Izu Jukan Expressway Driveわずか“3km”が旅を変える!
伊豆ドライブをより身近にする、伊豆縦貫道の新開通

伊豆のドライブに欠かせない伊豆縦貫道。3月に新しい区間が開通し、南伊豆までのアクセスがより便利になりました。今回は、伊豆のドライブを彩り豊かにしてくれる観光スポットと、オーシャンビューをひとり占めできる宿にクローズアップ。海&温泉という王道コンビネーションはもちろんのこと、見て面白い、味わってよしの伊豆の魅力を余すところなく紹介します。おでかけシーズンも、雨の季節でも楽しい場所ばかりです。
雨の季節でも楽しめる!
伊豆の醍醐味を味わえるローカルスポットへ
アート、温泉、新鮮な三島野菜……伊豆の楽しさを満喫するドライブコース
過ごしやすい気候に美しい景色、そして無数の観光スポットと、つねに人びとを魅了する伊豆。そのアクセスのよさから、ドライブコースの定番にしているという方も多いのではないでしょうか?
伊豆半島での移動に欠かせないのは、静岡県沼津市を起点として下田市に至る延長約60kmの伊豆縦貫道。実は今年3月19日に新しい区間が開通し、より便利になりました。
新たに開通したのは、河津七滝IC~河津逆川ICの3.3km。国道414号の、狭くカーブが連続する区間を河津桜トンネルで直線的にバイパスするため、河津七滝ICから下田市中心部までの所要時間が35分から22分と、13分短縮されます。
この区間を利用すれば、天城峠を抜けたあとに河津七滝の桜を見て、二重ループ橋を走り、下田の港町の風景を堪能するという、伊豆の魅力たっぷりのドライブが可能になるのです。
今回開通した区間の南側、河津下田道路Ⅰ期の下田北IC~下田IC間も昨年11月に着工しています。河津下田道路が全通すれば、下田までのルートがさらに快適になることでしょう。
そこで今回は、これからの季節におすすめのおでかけスポットをご紹介します。
●沼津ICから約1時間30分
■近代絵画の名作と貴重な仏教美術を鑑賞する『上原美術館』
上原美術館は、大正製薬株式会社名誉会長の上原昭二氏より寄付を受けた近代絵画と、その両親である正吉・小枝夫妻の寄付による仏教美術を収蔵しています。伊豆・下田の静かな山里に佇む、趣のある美術館です。
平安・鎌倉時代の仏像や古写経などの仏教美術から、印象派を含む西洋絵画や日本近代絵画まで、東洋と西洋のジャンルを越えた美術品を収蔵しています。

近代館には、印象派やマティス、ピカソ、梅原龍三郎、安井曾太郎などの作品が収められています。仏教館は、十一面観世音菩薩像をはじめとして、平安・鎌倉時代の仏像、奈良時代の古写経などを収蔵しています。
企画展も随時行われています。2023年4月29日~9月24日は、仏教館では『きれいな仏像 愉快な江戸仏』。近代館では『上原コレクション名品選 雨をたのしむ』が開催中。
雨の季節だからこそ、雨をテーマにした作品をいっそう楽しめるのではないでしょうか。

【上原美術館】
静岡県下田市宇土金341
電話番号:0558-28-1228
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日:展覧会会期中は無休
入館料:大人1,000円/学生500円/高校生以下無料
駐車場:30台
https://uehara-museum.or.jp
●修善寺ICから7分
■ゆっくりと温泉情緒に浸る。修善寺の貴重な日帰り温泉『筥湯』
伊豆ではもっとも古い温泉場・修善寺。かつて河原沿いに7つの外湯があり、それぞれが馴染客で賑わっていたといいます。しかし、昭和20年代にはほとんどが閉鎖。旅館で温泉に浸かることが一般的になりました。
修善寺に来た人が、気軽に入浴できる外湯を復活させたい。地元の人びとの思いから2000年に『筥湯(はこゆ)』がオープンしました。以来、修善寺の貴重な日帰り温泉として親しまれています。

