南国のリゾート地を思わせる自然が広がる宮崎市と日南市。10年前までシャッター商店街だったという日南市の油津商店街を、この商店街復興の立役者でもある黒田泰裕さんが訪ねました。
商店街再生の鍵を握る
当事者意識の覚悟
「今でこそ視察も多く、〝日南の奇跡〟と紹介されますが、当初は寂れた商店街。お店を出そうなんて誰も思いません。そこで請負人と私を含めた3人で30万円ずつ出資して株式会社油津応援団を設立。銀行に借金し、空き店舗を『ABURATSU COFFEE』に改修し運営。そういった行動が地域の共感を呼び、事態が好転しました」
閉店したスーパーは多世代交流モール「油津Yotten」と屋台村「あぶらつ食堂」に姿を変え、空き地にはコンテナ店舗群を並べた。さらに当時の市長と連携してIT企業を誘致し、その後もIT企業が進出。人の流れが一変した。「従来の商店街のイメージにとらわれず、今も進化し続けています」
【施設情報】
油津商店街
住所:宮崎県日南市岩崎 3-10-6
TEL:0987-55-7377 (油津応援団)
https://aburatsu-oendan.com/