Mt.Fuji Driving Spotsいざ、富士へ!
夏を満喫できる注目の富士山トラベル
7月から登山シーズンを迎える富士山。「今年こそ富士登山にチャレンジしたい!」という方も多いのではないでしょうか。今回は、登山に挑戦するためのルートやアクセスの基礎知識を解説します。また、山梨に訪れたら立ち寄りたい新名所もあわせて紹介。絶景展望台やショッピングスポットはもちろん、クルマファン大注目の『富士モータースポーツフォレスト』から、すでにオープンしたホテル&ミュージアムの情報をお届けします。
憧れの富士登山にチャレンジ!
自分に合ったルート選びとその注意点とは
富士登山に挑戦するための基礎知識をおさらいしよう
富士山の4つのルートと混雑を避けるポイント
7月になると、いよいよ富士山が山開きとなります。富士山の登山シーズンは、例年7月から9月上旬まで。2カ月という短期間に、富士登山の感動を味わおうと世界中から登山客が押し寄せます。
この季節には宿泊施設やトイレがオープンされるので、初心者でも比較的快適に登山ができます。憧れだった富士登山にチャレンジし、醍醐味であるご来光を味わう感動はひとしおでしょう。
富士山に登るなら覚えておきたいのが登山ルート。
富士山には4種類の登山ルートがあります。
1・吉田ルート
登山道と下山道が別になったルート。登りやすいうえに山小屋や救護所が多いので、初心者でも安心できるルートです。首都圏からのアクセスが便利なこともあり、富士登山をする人の半数以上が利用するといわれます。一方で混雑が予想されますので、平日の昼間の登山を検討してみてください。
2・須走(すばしり)ルート
吉田ルートよりも低い標高からスタートするルートです。自然が豊かな代わりに山小屋が少ないので、登山の経験を積んだ人が選ぶことが多いです。本八合目からは吉田ルートと合流するため、渋滞は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
3・御殿場ルート
他のルートと比べて距離も標高差もある難関ルート。ロングコースなので、山小屋に一泊します。あまり混雑しないうえに、下りは「大砂走り」という砂の中を走って下山するルートを通るので、とても快適。また4つのルートのうちで唯一マイカー規制がされていないため、登山口まで車で行きたい人にもおすすめです。
4・富士宮ルート
山頂まで最短距離で到達できるルートです。山小屋が多いので初心者にも人気がありますが、登山道と下山道が同じため、すれ違う登山客で混雑することもあります。また、短時間で一気に標高を登るため、高山病にかかる危険性もあります。
いずれのルートも、23時から5時までは、ご来光を目的にした登山客で頂上付近や8~9合目が混み合うので、マイペースに登山を楽しみたい人は、事前に計画を練ってみてください。
富士山への車でのアクセス
東京・大阪から各ルートに向かう場合のアクセスを見てみましょう。
中央自動車道を使う場合
<吉田ルート>
東京から 中央道・調布IC→河口湖IC(約1時間)
大阪から 名神道・吹田IC→河口湖IC(約5時間50分)
<須走ルート・御殿場ルート・まで>
東京から 東名道・東京料金所→御殿場IC(約1時間)
大阪から 名神道・吹田IC→御殿場IC(約4時間30分)
<富士宮ルートまで>
東京から 東名道・東京料金所→富士IC(約1時間)
大阪から 名神道・吹田IC→富士IC(約4時間)
登山シーズンは渋滞を避けるため、静岡県ではマイカー規制を行っています。マイカー規制中は、各ルートの五合目まで車で向かうことはできません。
乗換駐車場(富士宮口:水ケ塚駐車場、須走口:須走多目的広場)に自家用車を駐車し、シャトルバスやシャトルタクシーに乗り換えて五合目駐車場へ向かうようにします。なお、シャトルバスは事前予約ができないため、余裕を持ってスケジュールを立てましょう。
2023年のマイカー規制期間は以下の通りです。
<須走口(ふじあざみライン)>
7月14日(金)正午~8月27日(日)正午
9月1日(金)正午~9月3日(日)正午
9月8日(金)正午~9月10日(日)正午 計51日間
<富士宮口(富士山スカイライン)>
7月10日(月)9時~9月10日(日)18時 計63日間
https://www.pref.shizuoka.jp/machizukuri/doro/fujisandoro/1029179.html
富士の魅力を宿した新スポットで
旅をいっそう楽しく
唯一無二の体験が味わえる、富士モータースポーツフォレストとは?
