってインストールするバージョン)で、昨年3月に5000人が招待されてスタートしてとのことで、始祖にあたる人は、この時に招待された人たちのようです。だとすれば、いろんなルートがあっても不思議ではない。

当初は、有名エンジニアや、デベロッパー、起業家や、ベンチャーキャピタリストばかりがメンバーで、スノッブな雰囲気であったといいます。また、Clubhouse内でVCにプレゼンし、巨額の出資が決まったという伝説もあります。
以下、私の観測範囲の状況を日を追って書いてみましょう。あくまで私の観測範囲であり、主観に基づく話であることはご了承ください。

Day 1 新しいモノ好きの日

1月25日が私にとってのDay 1。日本で急速に話題になった日と言ってもいいでしょう。我々新しいモノ好きにアカウントが回っていた時で、Day 0のエンジニアだけがメンバーだった時とはまた違う雰囲気になっていました。発信力のあるブロガーや、メディアの人に広がったので、Clubhouseの情報が急速に広がっていく初日になりました。
この日は本当によく知ってる人たちとワチャワチャという感じ。

表示されるルームも、英語のルームがほとんどで、音楽を流しているルームを仕事中に聞くというような使い方をしたりもしました。

Day 2 招待枠が貴重品に

午前5時に私が編集しているフリック!の記事を公開。普段の記事とは違い、スマートニュースには載らず(たぶん、一般の人の注目度合いがまだ少な過ぎて)当初PVは少なかったが、昼ぐらいから検索流入が増加。それにともない、Google検索の表示位置はどんどん上がっていき、最終的には検索1位になりました(数日で陥落したが)。

「招待して欲しい!」という声は多かったのですが、何ぶんにも招待枠が2つしかないので、あっという間に招待枠がなくなります。招待枠が渇望され、メルカリで1万円で売ってるという話もあったようです。その後値下がりして2500円ぐらいになったようですが、メルカリ運営側としてはルール違反ということで、削除されました。

ルームとしては、仲間内でいろいろ実験してみたり、とにかくClubhouseをどうやって使えばいいのか、試行錯誤が多く「とりあえず開いてみた」というようなルームがたくさんできていました。

Day 3 インフルエンサー、情報商材など扱う人が増えてくる

27日水曜日。いわゆる、PVをビジネスにする人たちが急激に増えてきたような気がしました。それにともない、PVを増やすための相互フォロー部屋などができはじめていました。フリック!もヤフトピに出たりして、すごく流入が増えました(そもそも、前日に書いた記事が、ヤフトピに上がるあたり、徐々にClubhouseを知ってる人が増えていることを感じられました)。

散歩しながら使って見たりしても、誰かと会話しながら歩いているようで非常に楽しい。また、お風呂に入りながらClubhouseを使っている人にも何人か遭遇しました。

このころはどうやったらinviteを消費せずに人をinviteできるかという研究が進んでいました。公式なコメントが公開されているワケではないので、断言はできませんが、アカウントをすでに持っている側と、まだ持ってない人、両方のiPhoneの連絡先アプリに電話番号が登録されている状態で、まだアカウントを持っていない側がClubhouseをインストールしてアカウントを作ると、「inviteを消費せずに招待できるが、招待する?」と通知が来るようです。

Day 4 芸能人や有名人が急速に増える

28日木曜日。芸能人や、有名人、スポーツ選手などのアカウントもちらほら登場。小島瑠璃子さんや、Daigoさんなどのアカウントを見たのもこの日。まだ、ルームの人数が多くはなかったし、芸能人の方でもフォロワーは少なかったので、ルームに入れば会話できそうな雰囲気だったところがこのあたりの日の特徴。小島瑠璃子さんの部屋などは、あっという間に1000人を越える巨大な部屋になっていました。

筆者はラグビー元日本代表の選手と相互フォローになって喜びました。そういう人が3〜4人の部屋でClubhouseについて語り合っていたりしてましたね(ああ、あの時入っていれば話ができたのに)。

ちなみに、フリック!では、フリック!TVでYouTubeライブと同時にClubhouseにRoomを立てみましたが、Clubhouseの規約上、Clubhouseの音声をYouTube側に流すことはできないということで、私が聞いているだけだったので、非常に混乱した番組となってしまいました、、難しい。

しかし、もし、Clubhouseの音声をYouTubeに流すことができたら、視聴者の方の声を、直接YouTubeライブに流れるので、面白そうなのに……。
また、筆者はこの日に3人inviteが追加されたが、この日はまだ一瞬でなくなってしまう状況でした。

