Trip to Miyakojima in Winter冬の宮古島ドライブで見つけた風景。ゆったりとした時の中にある心地よい旅

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シーズンオフ、のんびりと流れる島時間を過ごせる宮古島の旅。冬の宮古島では、先を急がず、1時間で巡れるコースをあえて3時間くらい掛けて、ゆっくりと過ごすことで見えてくる風景があります。今回はそんな宮古島ドライブで出合った、心が穏やかになる風景を紹介します。

島の空気に合わせるように巡る

宮古島の1月~3月は、少しずつ暖かくなっていく季節。最高気温が20℃以上になる日もあり、景色をのんびりと眺める旅をするのにぴったりです。

そんな宮古島をぐるりと一周すると、約100km。伊良部島、池間島、来間島とはそれぞれ海を渡る長い橋でつながっています。中でも全長3,540mの伊良部大橋は、無料で渡れる橋として日本最長です。島の海沿いの道は、最高地点で約113mと平坦な島の地形を感じられる緩やかなアップダウンとワインディングロード。島の中央部は、サトウキビ畑に挟まれた真っ直ぐな道が通っています。

そうした道では、島のおじぃやおばぁが運転する農作業用の軽トラックがゆっくり進むのに出くわすことがあります。しびれを切らして追い越していくクルマもありますが、島の空気や波長に合わせるようにゆっくりと走らせていると、不思議と心地よさを感じることができるでしょう。

宮古島での旅については、誌面版Harmonyもご覧ください。
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カフェ ニュイスで教えてもらったこと

宮古島の中央部は、サトウキビ畑などが広がる農村地区です。その農村のひとつ、城辺(ぐすくべ)の広々とした牧草畑脇にカフェがあります。nukumori island(ぬくもりの島=宮古島)の頭文字のnuとisを合わせた造語を店名にした「カフェ ニュイス(nuis)」です。

ここで出会った島外から来ていたリピーターのお客さんは、カフェについて、こんなことを話してくれました。

「この窓からの景色がまるで絵のようで、たまに鳥が横切ったりして、本当にのんびりとした気分にさせてくれます。私はこの景色を見たくて、そしてカフェの方と話がしたくて、島に来る度に立ち寄らせてもらっているんです」

島というと海のイメージが強くありますが、こんな緑あふれる風景もまた、島ならではのものだといいます。時に、流れゆく雲とともににわか雨がやってきて、虹が現れることもあるのだとか。この日も、ちょうどそんな景色を見ることができました。

カフェのある城辺出身のオーナー砂川丈見さんは、

「穏やかな気質の島の人と、島の自然が育んだ食材を使った料理で、温もりを感じてもらえる場になれれば」

と言います。その象徴といえるのが、カフェの窓から見える、緑の温もりが感じられる風景なのです。

カフェ ニュイス
https://nuku-mori.jp/

さて、そんな砂川さんに、海以外で宮古島らしさを感じられる場所を聞いてみました。島出身者ならではの、ガイドブックではあまり紹介されていない、でも興味深いスポットを教えてくれました。

カフェ ニュイスのオーナーおすすめスポット1
「日本在来馬のひとつ宮古馬を見学できる、放牧場」

※出典:宮古馬保存会

「宮古島には、絶滅が危惧されている日本在来馬8馬種のうちのひとつ、宮古馬がいます。一時、かなり数を減らしていましたが、1980年に宮古馬保存会を発足させ、現在は48頭まで増え、飼育しています。

放牧場は、電話での事前予約をすれば、見学が可能です。ポニーのように体高が低く、力強い体躯と優しい性格が特徴です。飼育担当者の指示のもとで触れてみれば、心が洗われるような経験になると思います」

宮古馬保存会
https://miyakoumahozonkai.jimdofree.com/

カフェ ニュイスのオーナーおすすめスポット2
「大きな川のない宮古島の大切な水源、地下ダム」

※提供:宮古島ライブラリー

「サンゴ礁が隆起してできた宮古島は、平坦で川らしい川がありません。台風銀座と称され、年間降水量2,000mmを超える大量の雨が降るものの、そのほとんどは蒸発または地下水となって海へ流れてしまい、長い間、干ばつに苦しんできました。それを解決したのが本土復帰後に造られた地下ダムです。琉球石灰岩の層の下にある水を通さない層の上にコンクリートで壁を造り、海に流出していた地下水を堰き止めてダムにしたのです。

