日本を代表するクルーズ船「飛鳥Ⅱ」に乗る名古屋港から飛鳥Ⅱで行く、国内クルーズ旅~八代(熊本)と上五島(長崎)を巡る6日間~

飛鳥Ⅱは郵船クルーズ株式会社が運航する、日本船籍のクルーズ船であり、日本のクルーズ文化を象徴する客船です。「敷居が高いのでは?」と思われがちですが、実際の船内はとても温かい雰囲気。きめ細かなサービスと心地よさに惹かれて、繰り返し乗船するリピーターも数多くいます。スタッフは日本人中心で、案内やサービスはすべて日本語対応。食事やエンターテインメントも日本人の好みに寄り添った内容が多く、初めてでも安心して乗船できます。さらに今回のクルーズ旅は、寄港地が熊本県・八代と長崎県・上五島という、陸路ではなかなか訪れる機会の少ない地域。クルーズ船だからこそ実現する旅のプランとなっています。
Text:Komaki Kubo
Edit:Yasumasa Akashi(pad)
出発から心躍る飛鳥Ⅱの船内
旅は名古屋港からスタート。チェックイン後、クルーの皆さんの笑顔に出迎えられながら飛鳥Ⅱに乗船すると目に飛び込んでくるのは船の玄関であるアトリウム「アスカプラザ」。非日常の船上ライフが始まったことを実感し、心が躍る瞬間です。

くらすように旅をする
客室は全室が海側に面し、バスタブのあるシャワー付きの浴室と、トイレを完備。バルコニー付き客室なら、目の前に広がる海を眺めながら読書やティータイムを楽しむこともできます。一度客室に入れば“移動するホテル感覚”で旅ができるのもクルーズ旅の魅力。毎日スーツケースを開け閉めする必要がなく、我が家のようにくつろぎながら、窓の外だけが新しい景色へと変わっていきます。出港は17時。デッキに出て、見送りの人びとに手を振りながら、ゆっくりと離れていく港を眺めていると、日常から切り離されていくような解放感を味わえます。

食事の楽しみ
船旅の楽しみの中心といえばやはり食事。飛鳥Ⅱでは旬の食材をふんだんに使った、目にも華やかな季節の料理が提供されます。メインダイニングの「フォーシーズン・ダイニングルーム」では朝食・昼食は和食を中心としたセットメニュー、夕食は本格的なフレンチディナーや和食など日替わりのコースを提供。エレガントな雰囲気の中で、ゆったりと食事を楽しめます。通常の食事代金はすべてクルーズ料金に含まれており、安心して堪能できるのも嬉しいポイント。さらに有料レストランもあり、旅の途中で食のバリエーションを変えて楽しむこともできます。

極上のリラクゼーション
客室にもバスタブは付いていますが、飛鳥Ⅱの最上階にある自慢の展望大浴場「グランドスパ」に行くのがおすすめ。大きな窓のついた内湯、ジェットバスはもちろん、サウナも備え、移りゆく景色を眺めながらからだも心もゆったりとほぐせます。

さらに露天風呂もあり、大海原に沈む夕日や、星空を仰ぎながら湯に浸かる時間は、ほかでは味わえない極上のひとときです。
※露天風呂は停泊中および航路上の都合や天候、運用上の理由により営業時間が限られます。

2日目 終日航海日
2日目は丸一日が「船の中で過ごす旅」。移動そのものを楽しめるのはクルーズ旅の醍醐味です。朝食後はデッキで潮風を感じながら読書をしたり、ラウンジでコーヒーを楽しんだり。開放的な空間でゆっくりと過ぎる時間を楽しむのもいいでしょう。

昼食は開放感あふれるビュッフェスタイルの無料レストラン「リドカフェ・リドガーデン」でカジュアルに。好きなものを好きなだけ、時間の縛りもなくゆったりと味わえます。焼きたてパテのハンバーガーやジェラートが人気です。

また、飛鳥Ⅱでは船上で楽しめるイベントが多数用意されているので、午後は寄港地にちなんだ講座に参加して、これから行く場所に想いをはせたり、スポーツやゲームのイベントに参加するのも非日常感を高めてくれます。
夕食後は「ギャラクシーラウンジ」へ。船上限定の豪華なショーやゲストエンターテイナーによるステージが上演され、華やかなひとときを過ごせます。本格的な歌やダンスに拍手を送りながら、航海2日目の夜は華やかに過ぎていきます。

ゆるやかに流れる夜の時間を過ごしたいのであれば、飛鳥Ⅱのメインバーである「マリナーズクラブ」へ行くのはいかがでしょうか?カクテルやウイスキーを英国風インテリアの落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりした時間を楽しむことができます。乗客同士の会話がはずむ場所でもあります。

船旅は「移動の時間さえも思い出に変わる」ことが大きな魅力です。さらに、就寝している間に船が次の寄港地へと進んでくれます。目覚めれば新しい土地に到着している――これもクルーズ旅ならではの贅沢さです。
3日目 熊本の海の玄関口・八代へ寄港
朝8時頃、くまモンポート八代へ入港。下船すると眼前に広がるのは「くまモンパーク」。全長約6メートルのビッグくまモンをはじめ、園内には84体のくまモン像が点在し、写真撮影や“くまモン探し”を楽しめます。また、クルーズ船寄港時には地元のお店が出店するエリアがあるのでお土産も購入できます。

