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The celestial showこどもの頃に感じたワクワクをもう一度…
2022年後半は天体ショーが面白い!

Lifestyle

いくつになっても、星空を見るときは心が躍るもの。望遠鏡を片手にこどもと天体ショーを楽しめば、宇宙への好奇心を育む絶好の機会になるはずです。スマートフォンの登場で、星空の楽しみ方もさらに広がっています。2022年後半は、実は天文ファンが心待ちにする天体ショーが目白押し! ここでは、2022年7月〜12月の星空の様子と、初心者におすすめの望遠鏡を厳選してご紹介します。

目まぐるしく空の色が変わる「天文薄明」に
天体観測するのも“通”

ふと夜空を見上げ、星や月に思いを馳せる。せわしない日常にあって、ほっと肩の力が抜ける瞬間です。2022年7月から12月までは、実は美しい天体ショーが見られる時期。天文ファンが心待ちにしている、皆既月食や天王星食を観測することができます。こどもと一緒に望遠鏡を覗けば、壮大な宇宙からのメッセージを感じられるはず。最近はスマートフォンで天体を撮影したり、ナビゲーションアプリを使ったりなど、楽しみ方の幅が広がっています。

星空は、もちろん自宅からも眺めることができますが、よりクリアな空を求めるならば「空が暗い場所」「空気が澄んでいる場所」を探してみてください。空が暗い場所は、大都市圏から少なくとも30km、できることなら100km以上が理想的。自分が主に見たい方角に大都市圏がない場所を選んでみてください。また、空気中に水蒸気やちり、大気汚染物質などがあると街の灯りを反射して空が明るくなってしまいます。標高1000m以上の場所や、湿度・気温の低い場所を選ぶようにしましょう。

星がよく見えるのは日没後1時間半ほど経ってからですが、空を楽しむためには「天文薄明」という、「星を見るのに影響がある程度に空が明るい」時間帯もおすすめです。太陽が沈んでから空が完全に暗くなる前の時間帯で、空の色と明るさが目まぐるしく変わる最も美しい時間帯。日没を眺めてから満天の星になるまでの2時間ぐらいを、じっくりと眺めるのも楽しいものです。地域ごとの天文薄明の時間帯はインターネット検索で調べることができます。

ペルセウス座流星群に皆既月食
2022年後半はビッグイベントが目白押し!

それでは、今年はどんな天体ショーが待っているのでしょうか。主な天体現象をご紹介します。

<8月>

・7月17日~8月24日 ペルセウス座流星群
8月はペルセウス座流星群がピークを迎えます。最大となるのは13日10時なので、12日未明の空を狙うのがおすすめです。1時間あたりに観測できる流星は30個程度と予想されます。ただし今年は12日に満月のため、ほぼ一晩中明るい月明かりがあり、観測条件がよくありません。見るポイントは、月を視界に入れないこと。夜半頃は北側を、夜半以降は東側を見るようにして月を視界に入れないよう工夫してください。流星は空全体に現れ、いつどこに出現するか分からないため、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。

<9月>

・9月10日 中秋の名月
「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月を指します。中秋の名月と満月の日付がずれることはしばしばあるのですが、今年は満月と同じ日です。ぴったり満月になるのは18時59分。お天気が気になります。

<10月>

・9月10日~12月10日 おうし座流星群
10~11月にはおうし座流星群が見られます。極大を迎えるのは11月。放射点が北と南に分かれており、南側は9月10日~11月20日くらいまで活動が見られ、ピークは10月10日頃。北側は10月20日~12月10日あたりまでで、ピークは11月12日頃です。流星の数はそれほど多くありませんが、火球と呼ばれる大きく明るい流星が期待できそうです。

・10月22日 オリオン座流星群が極大
10月22日未明には、オリオン座流星群が極大を迎えます。ピーク予想時刻は22日3時頃で、月齢は26と月明かりも気になりません。1時間に5個程度の流星が予想されています。なお夜は冷えるようになるので、防寒には気を配ってください。

<11月>

・11月8日 皆既月食
今回の皆既月食は日本全国で、部分食のはじめから見ることができます。半影食のはじまりは、17時00分頃で、皆既食の最大は19時59分頃。半影食の終わりは22時58分頃と、長時間楽しめるイベントです。月がどんどん欠けて、赤黒い満月になる様子を見てみてください。なお今回の皆既月食は、同時に天王星食も起こります。天王星は約6等級で、天体望遠鏡で見れば青色に見えます。皆既食で赤くなった月の向こうに天王星が隠れる様子も、観察に挑戦してみたいところです。

©ビクセン
※標記事項は、特別な記述がない限り、観測点を旧東京天文台(東京都港区麻布台)、観測時刻を観測点での現象時刻(日本標準時、UT+09h)として算出しています。

