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Digital cameraスマートフォンvsミラーレスカメラ、必要なスペックとは

Lifestyle

近年、デジタルカメラの販売数は頭打ちと言われ、同時にスマートフォンのカメラは高性能化してきています。多くの人はスマートフォンのカメラで十分、という感覚をお持ちのはず。わざわざ高価なミラーレスや一眼レフを購入するのは、写真が趣味だったり仕事にしている人という時代になってきていますよね。しかし、カメラなくして撮れないような写真があるのは事実。そこで、現在のデジタルカメラ事情とカメラを敢えて選ぶ理由を考えていきましょう。

進化し続ける撮影道具

日本に伝わる最古の写真は1857年の島津斉彬の肖像写真と言われています。つまり150年以上の歴史があるわけですが、スマートフォンのおかげで、人類史上最も「撮影できる道具」が身近な時代となっています。最近では超広角レンズ、メイン広角レンズ、望遠レンズなど3種のレンズが搭載されたようなモデルも増え、手ブレ補正、画像補正アプリとの連動、切り抜きを応用して背景をボケさせるポートレートモードなど、カメラ機能が進化し続けています。

スマートフォンで撮影し、アプリで加工。夜のスナップなどが印象的に残せる時代に

ハイスペックを求める声と、手軽さ需要バランス

一方でデジタルカメラは、一般層に人気だったコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の需要は低下し、明らかに高級機路線と高機能化が加速。スマートフォンとの棲み分けを鮮明にしてきています。具体的には、単純に画質の善し悪しに影響する「センサーサイズ」がプロやハイアマチュア層御用達だった「フルサイズ」が標準的となり、また薄型軽量のミラーレス機が主流となっています。機能面では連写性能、顔認識などのAF精度、手ブレ補正の強化が特に大きなトピック。

同時にV-Logの需要が増えたことで、動画の進化こそが焦点というような雰囲気も漂っています。4Kはもちろん8K撮影などに対応したカメラまで登場していて、こうなってくると静止用なのか動画用なのかもあやふやに。価格帯も、十万円前後から数十万円まで幅広くなり、フルサイズ機の中での選択肢が拡がりを見せています。それでも、カメラだけでここまでのお金を費やすかというと、意見は分かれるところ。でも、カメラを持ちたいという人は確実に存在し、そこにはいくつかの理由があると思います。

“画質”や“ボケ”をどこまで求める?

ひとつめは純粋に画質です。「画質」を決する最も明快なものはセンサーサイズです。スマートフォンのカメラのセンサーサイズは1/2.5型(5.7×4.3mm)などが主流。一方のフルサイズセンサーのサイズは36×24mm。面積比だと約30倍近くで、圧倒的に大きさが異なるのです。センサーが大きいと画質が良くなります。

一般的に画質は「階調」「色再現」「シャープネス」「ノイズ」の4つの要素で決定されると言われていますが、例えば人物を撮影したときを例にすると、肌の滑らかさ、肌色の美しいグラデーション(陰影などがあれば、その連続性)、髪の毛などの緻密な描写などに差が出現します。風景の場合も同様で、そもそも色味と色の豊富さに圧倒的な違いが出ます。写真に興味がある人が見れば、スマートフォンとカメラとの違いを感じるのではないでしょうか。

フルサイズデジタルカメラで撮影。さまざまな緑を捉え、また光すら描写している
スマートフォンで撮影。発色がのっぺりとしており、また奥行き感も乏しい

ふたつ目はボケ味です。センサーサイズが大きいと「ボケ」を作った撮影も容易で、主役を引き立たせた立体感のある写真にすることができます。これはレンズが光を取り込む量である「F値」というものも影響しているため、簡単にいえばズームレンズよりも単焦点レンズのほうがボケやすい、くらいの覚え方でもいいかもしれません。ポートレートモードはこれの疑似版です。ときに切り抜きがうまくいかず、不自然な輪郭となってしまいます。

(左)フルサイズデジタルカメラで撮影。なだらかに人物の前後がボケている
(右)スマートフォンで撮影。切り抜きが大味で髪の毛の輪郭に違和感がある。

3つ目はスマートフォンのカメラは画素数が数千万クラスを誇ることもありますし、手ブレ補正が搭載されるなど進化はしているものの、なにをどうやってもセンサーサイズという壁が立ちはだかります。これを乗り越えるため、ぱっと見で雰囲気よく仕上げるためのアプリが存在したり、ボケ味を無理矢理に作るポートレートモードなどがあったり。

鑑賞サイズがスマートフォンの画面であれば、見分けが付かないことがあるのも事実ですが、「擬似的」なものよりも本格的なものを、という価値観をお持ちであれば、カメラは十分に使う価値はあると思います。そしてデジタル時代において「手間ひま」というのはとても重要なエッセンス。フィルムカメラやレコードなどのアナログリバイバルは、デジタル処理ではない「本物」を知ることの楽しさにあると言われていますが、スマートフォンでの撮影することの「本物」はカメラにあるのです。

心が動いた瞬間を、意図・意思を持って写真に残すにはカメラが向く

とはいえ、ポケットにいつでも忍ばせておけるスマートフォンの存在は、写真の歴史の中では革命的で、シャッターチャンスを逃さないということは、何よりも優先する可能性は高いです。でも、このような記事を読んでいるということは、撮影に興味を持っていることの裏返しのはずですから、カメラを手にして、こだわった撮影を楽しんでみてはいかがでしょう。

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