この世界初の地下ダムによって水を確保できるようになり、島の農業は発展。多くの観光客も受け入れられるようになりました。

ちなみに、琉球石灰岩の層でろ過された宮古島の水は、日本では珍しいミネラル分が豊富な超硬水です。硬水で有名なエビアンの硬度は304mg/lですが、宮古島の水は300 mg/lと同等なんです。その水で育った島の農産物は、ミネラル豊富でからだにいいんですね。その水がどのように蓄えられているのか、地下ダム資料館で見てから、改めて美味しい水を味わってみてください」

宮古島地下ダム資料館
https://miyako-guide.net/spots/spots-539/

カフェ ニュイスのオーナーおすすめスポット3
「人が少ない、静かな公園」

「有名な観光スポットには、大勢の観光客がいます。対して、ほとんど人がいない、静かで広々とした公園が、宮古島には多くあるんです。静けさに包まれて、風に流れる雲の様子を見ていると、生きているなぁと実感できます。こんなところに公園があるんだ!と気が付いたら、ぜひ立ち寄ってみてください」

そう言われて見つけたのが、上の写真の公園。宮古島有数の観光スポット「東平安名崎(ひがしへんなざき)」の駐車場脇にあります。駐車場にはたくさんのクルマが停まっていますが、公園を利用する人はほとんどいません。小高い丘の上に立って空を見上げると、気分が晴れ晴れとしました。

こちらは、宮古島の中心地・平良(ひらら)という街の段丘にある「カママ嶺公園」。宮古島市営球場やテニスコートもある広大な公園で、高台は市内を一望できる展望地になっています。そしてその高台にあったのが、この巨大なシーサーの滑り台です。

平日の夕方で、雨がポツポツと降っていたからか、利用者はいませんでした。観光地とは異なる雰囲気の中、眼下にある街の気配、ビルの間に見える海を行く船、平らな島だからこそ遠くまで見通せる景色をぼんやり見ていると、「自分は今、宮古島にいるんだなぁ」としみじみ。なるほどたしかに、こうして公園に立ち寄ってひと休みすると、日常を忘れてのんびりできます。

編集部が出合った宮古島ののんびりとした風景

ここからは、カフェ ニュイスのオーナー砂川さんのアドバイスを受けて、編集部が宮古島をぐるっと一周ドライブをして見つけた、宮古島らしさを感じた風景を紹介します。

そこには、自然が色濃く残っている宮古島だからこそ感じられる、美しいひとときが流れていました。

編集部が出合った宮古島ののんびりとした風景1
「比嘉ロードパークから見た宮古ブルー」

カフェ ニュイスのオーナー砂川さんに教えてもらってから公園が気になり、ドライブ中に道沿いにある駐車場を見つけて入ったのが「比嘉ロードパーク」です。

ここは外周道路とも呼ばれる、東海岸を走る県道83号線の最高地点だそう。展望所から見た海の青のグラデーションの美しさは、吸い込まれそうなほど圧倒的でした。島の東側に位置しているため、海から昇る朝日を見るために島の中心地のホテルからやって来る人も多いそう。初日の出には、多くの島民も見にやって来るそうです。青いグラデーションに射し込む朝陽の赤い光、そんな幻想的な風景も見てみたいものです。

比嘉ロードパーク
https://miyako-island.net/beach_and_spot/beach_spot_002/

編集部が出合った宮古島ののんびりとした風景2
「平らな島の上に広がる空と流れる雲」

宮古島は、もっとも標高の高い場所でも約113mなので、遮る山がありません。島をドライブしていると、遠くまで見通せる景色におもしろさを感じます。例えば、あそこに見える塔みたいなものはなんだろう?と、そこを目指して寄り道したくなります。

