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“走る“を楽しむラリーの最高峰WRCがこの秋、日本へ!
Photo:TOYOTA GAZOO Racing

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砂煙を巻き上げながら疾走するラリー 。その世界最高峰といわれるFIA 世界ラリー選手権(WRC)がこの秋、日本で10年ぶりに開催される予定です。そこで、WRCの競技の特徴や歴史、そして世界の道であらゆるものを磨き続けてきたトヨタの戦いを紹介します。

世界中の過酷な道を駆けるWRC

2020年2月、ラリー・スウェーデンで雪上を駆けるヤリスWRC。一瞬の判断ミスが命運を分けます。
フランスの山岳地帯とモナコ公国を走るラリー・モンテカルロ。WRCでもっとも古くからあり、歴史を感じられます。

ラリーの「最高峰」のタイトルと栄誉をかけ、SS(スペシャルステージ)と呼ばれる交通が遮断された一般道を、市販車ベースのマシンで走り、タイムを競うタイムアタック競技。それがWRC。

3〜4日間に渡るひとつの大会で15〜25本ものSSを走り、それらの合計タイムによって勝敗が決まります。例年、13〜14ラウンドが開かれ、世界各地を転戦し続けるのです。

大会によりコースはターマック(舗装路)、グラベル(未舗装路)、スノーなど様々。地域も、ヨーロッパや南米、アフリカや中米など、気候も違えば、路面も異なる場所ばかり。そんな多種多様な状況に即座に対応しながら駆け続け、表彰台の頂上を目指すと考えると、その過酷さが容易に想像できるのではないでしょうか。

ラリーに挑み、数々の栄光を得てきたトヨタ

2020年3月に開催されたラリー・メキシコ。標高2,700m以上で空気が薄い過酷な環境です。
DAY1を6位で完走したセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組。快走を続け、2020年シーズン初優勝を達成。

激しい凸凹が続く荒れ果てたグラベル、アイスバーンが身を潜めるスノーロード、連続コーナーを繰り返す峠道など、世界にはあらゆる道があります。WRCは1973年に誕生して以来、それらを制する姿を求め、世界中に多くのファンを生んできました。

トヨタ自動車はWRCの初年度にプライベーターを支援する形で出場し、早くも初優勝を達成。その後はマニュファクチャラー(製造者)として参戦体制を強化して、1990年に初めてWRCチャンピオンドライバーを輩出。1993年には日本メーカー初のWRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、その後も勝ち続けたことにより日本車の快進撃を支えました。

1999年にワークス活動を終了するまでに、3度のマニュファクチャラーズタイトルと、4度のドライバーズタイトルを獲得したトヨタは、ひとつの時代を築いた王者と言っても過言ではないでしょう。

そして2017年にTOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)としてWRCへカムバック。さっそく2018年に年間5勝を記録し、通算4度目となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。さらに2019年にはドライバーズおよびコ・ドライバーズタイトルを獲得。2020年も3戦を終えた5月現在、マニュファクチャラーランキングのトップを走っており、毎年大きなインパクトを残しています。

根源にある思いは、“もっといいクルマをつくるため”

2020年のラリー・メキシコで砂塵を巻上げながら走る様子。ラリーの醍醐味のひとつです。
メカニックたちの手により整備や修理をされるヤリスWRC。

2017年に復帰して以降、優れた成績を収め続けている理由として、優秀なドライバーやコ・ドライバー、そしてチームを支える優れたメカニックたち、さらにはかつてWRC4連覇を達成したレジェンド、トミ・マキネンがチーム代表を務めていることがあります。くわえて、そのトミ・マキネンが中心となって開発されたワールドラリーカー「ヤリスWRC」の存在は欠かせません。

ヤリスWRCは、市販車のシャシーをベースに過酷なWRCを戦い抜くため直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載。最大出力は380馬力以上、最大トルクは425Nm以上に達しています。さらにインテリジェントな4WDシステム、路面追従性に優れたサスペンション、安定性を生む空力性能などを備えています。

2020年のラリー・スウェーデンを戦うTOYOTA GAZOO Racing WRTの精鋭たち。
2020年秋にラリー・ジャパンが開催されれば、疾走するヤリスWRCを生で見られるチャンス。

日々ハンドルを握り、自ら道、そしてヤリスWRCと対話を続けるドライバーたち。そのフィードバックをもってヤリスWRCを磨き続けるメカニックやエンジニアたち。その姿はまさに「道が人を鍛え、クルマを鍛える」という豊田章男氏の言葉そのものなのではないでしょうか。

そしてヤリスWRCも参戦するであろうWRC日本ラウンド「Rally Japan」が2020年秋に開催される予定です。実現すれば10年ぶり、7度目となる日本でのラウンド。愛知県と岐阜県にまたがり繰り広げられる3日間の熱戦と、ヤリスWRCの勇姿を楽しみにしながら、その日が訪れることを待ちたいものです。

さらに待ち遠しことがもうひとつ。TOYOTA GAZOO Racing WRTも所属するTOYOTA GAZOO Racingから、GR86やGRスープラに続く新スポーツ4WD・GRヤリスも開発が進んでいます。60年以上変わらないトヨタの「もっといいクルマをつくるため」という思いを体現する2つのヤリスが、これからも多くのクルマ好きを楽しませてくれることでしょう。

関連サイト

TOYOTA GAZOO Racing:toyotagazooracing.com/jp/
GRヤリス:toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris/

Rally Japan開催概要

開催日時:
2020年11月19日〜22日(予定)

大会名称:
Rally Japan

開催エリア:
愛知県内(名古屋市・岡崎市・豊田市・新城市・長久手市・設楽町)および岐阜県内(中津川市・恵那市)の公道

メイン会場:
愛・地球博記念公園(長久手市:通称モリコロパーク)

ウェブサイト:
rally-japan.jp/

2020 Spring

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