・11月18日 しし座流星群が極大
しし座流星群が最大を迎えます。ただしピーク時刻は日中で、下弦の月も空に出ているため、観測条件はあまりよくありません。18日未明が狙い目で、1時間に3個程度の流星が予想されています。

©国立天文台

<12月>

・12月1日 火星最接近
夜空で赤く輝く火星。この火星が約2年2か月ぶりに地球と接近し、観察の好機を迎えます。11時に最接近を迎え、このときの火星と地球の距離は約8145万キロメートルです。大接近と呼ばれた2018年7月31日と比べると、7割程度にとどまります。しかし天頂近くの高い空を通ることから、周囲に高い建物があっても、ほとんどの場合で観測が可能です。最接近の火星の明るさはマイナス1.9等。肉眼でも十分に見ることができます。

©ビクセン
※標記事項は、特別な記述がない限り、観測点を旧東京天文台(東京都港区麻布台)、観測時刻を観測点での現象時刻(日本標準時、UT+09h)として算出しています

・12月4日〜17日 ふたご座流星群
おうし座流星群が終わる頃、2022年最後の天体ショーであるふたご座流星群が夜空を(盛大)に飾ります。ペルセウス流星群以上ともいわれる規模の流星が、澄んだ冬の夜空を一瞬で渡っていきます。見頃は、12月13日夜から14日明け方にかけてと、14日夜から15日明け方にかけての二晩。特に14日の真夜中前は、空の暗い場所で1時間に40〜45個程度の流星が予想されています。ただし今年は、深夜に下弦前の比較的明るい月が昇り、月明かりに邪魔されてしまいます。観察するならば、月が高く昇らないうちの夜半前の時間帯がおすすめです。

ペルセウス座流星群は1時間あたりに見える流星が多いため、初心者でも気軽に観測に挑戦できそうです。また皆既月食は、同時に天王星食も起こるという貴重な機会。天体望遠鏡を持っている方は、青く輝く天王星をぜひ目に焼き付けてみてください。

望遠鏡の性能は何で決まるのか?
知っておきたい望遠鏡の仕組み

天体観測をより楽しむため、用意しておきたいのが天体望遠鏡です。地球から遥か遠く存在する天体も鮮明な状態で観測することができ、星空の魅力を満喫できます。最近はスマートフォンで撮影できる装置や、観測をナビゲーションするアプリも登場しており、より快適に天体観測を行えるようになりました。

天体望遠鏡は、レンズや反射鏡が入っている「鏡筒」と、望遠鏡を三脚に固定する「架台(マウント)」、架台を支える「三脚」からなります。鏡筒は、星の光を集める対物レンズや反射鏡(主鏡)、接眼レンズで構成され、大きくわけて「屈折式」、「反射式」、「カタディオプトリック式」の3種類があります。選ぶポイントは、対物レンズや主鏡の口径(有効径)。口径が大きいほど多くの光を集められるので明るくなり、暗い天体の観測・撮影に向いています。一方で、鏡筒が大きくなればなるほど架台や三脚も大きくなるので、持ち運ぶ際には注意が必要です。

©ビクセン

倍率(拡大率)は観測対象によって決めます。望遠鏡の倍率を決めるのは、鏡筒の焦点距離と接眼レンズですが、鏡筒(対物レンズまたは主鏡)の焦点距離を、接眼レンズの焦点距離で割ったものが倍率です。焦点距離は、鏡筒によって決まっているので、接眼レンズを交換すると倍率を自由に変えられます。観測対象に合わせて適切な倍率で楽しみましょう。
なお、天体望遠鏡を使用すると見える範囲が狭くなってしまうため、流星群の観察は裸眼のほうが適しています。

国内シェアNo.1のビクセンに聞く
2022年後半の天体観測におすすめの望遠鏡

それでは、この秋の天体観測にはどのような望遠鏡が向いているのでしょうか。望遠鏡の国内シェアNo.1の株式会社ビクセンに、おすすめのモデルを伺いました。

「夏から秋にかけては土星や木星が見ごろです。惑星はエントリーモデル『ポルタⅡA80Mf』でも観察可能です。より鮮明に見たい場合は、レンズの口径が大きい鏡筒がおすすめです。9月10日の中秋の名月に関しては、月はエントリーモデルでもスマートフォン用カメラアダプターを使用すると簡単に撮影ができます」と話すのは、ビクセン 広報担当の宮田沙季さんです。

ビッグイベントのひとつが11月8日の皆既月食。月食中に天王星が月の後ろに隠れる「天王星食」が起こります。

「天王星食を心待ちにしているファンは多いと思います。できるだけ街明かりのない暗い場所、かつ、澄んだ夜空である、など条件はありますが、家庭用の天体望遠鏡でも観察のチャンスは十分にあるといわれています」