せっかくの富士山登山。近くの観光スポットに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
ドライブが楽しみになる魅力的な施設が、昨年から続々とオープンしています。
クルマ好きは外せない! 富士スピードウェイホテル&富士モータースポーツミュージアム
トヨタ自動車、富士スピードウェイ、トヨタ不動産との3社では、『富士モータースポーツフォレスト』というプロジェクトを推進しています。国際サーキット『富士スピードウェイ』を中心に、宿泊や温泉施設、レーシングチームガレージ、ミュージアム、アウトドアエリアなど、子どもから大人までが楽しめるモータースポーツの街になる予定です。
昨年10月には、『富士スピードウェイホテル』と『富士モータースポーツミュージアム』がオープンしました。
『富士モータースポーツミュージアム』はホテルの1・2階に位置し、一体化したつくりになっています。
「クルマづくり」にモータースポーツが果たした役割という視点から展開される展示では、最高峰レースに出場した伝説の車両や日本初公開の車両約40台の体系的展示、量産車メーカーの創業者がモータースポーツ車両開発にかけた思いも盛り込み、約130年間のレースにまつわる歴史を紹介しています。
3階のテラスからは、富士スピードウェイの第3セクターからホームストレートまでが一望できます。レース観戦が好きな方はぜひ訪れてほしい場所です。
ミュージアムに訪れたあとは、ぜひ富士スピードウェイホテルに宿泊してみてはいかがでしょうか。日本初上陸のハイアットブランド『アンバウンド コレクション by Hyatt』のホテルで、館内の至るところにクルマをモチーフにしたアートやデザインが施されています。
ホテルの客室は、21室のスイートを含む120室。ホテル棟の客室からは、息をのむようなサーキットビューや雄大な富士山を眺められます。また、専用ガレージ付きヴィラ(5室)では犬と宿泊も可能。ドッグランにもなるプライベートテラスもあるため、家族揃っての滞在が楽しみです。
大浴場の富士大御神(おおみか)温泉に入れば、湯けむりの向こうに見えるのは富士山。そのあまりの大きさに圧倒されてしまいそうです。
館内には専用ジムがあり、その一角には、プロのレーサーが練習で使用するドライブシミュレーター「TSK Racing-Simulator Transcube Pro」が設置されています。好きな車種を選び、富士スピードウェイを走る体験は本番そのもの。
クルマに関心があるすべての人が存分に満足できるステイとなりそうです。
<富士モータースポーツミュージアム>
静岡県駿東郡小山町大御神645
電話番号:0550-78-2480
https://fuji-motorsports-museum.jp
<富士スピードウェイホテル>
住所:静岡県駿東郡小山町大御神645
電話番号:0550-20-1234
https://www.hyatt.com/ja-JP/hotel/japan/fuji-speedway-hotel/fswub
忘れられない思い出を作る、ドライブで立ち寄りたい新スポット
宝物にできる写真を撮りたいなら、絶対訪れたい絶景展望台
せっかくの山梨。富士山や河口湖を同時に写真に収めたいなら『FUJIYAMAツインテラス』がおすすめです。
2021年夏に誕生した展望台で、笛吹市と富士河口湖町の間にある新道峠(しんどうとうげ)に位置しています。
ツインテラスには、一般車両では行くことができません。沢妻亭(15台)、おごっそう家(25台)すずらん群生地(50台)に無料駐車場があるので、そこにマイカーを駐車して送迎バスで向かいます。送迎バスの停留所はそれぞれの駐車場にあります。
なお、送迎バスを使わず徒歩で行くことも可能です。すずらん群生地駐車場からテラスまで、距離にして約3キロメートル、1時間程度のハイキングを楽しむのもおすすめです。
すずらん群生地駐車場からシャトルバスに乗り込むこと12分でロータリーに到着。そこから階段を数分登ると、見えて来るのはセカンドテラスです。
セカンドテラスに向かう途中の階段からは何も見えないのですが、階段を登り切ると、いきなり大きな富士山が視界に飛び込んできます。その感動は、ここを訪れた人しかわからないもの。またセカンドテラスの周囲は木々に囲まれており、深呼吸をすると森の香りが胸いっぱいに広がります。
セカンドテラスから数十メートルほど歩くと、ファーストテラスに到着します。ファーストテラスから見渡せる富士山は、遮るものが何もない、まさに絶景。何時間でも眺めていて飽きることがありません。なお、ファーストテラスにはライブカメラがあり、富士山の様子を配信しています。あらかじめライブカメラをチェックして、実際の眺めと見比べてみるのも面白いかもしれません。
・富士山ライブカメラ
https://www.fuefuki-kanko.jp/livecam/
テラスは11月下旬から閉鎖されます。気候の良い時期に訪れておきたいものです。
<FUJIYAMAツインテラス>
山梨県笛吹市芦川町上芦川 新道峠
電話番号:055-261-2034 (笛吹市観光商工課)
https://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/kanko/sangyo/spot/fujiyamatwinterrace.html
(シャトルバス時刻表あり)
お土産を探しに、道の駅ならぬ「旅の駅」へ
ドライブの楽しみといえば、何といっても地元の食材を使ったグルメを味わうこと。
河口湖駅から車で10分ほどの場所に、2022年夏にオープンした『旅の駅 kawaguchiko base』は、山梨の魅力が詰まった複合商業施設です。
