パターのヘッド形状は大きく分けて3種。それぞれどんなゴルファーに合うか、タイプ別に紹介!【パッティング専門コーチが解説】

Lifestyle

「自分に合ったヘッド形状のパターを使うことが大切」と語るのは、QTランク20位で25年シーズン前半戦の出場権を獲得した菅楓華らを指導する平田智コーチ。大別すると3種になるというヘッド形状別に、それぞれ合うゴルファーのタイプを教えてもらった。

文/平田智(パッティング専門コーチ)
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

ご自身に合ったパターを選びましょう

今回はヘッドの特性など形状によっての違いをご説明させていただきます。

パターのヘッド形状は大きく分けて、ピンタイプ(左)、マレット型(中)、ネオマレット型(右)の3種類がある

まずヘッドの形状は①ピンタイプ②マレット型③ネオマレット型と大きく分けて3種類になります。

①ピンタイプ

他のパターに比べると重心が浅くフェースの開閉は起きやすい形状になります。

MOI(慣性モーメント)と呼ばれるヘッドが回転しやすいかどうかを表す計測数値は高くないため芯を外した場合の距離のロスが出やすいです。

寛容性は高くはありませんが、それゆえに手にしっかりとフィードバックがあるためフィーリングは出しやすいという特徴はあります。真っ直ぐイメージでストロークしてしまう人や、ダウンスウィングでフェースが閉じきれずに右にミスする人にはフェースを戻しやすいこのタイプがおすすめです。

②マレット型

ピンタイプに比べると重心は深くフェースの開閉は少し抑えやすい形状になります。

ミスヒットに対する寛容性や直進性は出しつつタッチコントロールなどの感覚も出したいという中間に位置する型で、ピンタイプを少し幅広くした形やかまぼこ型など最近様々な種類が出ています。

ヘッド重量もピンタイプよりは重く、あまり手を使わずに振り子のようなストロークも作りやすいという特徴があります。

③ネオマレット型

一番重心が深いネオマレット型はフェースの開閉は起こりにくいのが特徴です。

真っ直ぐに近いイメージでストロークができるためストローク中のフェース開閉が多い人はネオマレット型を使うと開閉量が減る傾向があります。

ヘッド重量もあり、MOI(慣性モーメント)も大きくミスヒットに強く直進性も一番高いタイプです。振り子のようなストロークでオートマチックに動かしたい人やロフトを増やして当ててしまうに人におすすめです。

ネックとヘッドの組み合わせで様々なミスを減らしていくこともできます。

例えばセットアップで左を向いてしまい、そこから押し出してしまう右のミスに悩んでいる人の場合、セットアップで左を向かないようにセンターシャフトを選び、そこから押し出すストロークを減らすためにもフェースの開閉を抑える目的でネオマレット型にすることでストロークの改善ができたという例もあります。

このように道具だけで悩みが解決することもあるので、ご自分のミスの傾向などを考えながらパター選びをすると良い結果を得られるでしょう。


平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。



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