なお冬の夜空に関しては、オリオン星雲などの星雲は、天体望遠鏡で見ると写真のような鮮やかな色ではなく、雲のようにぼんやりと見え、見つけるのが難しいため光を多く集める大口径の鏡筒がおすすめだそうです。

<おすすめ機種①>

ポルタⅡA80Mf
https://www.vixen.co.jp/product/39952_9/
エントリーモデル。初心者にも最適です。月や土星・木星など惑星の観察に適しています。鏡筒を水平・垂直方向に自由に動かすことができるため、鏡筒を見たい方向へ簡単に向けることができます。初めての天体望遠鏡にぴったりの機種です。

☆スマートフォン用カメラアダプター(別売)
https://www.vixen.co.jp/product/39199_8/
天体望遠鏡に取付け、月面の撮影をすることが可能です。

簡単な操作で直感的に扱うことができ、望遠鏡は初めてという人に最適

<おすすめ機種②>

SXD2WL-VC200L
https://www.vixen.co.jp/product/25044_8/
鏡筒部分(VC200L)は、口径が200mmと大口径のため、明るく、はっきりとした像が得られます。また、架台部分(SXD2)は、赤道儀と呼ばれる架台で、適切な設定を行うことで、自動で星の動きに合わせて動く機能(自動追尾)や、自動で見たい星の位置へ鏡筒を動かす機能(自動導入)などを備えています。星雲や星団などの写真を撮影したい場合には、長時間露光が必要のため、追尾機能がある赤道儀の使用が必須。セッティングや取り扱いが少し難しいため、星の知識や機器の操作に慣れている方向けの製品です。

<おすすめ機種③>

SXD2WL-SD103S
https://www.vixen.co.jp/product/25037_0/
口径はやや小さくなってしまいますが、上記のVC200Lよりも扱いやすい鏡筒です。高性能レンズを使用しているため、色収差を押さえはっきりとした像を得られます。特に天体撮影で抜群の威力を発揮します。上級者の細かい要望にも応えてくれます。

初心者ならばまずはこれから!
天体観測初心者・中級者に向いている望遠鏡2種

初心者はどのモデルを選べばいいかよくわからないという人も多いもの。初心者・中級者それぞれに、おすすめのモデルも伺いました。

<初心者>

StarSense Explorer LT80AZ
https://www.vixen.co.jp/product/36159_5/
専用アプリが自動的にスマートフォンのカメラで星空を撮影し、天体データと照合する「星空認証機能」を搭載しており、見たい星を簡単に探すことができます。木星、土星、金星などの惑星はもちろん、二重星やオリオン大星雲など、初心者には難易度の高い天体や星雲・星団までスマートフォンが天体観測をナビゲートするため、ゲーム感覚で天体探しを楽しめます。

二重星やオリオン大星雲など、初心者には難易度の高い天体や星雲・星団までナビゲーションしてくれる

<中級者>

AP-A80Mf・SM
https://www.vixen.co.jp/product/39977_2/
赤道儀を初めて使用する方におすすめの製品。鏡筒部分を自由自在に動かして目的の天体に向けることが可能なフリーストップ式を採用しているため、独特な動きをする赤道儀でも抜群の操作性を実現しました。モーターを内蔵しているため、見たい星を視野に入れた後は自動で追尾します。

なおビクセンでは、惑星がいつどの方角に見えるかをわかりやすく表示する無料アプリ『Planet Book』(https://www.vixen.co.jp/app/planet-book/)をリリースしています。水星や金星の満ち欠けの様子、木星の衛星の位置や大赤斑の位置、火星の表面の模様の状況などをあらかじめ知ることができます。また、惑星表示モード以外にも、端末をかざした方向にある星空の様子をリアルタイムに星図(星空の地図)を表示する機能もあり、天体観測を強力にバックアップしてくれます。

天体データの豊富さは他の追随を許さない。天体観測必携アプリといえる

天体観測中は機材の操作や撮影の準備などでライトが不可欠ですが、一般的なライトは目への刺激が強く、星が見えにくくなってしまいます。ビクセンの天体観測用ライト『SG-L02』(https://www.vixen.co.jp/product/71089_8/)は目の暗順応への影響を極力抑える、“赤色光”を採用しており、ライトを使いながらの天体観測が可能です。天体観測に慣れてきた中級者は持っておきたい観測グッズの一つです。

天体観測に適した望遠鏡には、さまざまな種類があります。こちらのラインナップを参考に、今年の天体ショーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

望遠鏡があれば天体観測がさらに楽しくなります。それだけでなく、スマートフォンで撮影したお気に入りの写真をSNSなどにアップし、天文ファンとの交流を深めることも可能。こどもの頃に星空を見て感じたワクワクを、最新のガジェットとともにあらためて味わってみませんか。

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