Day 5 さらに、加速。狂騒状態に

29日金曜日。仲間内の試行錯誤の部屋は少なくなり、「○○について語ろう」「○○を生中継」といったテーマ性のある話題が増える。なんというか、四畳半ひと間で話している親密な感じから、会議室やラジオ局になっていった感じです。

さらに、芸能人の方のいる巨大な部屋が盛り上がり、そういう部屋にいたってはライブハウスというか、ホールでトークを聞いているような感じに。Instagramで膨大なフォロワーを持つ渡辺直美さんや、はるな愛さん、水道橋博士もClubhouseで見かけるようになりました。これまた非常に面白い光景。テレビのニュースになるようになったのも、この日あたりからだったように思います。与沢翼さんを見かけたのもこの日。

一方、「1000人を目指す無言相互フォロー部屋」というようなモノも増えて物議を醸し出す。TwitterやInstagramだとフォロワーの数は大事だが、会話力、モデレーション能力というようなことが大事なClubhouseにおいて、フォロワーの多寡というのがどのぐらい価値があるのかは分かりませんが、ビジネスでSNSをしている人にとっては、初期にアカウントを確保してフォロワーを増やす……というのは大事なお仕事だとは思うのですが。

そういえば、この頃、電車に乗っているなど、話せない状況なのに、Speakerにinviteされることが多かったので、唯一コロコロ変えるこことのできるアイコン部分に、自分のステータスを表示する画像を作ってみました。

案外と便利で、急にSpeakerにinviteされて、まごまごすることがなくなりました。画像を作って、iPhoneのアルバムにフォルダを作って入れているだけですが、けっこう便利。

Day 6〜7 さらに加速、問題も噴出

神は6日間で世界を作り、7日目は安息日にされたというが、Clubhouseでは7日目も加速するばかり。
週末にはさまざまなニュース番組に取り上げられ、一般の人も知るところに。

しかし、そこで多くの人の意見を聞くと、情報収集としては聞くけれど、自分で話すようなことはない……という意見が多く、そもそも情報発信を仕事にしている私たちのような人や、ブロガー、YouTuberとだいぶ受け取り方が違うような気がしました。「仲間内の会話に使ってもいい」と私たちは思いますが、「公開」という要素がないならLINEのグループ通話でもいいわけ。

ちなみに、筆者はこのあたりからinviteが余り始めた。

1000人を目指す無言相互フォロー部屋問題

日本にClubhouseが本格的に上陸して、1週間が経ったわけですが、一方で問題も発生し始めました。
ひとつは先にも述べた「1000人を目指す無言相互フォロー部屋」の問題。こちらは「有効なカンバセーションの場を作る」というClubhouseのコンセプトに反しています。そもそも、その人が何のテーマについて話すのか、どういう雰囲気のトークをするのか分からないのにフォローしてもあまり意味はない。そして、相互フォローのROOMを作ること自体が規約違反とされています。

ちなみに、誤解されがちですが、無言で空気感を共有するROOMを作ること自体は問題ありません。また、Clubhouseは最初にアカウントを作った時に、連絡先のデータを共有しますが(そのOKをするダイアログは出る)、inviteリストなどを見ると、そういう連絡先が共有されているか? などのソーシャルグラフが透けて見えることもあり、ここまで広がってしまうと、個人情報保護的にどうだろうかという問題が出てくるでしょう。

自由と自主性が重んじられるアプリですが、Hack的な使い方をしていくと本来のコンセプトを歪めてしまう可能性もあります。また、米国での使われ方と、日本で使われ方がだいぶ違うという問題も(例によって)起こるでしょう。
それにしても、パソコン通信やmixiはゆっくりと浸透していったものですが、だんだん浸透速度が加速している気がする。

Instagramだって、筆者が「写真共有アプリ」として登録した2010年には写真好きの人が使うiPhoneアプリでしたが、女子高生の間で流行するまでには何年もかかっている。それが、Clubhouseにいたっては1週間でここまでメジャーになったのです。

まだまだ、立ち上がったばかりのサービスだし、これからマネタイズをどうやっていくか(サブスクなのか? ギフトなのか? ROOMごとの課金なのか?)の方向性によって、Clubhouseは大きくかわっていくことでしょう。
この素晴らしいサービスが、大きな問題を起こすことなく、順調に盛り上がって我々が楽しみ続けるサービスになればいいと思います。

出典
flick! digital (フリック!デジタル) 2021年2月号 Vol.112

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