中心となるのは、地産マルシェ「あさま市場」。この地で生まれ育った野菜や食材、そしてそれらを使ったお惣菜や加工食品など、およそ2000品目が並びます。
夏季に食べ頃を迎えるのは、フルーツと同じぐらい糖度が高いトウモロコシ(富士恵味)や、果汁が滴り落ちるほどジューシーなモモ(日川白鳳、御坂、あさま)。8月頃からは、シャインマスカットを中心にしたブドウの入荷が始まります。
「お客さまに人気なのは、季節のフルーツを閉じ込めた『おひさまゼリー』や、黒富士農場の濃厚な卵を使用した『旅するプリン』です。どちらもプライベートブランドなので、ここでしか手に入りません。パティシエが毎日手作りしています」と話すのは、施設を運営する大伴リゾート広報の松野将至さん。お土産にしてはいかがでしょうか。
お腹が空いたら、隣の「テラスキッチン」へ。地元の食材を使ったオリジナルメニューが味わえます。天気のいい日はテラス席で、心地よい風を頬に感じながら食事を楽しんでみては。
隣接するワイナリー『7c | seven cedars winery(セブンシダーズワイナリー)』にも注目です。ブドウ栽培者に光を当てた、風土の魅力を宿したワインづくりをコンセプトとしています。併設のカフェ&ショップ『7c store&lounge』ではオリジナルワインを販売。ここでしか味わえないワインは、旅のよい思い出となりそうです。
なお、旅の駅 kawaguchiko baseでは、ワークショップやイベントも定期的に開催しています。ぜひ事前にHPやInstagramをチェックしてみてください。
旅の駅 kawaguchiko base
山梨県南都留郡富士河口湖町河口521-4
電話番号:0555-72-9955
営業時間:
・あさま市場
9:30~17:30(冬期は16:30まで)※季節・曜日によって変更あり
・テラスキッチン
9:30~16:30(冬期は15:30まで)。グランドメニューL.O.15:00(冬期は14:00)、テイクアウトメニューL.O.16:00(冬期は1500)※季節・曜日によって変更あり。時間帯によって一部提供ができないメニューあり
定休日:無休
https://www.kawaguchikobase.com
・7c store&lounge
山梨県南都留郡富士河口湖町河口512-2
TEL:0555-25-7668
営業時間:9:30~17:30 ※季節・曜日によって変更あり
https://www.7cwinery.com/store
今回ご紹介した富士山周辺のスポットをドライブするなら、こだわりたいのはやはり宿。旅の思い出になるような、とっておきの宿を紹介します。
■うぶや
大切な記念日に宿泊したいホテル。すべての客室からは、絵画のような富士山を眺められます。富士山を見ながらコーヒーを飲んだり、温泉に浸かったりと、特別なひとときを楽しめるはず。親子で楽しめる卓球や、家族全員で記念写真を撮影できるセルフ写真館など、誕生日や人生の節目の思い出になるサービスがいっぱいです。季節ごとに変わる食事は、お祝いごとに彩りを添えてくれます。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町浅川10
電話番号:0555-72-1145
http://www.ubuya.co.jp/
アクセス:中央自動車道河口湖ICから国道139号線約2km約6分。さらに県道河口湖富士線約2km約7分
■ラビスタ富士河口湖
南仏プロヴァンスをイメージした洋館で、まるで海外を旅しているような時間を味わえます。部屋、ロビー、大浴場、レストランと館内の至るところから、刻々と表情を変える富士山を見ることができます。貸切風呂は、石、レンガ、タイル、竹の4種。椅子式岩盤浴は予約不要で、空いていれば24時間何度でも利用が可能です。周辺には、美術館、河口湖観光船、もみじ回廊など観光施設も充実しています。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口2395
電話番号:0555-76-5220
https://www.hotespa.net/hotels/kawaguchiko/
アクセス:東富士五湖道路自動車道富士吉田ICから県道707号線約5km約13分。さらに県道21号線約1km約3分
■ふふ河口湖
河口湖を見下ろす高台にある宿。全32室の客室は自家源泉の露天風呂付きで、部屋からは雄大な富士山が望めます。レストランは、眺望の良さを活かすシアタースタイル。地元の食材をふんだんに使い、四季を織り込んだ料理を堪能できます。カヌーやオーダーメイドツアー、ポタリング、ワークショップなど、アクティビティも充実。フランスの化粧品「シスレー」を使ったスパで、癒しの時間を過ごしてみては。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口2211-1
電話番号:0570-0117-22
https://www.fufukawaguchiko.jp
アクセス:東富士五湖自動車道富士吉田ICから県道707号線約5km約13分。さらに県道21号線約1km約3分
■湖南荘
河口湖畔南側に位置し、美しい河口湖を思う存分に楽しめます。和室、和洋室、露天風呂付き客室など、バリエーションに富んだ客室が用意されています。雄大な富士山を望む大浴場では、名湯と称えられる富士の恵みを肌で感じられるはず。屋上庭園には足湯があり、河口湖の景色を眺めながらくつろぎのひとときを味わえます。オープンテラスのあるティーラウンジも開放感抜群です。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津4020-2
電話番号:0555-72-2166
http://www.konansou.com
アクセス:中央自動車道河口湖ICから国道139号線約3km約5分