内湯だけの小さな温泉施設ですが、檜造りの浴槽には掛け流しの湯があふれます。晴れている日には天窓から陽が差し込み、開放的な気持ちに。ヒノキのすがすがしい香りに包まれ、心から癒されます。泉質はアルカリ性単純温泉。適応症は神経痛、筋肉痛、関節痛などです。
筥湯に隣接するのは、修善寺の温泉場が見渡せる展望台『仰空楼(ぎょうくうろう)』。修善寺ゆかりの文豪・夏目漱石の漢詩にちなんで名付けられました。温泉で体を温めたのち、仰空楼に登って修善寺の街並みを眺めてみてはいかがでしょうか。
【筥湯】
静岡県伊豆市修善寺924-1
電話番号:0558-72-5282
営業時間:12:00~21:00(受付~20:30)
定休日:なし
料金:350円/小学生未満無料、旅館組合加盟旅館宿泊者150円
駐車場:なし(近隣駐車場あり)
https://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2383
●三島塚原ICから約10分
■新鮮な三島野菜をおみやげに! 『みしまるかん』で旬をお持ち帰り
静岡県東部の三島地域は、かの有名な箱根西麓三島野菜を豊富に生産するエリア。JAふじ伊豆のファーマーズマーケットに立ち寄って、産直の新鮮な野菜をおみやげにしてはいかがでしょうか。
昨年オープンしたばかりの『みしまるかん』の店内は、開放的で広々。野菜売り場は生産者の名前が掲示されていて、安心して手に取れます。
「5月のおすすめはブロッコリーです。春に採れるブロッコリーは柔らかいので、あえて手間をかけない調理法にすれば、素材の旨味をダイレクトに味わえます。茎も美味しいので、ぜひ召し上がってみてください」と話すのは、みしまるかんの塩谷昌英店長です。

もちろん野菜だけでなく、地元の銘柄牛や地元産の海鮮農産物なども販売されています。農産物を使ったお菓子や飲料コーナーでは、三島産「ヤマツ葉ショウガ」を使ったシロップや調味料などが特に人気があるそうです。

農産物を出荷する際に切り外されてしまう“はじかれ”部分を使ったSDGs調味料もあります。環境負荷を減らす取組みを応援したいものです。
【みしまるかん】
静岡県三島市谷田235-8
TEL:055-955-7787
営業時間:9:00~16:00
定休日:水曜、年末年始
駐車場:40台
https://www.mishima-kankou.com/news/4808/
オーシャンビューを誇る宿で
絶景をひとり占め
海と温泉のコンビネーションにとどまらない、旅を彩る魅力が満載
●大平ICから約60分
■朝から日没まで、刻々と変わる海の表情を味わう『海一望 絶景の宿 いなとり荘』
日の出が美しい東伊豆。半島からさらに突き出た岬部分に、稲取温泉『海一望 絶景の宿 いなとり荘』はあります。
その名の通り、いなとり荘は素晴らしい眺望を誇る宿。すべての客室から海を望むことができ、晴天ならば伊豆七島も見られるとか。窓から見える海は、まるで一幅の絵画のようです。
「ファミリーのお客様に人気なのは、露天風呂付きの部屋や、ベッドのある和モダン和洋室です。窓が大きく、“まるで船旅をしているみたい”とお客様に好評です」と話すのは、予約担当の山中 綾さん。チェックアウト時間は12時なので、のんびりと朝寝坊も楽しめます。

料理はプランによって異なりますが、稲取の名物・金目鯛の煮付けやしゃぶしゃぶ、鮑の踊り焼きといった、この地の恵みたっぷりの食材が並びます。金目鯛の煮付け汁を、薬味とともに白米にかけて食べる「いなとり荘飯」は名物のひとつです。

最上階の絶景露天「蒼空~Sora~」はインフィニティ設計。日差しを受けて輝く海を眺めると、日頃の疲れがじんわりと溶け出していきます。
【海一望 絶景の宿 いなとり荘】
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1531
TEL:0557-95-1234
駐車場:約50台
https://www.inatoriso.com
●大平ICから約60分
■碧の海と白い浜、息を呑むようなコントラストが目の前に。『下田プリンスホテル』
伊豆半島の南部にある白浜海岸は、エメラルドグリーンの透き通る美しい海で有名。『下田プリンスホテル』は、この海岸の目の前に位置しています。
徒歩1分の場所にある白浜中央海水浴場は、まるでプライベートビーチ。ボードウォークやサンデッキが設置されているので、海水浴や散歩も楽しめます。バスケットに入ったテイクアウトモーニングを持って、ピクニックに出かけるのもおすすめです。

ホテル周辺には、人気の観光スポットが多いのも魅力。「伊豆最古の宮『白濱神社』が徒歩約6分。散歩しながら行ける距離にあります。境内の一部に「大明神岩」と言われる、巨大な岩礁の上に海に向かって立つ赤い鳥居があります。できれば日の出とともに参拝してみてはいかがでしょうか」と話すのは、下田プリンスホテルの鈴木智也さん。
ほかにも、神秘的な洞窟「龍宮窟」や橋で渡れる小島「恵比寿島」は車でアクセスできます。

高く青い空のもと炙り焼きを堪能したり、ペットと一緒に泊まれる部屋があったりと、宿泊プランが豊富なのも旅の楽しみが広がります。下田はお祭りも多いので、開催日に合わせて予定を立ててみてはいかがでしょうか。
・あじさい祭 6月1日~6月30日
https://www.shimoda-city.info/ajisai
【下田プリンスホテル】
静岡県下田市白浜1547-1
TEL:0558-22-2111
駐車場:約70台
https://www.princehotels.co.jp/shimoda/