Takeichi LESSON武市悦宏の「飛ばしをあきらめない!」・Vol.6

Lifestyle

かつて220ヤードしか飛ばなかったが、1年間で100ヤード飛距離を伸ばしたことで一躍有名になり、ゴルフダイジェスト・レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞したレッスン界のカリスマコーチ・武市悦宏プロ。身長166センチと体格のハンディを背負いながら、どうしたら飛距離が伸ばせるのか日々スウィング研究に明け暮れた末、誰でも効率よく簡単に飛距離アップできる方法、それが武市プロが提唱する“ツイスト打法”だ。
「力のない女性やシニアでも筋トレしなくても少しの練習で飛距離は伸ばせる!」をコンセプトに、簡単に飛距離を大幅アップの理論や練習法を紹介。週末のラウンド、飛距離で仲間を驚かせたいゴルファー必見です!

こんにちは、武市悦宏です。今回も飛距離アップにつながるコツをお伝えいたしますが、最後まで読んでくれたら、いままで悩んでいた“あの弾道”が解消されるはずです。
目からウロコのヒントをぜひお試しください!

最終回となる第6回目は、『脱力を覚える』です。

「飛ばしたい!」と思うのは誰もが同じです。
しかし、どうしても気持ちが強くなってしまうため、過剰な力、いわゆる“力み”が生まれてしまいます。
残念ながら、“力み”ほど飛距離アップを邪魔するものはありません。
なぜなら力みは、手や腕など上体を硬直させてしまい、ヘッドを速く走らせる動きを抑え込んでしまうからです。

そこで今回のテーマ、『脱力を覚える』ことで劇的に飛距離がアップするのですが、それを体感する方法として紹介させていただくのが“6本指スウィング”です。

まず、左右の親指・人差し指・中指の6本で、グリップの端と端を離して握ってみてください。

6本の指だけでクラブを支えるように握り、軽く振ってみましょう。
始めは右腰から左腰のハーフスウィングで十分です。

このとき、テコの原理をイメージすると振りやすいかもしれません。
左手側のグリップエンドが力点、右手を支点、ヘッドが作用点というイメージで振るといいでしょう。
要するに、ヘッドを速く動かせない人ほど、グリップを強く握る行為、グリッププレッシャーが強すぎるということなんです。
このグリッププレッシャーが弱まることで、ムダな力みが抜ける、すなわちゴルフスウィングに大切な脱力を知ることになり、ヘッドを速く動かせる力感を身に付けられるということなんです。

ちなみにこのグリップのままでも普通に打てますし、本番のラウンドでも十分通用しますのでぜひチャレンジしてみてださい。

ドリル

今回紹介するドリルは、その名も『くるりんぱ打法』です。

ネーミングはふざけていますが、飛距離アップにつながる脱力を覚える最高のドリルですし、いたって真面目です(笑)。

まずはグリップエンドを中心にして、ヘッドを体の前でクルクルと回してみてください。

グリップに力が入っていたり、手首が硬いとできませんので、まずは柔らかく握る感覚をつかんでください。

そして、この素振りと同じ動きで実際にハーフスウィングでボールを打ってみましょう。

インパクトしたらヘッドを体の正面に戻して、グリップエンドを中心にヘッドで体の正面に円弧を描く感じです。難しいという人は、手首だけヘッドを動かして打つ感覚でもOKです。

注意してほしいのは、強く握ってしまうことで手元が目標方向へ動かしてしまい、振り遅れの動きになってしまうことです。

ゴルフはそもそも楽しいスポーツです。
こういう遊び感覚のドリルを取り入れながら、飛距離アップやゴルフのスコアアップを図ると、楽しく練習できますし、今後は自分が考えたドリルも開発できるかもしれません。
これからもゴルフのある生活を思いっきり楽しんでください!


撮影協力/広尾ゴルフインパクト
https://www.golfimpact.jp/

武市悦宏(たけいち えつひろ)

1976年生まれ、岐阜県出身。大学生のとき、父の会社が倒産! 実家は差し押えられ、車の中で生活するホームレス状態に。しかし、「ゴルフでお金を稼ぐしかない! 」と奮起し、飛距離アップのための独自の理論「ツイスト打法」を見つける。こんなユニークな人生経験から「雑巾王子」のニックネームがつけられた。わずか1年間で飛距離を100ヤード伸ばした、身長166cmの小さな飛ばし屋として「週刊ゴルフダイジェスト」などに取り上げられ、一躍人気者に。「ツイスト打法」は飛距離アップに効果テキメン! と評判は高まり、グアム、北海道、鹿児島などで行う合宿ツアーも毎回、満員御礼の大盛況。2013 レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞

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