熊本城
熊本市内へ移動し、日本三名城のひとつである熊本城へ向かうのもおすすめ。2016年の熊本地震で甚大な被害を受け、現在復興中ですが、天守閣の復旧は完了。展示もリニューアルされ熊本城の歴史をわかりやすく知ることができます。熊本城を中心に風情のある城下町が広がり、特産品の購入や熊本グルメも楽しめます。

水島
気軽に自然に触れたい方は、球磨川河口に浮かぶ水島へ。日本書紀や枕草子にもその名前が登場する歴史ある場所です。透明度の高い海と小島の景観は写真映えも抜群です。

写真提供:熊本県観光連盟
夕方までに港へ戻り、飛鳥Ⅱに乗船するとクルーからの「おかえりなさい」という温かい声が。まるで我が家に戻ってきたときのようにホッとする瞬間です。デッキから夕景を眺めつつ八代の思い出を胸に、見送りの人びとや港のくまモンたちとの別れを惜しみながら出港です。
4日目 長崎・上五島に到着
翌日朝に長崎県五島列島にある上五島へ到着。部屋のベランダやデッキで外を眺めていると少しずつ島の影が大きくなっていく様子が見られ、旅情を感じる風景を楽しむことができます。上五島には大きな船が着岸できないので少し離れたところに停泊し、小さな船に乗り換えて青方港まで渡ります。上五島はレンタカーを借りて海沿いをドライブするのがおすすめです。
祈りの歴史をたどる
青方港からクルマで東に約40分、世界文化遺産「頭ヶ島の集落」へ。その集落にある頭ヶ島天主堂は1919年に完成した石造りの教会で、荒波にさらされる過酷な環境の中でも耐えられるよう、地元の石を積み上げてつくられています。赤みのある岩の色合いが風景に映え、荘厳さがありながらも温かみが感じられる天主堂は、祈りの歴史を今に伝えています。周囲の集落を散策すると、信仰とともに生きた人びとのくらしぶりを垣間見ることができます。厳しい環境と弾圧に耐え信仰と生活を両立させてきたという歴史を感じられる場所です。
※頭ヶ島天主堂を訪れる際は2日前までに事前連絡が必要となります。
事前連絡先:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター
電話番号: 095-823-7650
https://kyoukaigun.jp/

南に向かうならキリシタン洞窟へ。キリスト教が弾圧されていた時代に3家族12人が迫害を逃れて身を隠した場所です。ひっそり祈りを捧げた人びとに思いを馳せ、景色を楽しむ観光以上に、彼らが守りつづけた信仰を感じる場所です。
※キリシタン洞窟への主なルートは、若松港(青方港からクルマで約30分)から船となり、事前予約が必要となります。若松港までタクシーを使う方もいらっしゃいますが、島の台数に限りもありますので、事前のご手配をおすすめします。
若松瀬戸・キリシタン洞窟クルーズ

絶景を楽しむ
青方港からクルマで約35分、国道384号線を南下し、若松大橋を渡って海沿いに北へ向かって走ると龍観山展望所へ。リアス海岸と大小の島々が織りなす美しい絶景は、上五島をまるごと感じられる特別な風景です。

写真提供:(一社)長崎県観光連盟
夕方の出港時には、港で地元の方々が手を振って見送ってくれることも。旅人と地域の温かな交流を感じつつ、船は島を離れていきます。
5日目:最後の終日航海日
クルーズ旅で一度は体験していただきたいのは海から昇る日の出を見ること。毎日配布される船内新聞には翌日の日の出の時刻も記載されていますので、その時間になると東のデッキやバルコニーには日の出を見るために乗客が集まります。

暗い海が水平線から少しずつ明るくなって、空と海の色がグラデーションのように美しく変わっていく様子は、海上でしか見られない絶景です。せっかく早起きしたならば1周440mあるデッキをウォーキングして体を動かすのもよし、そのまま早朝から開いているラウンジに行ってモーニングコーヒーを楽しむのもよし。航海の最終日には船内で多数のイベントが開催されますが、乗客が特に楽しみにしているのはビンゴ大会。豪華記念品が用意されているのでとても盛り上がりますよ。
※クルーズによっては実施されない場合もございます。詳細は船内新聞をご確認ください。

最後のディナーを楽しんでいる頃にはクルーとも顔見知りになっていたり、ほかの乗客と会話をしたり、まるで自分がひとつの街にくらしているかのような感覚になるのが飛鳥Ⅱの旅です。
最後にもうひとつ、クルーズ旅で体験していただきたいこと、それは夜空を見ることです。バルコニーやデッキに出てみませんか?雲がなければ格別な星空を堪能することができます。大海原から見る夜空は、街で見るそれとは別世界です。ぜひ最終日までに忘れずに。

6日目:下船日
下船する頃には名残惜しい気持ちでいっぱいになる方がほとんど。お世話になったクルーや船上で知り合った方々ともお別れです。飛鳥Ⅱのリピーターが多いのもうなずけるホスピタリティを満喫し、快適なクルーズ旅は終わりを迎えます。乗船中に次のクルーズ旅の予約をする方が多いのも納得できると思います。

海から始まる、新しい旅のスタイル
名古屋港発着の飛鳥Ⅱで行く、八代と上五島を巡る6日間のクルーズ旅。限られた日程で、普段なかなか訪れない地域の魅力を凝縮して体験できるのは、クルーズ旅ならではの大きな利点です。さあ、次の休暇は「クルーズ船で旅する九州」へ。サービスとホスピタリティに高い評価を集める飛鳥Ⅱで、クルーズ旅デビューはいかがでしょうか。下船する頃にはきっと第二の我が家ができたように感じられることでしょう。
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