Sports Bicycle 01“ラク”なスポーツバイクで、自転車ライフをはじめよう。 Photo:Naoki Ohoshi

心地よい夏空の下、 額にちょっとだけ汗を滲ませながら、車輪が奏でる響きとともに、 颯爽と駆け抜けていく。スポーツバイクがあれば、今まで知らなかった楽しい自転車ライフに出合えます。ママチャリとの違いや楽しみ方、自分に合った自転車の選び方とは?
「自転車に乗ってみたい!」という人が増加中
新型コロナウイルスの影響による運動不足解消、密を避けたアクティビティとして、今注目を集めている「自転車」。有酸素運動としてとても有効なスポーツであることが知られ、日本においてメジャーなスポーツバイク「ロードバイク」では、2000年代以降ブームが続いており、アニメ化された漫画作品もあるほど、老若男女を問わず人気を集めています。
そんなスポーツバイクで、ラクに、気持ちよく走りたい! と思っている人も多いのではないでしょうか? ハードルが高いと思われがちですが、そんなことはありません。
スポーツバイクに乗ってみましょう

スポーツバイクの中でもメジャーな「ロードバイク」は、もともとレース用のハイエンド車両(クルマでいえばF1)です。しかし、販売されているモデルは趣味や通勤でも使うことができますし、初心者用に設計されたものもたくさんあります。
そのいずれにも共通するのは、「足の力がよりムダなく伝わる構造」。誰もがラクに遠くまで、何より楽しく走ることができるのが特徴です。スポーツバイクを選ぶ時は、どのように乗りたいかをイメージしてみるのがおすすめ。スポーツバイクの第一歩を踏み出してみましょう。
ココが違う ! スポーツバイクがラクに走れる秘密

スポーツバイクとママチャリって何が違うの? と思っている人も多いでしょう。レーシーな見た目には、ちゃんと理由があるのです。どちらがいいかは目的によりますが、もしもっとラクに、または遠くまで走ってみたいと思うなら、スポーツバイクがおすすめです。
ママチャリ(一般車)
・長時間乗ると疲れる
・スピード域が低い
・近所のお買い物には便利
サドル上で上体が直立姿勢になるため、足の力を活かしにくい(比較的低速域でも安定する設計なので、あえてこうなっています)。カゴ、鍵、スタンドなどは標準装備され、近所のお買い物におすすめです。
スポーツバイク
・長時間乗ってもラク
・軽快な走行感
・近~中距離までカバー
サドル上で上体が前傾姿勢になるため、同じ力でもより推進力を得やすい(かつ比較的高速域で安定します)。ゆえに、サイズとセッティングが合っていれば、長時間でもラクに速く走れます。
クルマと同じくポジションが大事
快適に走るために、クルマではドライビングポジション(シートやハンドル位置など)を調整します。実は、自転車も同じなのです。
スポーツバイクではフレームの大きさ、ハンドルとサドルとペダルの位置関係でそれを最適化します。初心者には判断が難しいので、検討・購入するときは専門ショップで相談しながらベストな自転車を選ぶのがおすすめです。
好みで選べるスポーツバイクの楽しみ方
自転車の魅力は軽快に走るだけではありません。ゆったりとカフェ巡りやキャンプを楽しみながらツーリングしたり、クルマに載せて遠出したり、さらには、ネジひとつまでこだわるカスタムも……。カタチは違えど、クルマと同じように楽しめるのも自転車の魅力です。
フィットネス

ウォーキングよりもカロリー消費率が高く、ランニングよりも膝への負担が少ないので、ダイエットにおすすめ。一般的に、30分以上走るとその効果を得やすいと言われています。
ツーリング

少し遠くのカフェやパン店まで走り、お茶をして帰る……というライトな楽しみ方が初心者に人気です。近年は、自転車で行くキャンプツーリングも人気上昇中。
通勤・通学

忙しくて乗る時間がない……という人は、通勤時間を活用するというスタイルも。「朝からからだを動かすと、スッキリ仕事がはじめられる!」というのは、実践者からよく聞く声です。
車載

自転車をルーフキャリアやラゲッジスペースに積めば、クルマでは行けない場所を走ったり、ゆっくり回りたいところだけスポーツバイクで走ったりという楽しみ方もできます。
カスタム

クルマと同じく、タイヤやホイール、駆動系のカスタムをするというマニアな世界も。なかには旧車レストアをする強者もいて、その奥深さはクルマの世界に匹敵するほどです。
走り出す理由は自由。楽しい自転車ライフを
クルマと同じ「乗り物」としての魅力を持ちながら、クルマとは違う世界に出合える自転車。少しでも興味を持ったなら、ぜひ気軽に、自由な気持ちでペダルを踏み出してみましょう。