Dealing with snowy roadsトヨタの最新技術で学ぶ
ウィンタードライブの安全走行
Text:Daisuke Katsumura

Car

住んでいる地域によっては雪上や氷上でのドライブを経験したことがないという人も多いでしょう。ウィンタードライブには危険がいっぱい潜んでいます。ただ、予備知識を身につけ、しっかりと準備をしておけば恐れることはありません。そこで多くの人が知っているようで意外と知られていないウィンタードライブの基本をおさらい。さらに、不安定な路面を走行する際でも、しっかりと安全をサポートしてくれるトヨタの最新技術もご紹介します。

まずはウィンタードライブに潜む危険と回避を学びましょう

都心に住む多くの人は、雪道を走った経験すらないという人も多いはずです。実は雪道やアイスバーンは普段の道とはクルマの挙動がまったく異なり、それを知らないと非常に危険です。通常の路面の場合、クルマはタイヤを通じて「加速する」や「止まる」、「曲がる」といったクルマの運動を路面に伝えることで走っています。

これは路面とタイヤの間に生じた摩擦によってタイヤがしっかりとグリップしているためです。ところが雪や氷とタイヤの間ではアスファルトのようにしっかりと摩擦が確保できず、グリップ力が低下してしまいます。この結果タイヤはスリップを起こすのです。

これを回避するために必要なのは事前の準備と心構えです。それには大きく3つあります。まずひとつ目は、雪道でもグリップしやすいはスタッドレスタイヤを装着すること。ふたつ目は、大雪で足止めされた場合でもエンジンが切れないようにガソリンをこまめに補給して満タンの状態を保つこと。三つ目は、雪上のスリップの原因となる「急」な操作。「急ブレーキ」、「急加速」、「急ハンドル」を行わないことです。この3つを守って安全運転を行えば、大きな事故には結び付かないでしょう。

でも、それだけでは安全ではありません。トヨタ車に搭載されている安全サポート機能をあらためて理解しておきましょう。

トヨタの安全サポートが雪道で威力を発揮

トヨタの多くの車両には不安定な路面を走行する際に安全な運転をサポートする各種機能が備わっています。中でも有名なのがVSCとTRCという機能です。

VSCはVehicle Stability Controlの略で横滑り抑制機能のことです。これまで雪道でクルマが横滑りした場合は、ドライバー自身がカウンターステアや加減速を行い、乱れたクルマの姿勢を制御する必要がありました。しかし、VSC機能をONにすると、雪道などの滑りやすい路面で横滑りが発生した際にはエンジン出力とブレーキをセンサーが制御し、自動的に車両を安定させます。しかも減速しながらクルマを正しい方向へ立て直してくれるので、とても安心感を得られます。雪道のハンドル操作がぐんとラクになる感覚です。

もうひとつのTRCはTraction Controlの略で、こちらはタイヤ空転抑制機能のことです。コーナリング時などに駆動輪の空転を検知すると、エンジン出力を抑えたり、駆動輪にブレーキをかけて空転を抑える機能です。雪道ではタイヤが滑って空転しやすくなるので、これを自動的に制御してくれるため、空転時に発生するスリップや横滑りを回避してくれます。

これらVSCとTRCは、2022年1月現在トヨタが発売するほぼすべての車両に搭載されているので、万が一の雪道ドライブの際も安心してドライブをすることができます。いずれの機能も特にスイッチ操作などは必要なく、自動的に車両が空転などを検知して直ちに車両の制御を行います。まさに縁の下の力持ち。ドライバーは安心してステアリングやアクセルワークに集中することができるのです。

ウィンタースポーツなどのレジャーに出かける絶好のシーズンです。雪道での基本操作に加え、トヨタの最新技術が搭載された車両なら、自信をもっておでかけできそうですね。

詳しい情報・お問い合わせ

トヨタ自動車株式会社 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700 (全国共通・フリーコール)
受付時間:9:00~16:00 年中無休
ウェブサイト: faq.toyota.jp/

2024 Winter

アクティブな毎日、ゆとりと調和のある生活に役立つクオリティマガジン「Harmonyデジタルブック」をお届けします。