そして、どうしてこんなに気持ちよくドライブができるのだろう?と考えて気が付いたのが、障害物がないからこその空の広さでした。広い青空をキャンバスにして、自由に流れながら湧き上がる雲のアートに、清々しさを感じているのだと。

上の写真は、宮古島の西にある伊良部島の佐良浜漁港から見えた雲です。南の島らしさを感じる、雄大な景色でした。

こちらは、宮古島の北側、池間島から戻ってくる際に見たサトウキビ畑越しの風景です。小さな雲が風に流され、その上を刷毛でサッとはらったような雲が、楽し気に躍っているようです。

島でくらす人からしたら、なんてことのない、当たり前の風景でしょう。でも、こうした空と雲を見ながら時間を忘れて過ごすことができるのも、宮古島ならではの特別なことだと思えます。

編集部が出合った宮古島ののんびりとした風景3
「1日の終わりときらめきのはじまり」

離島といえば海に沈むサンセットです。展望地には、毎夕、多くの人が集まってきます。宮古島でも西側にあるビーチを中心にサンセットを見る人で混み合いますが、宮古島の中心地・平良からも近い「宮古サンセットビーチ」では、ここだけでしか見られないサンセットを楽しめます。

それは日本最長の無料橋・伊良部大橋越しに沈む夕陽です。橋上を行き来するクルマのヘッドライトの光の列と、赤く染まった空の景色は、海に沈む夕陽以上に、1日の終わりを感じさせてくれます。

夕陽が沈むと、間もなく多くの人は帰っていきます。でも、時間に余裕があればもう少し待って、星が浮かび上がってくるのを待ってみてください。砂浜に座って、波音を聞き、涼しい夜風に吹かれながら、赤やオレンジに染まっていた空が濃いブルーのグラデーションに変わっていき、月は輪郭をはっきりとさせ、金星や火星がきらめきだすのを、ゆっくりと眺めてみてください。

日没から1時間も経つと、自然が多く、街の光の影響が少ないために、その美しさは格別と評判の宮古島の夜空に星が瞬きはじめます。それは、心が浮き立つ光景です。

月が出ていると見られる星の数は減りますが、その分月の道ができ、また違った美しさに出合えます。

ゆったりとくつろぐ宮古島の旅をトラベルデスクから

トヨタファイナンス トラベルデスクでは、旅のイメージや行ってみたいエリア、予算、時期などに応じて、旅行専任コンシェルジュがベストなプランをご提案します。自分でドライブプランを考えながら好きなスポットを自由に巡ることも、プランを考えずにパッケージツアーで宮古島の魅力をゆったり楽しむことも、ご要望に合わせてサポートします。

自由なプランで宮古島&沖縄諸島を楽しむ

自由気ままにドライブを楽しみながら島を巡れるのは、フリープランならではの楽しみ方。サンセットや離島の絶景を、時間に縛られることなく満喫できるでしょう。

今回ご紹介したような“ゆったりとした旅時間”を楽しみたい方には、「個人で自由なプランを組み立てて旅するスタイル」がおすすめです。トラベルデスクでは、ホテルの手配や相談も受け付けているので、プランニングに自信がない方でも安心。「ツアーよりもフリープランがいい」、「こんな旅がしてみたい」というイメージがある方は、トラベルデスクからお問い合わせください。

旅行のご予約・ご相談はトヨタファイナンス トラベルデスクへ

WEBフォームはこちらから

24時間受付中

電話番号:0800-700-8160からも承ります
通話料無料 9時~17時
(日祝・年末年始は除く)


パッケージツアーで宮古島&沖縄諸島を楽しむ

旅の始まりから終わりまで迷うことなく“効率的に巡って楽しみたい”という方には、「パッケージツアーで旅するスタイル」がおすすめです。押さえておきたい観光スポットや見どころを、スムーズかつしっかりと観光できるうえ、移動やホテルなどもコーディネートされているから安心。下記以外にもさまざまなツアーを用意しているので、トラベルデスクへお問い合わせを。

【中部国際空港発】
シギラベイサイドスイート アラマンダに2連泊(2・3泊目)
優雅なる宮古島諸島5島めぐり 4日間

全室スイートルームのプレミアムホテルで、極上のリゾートステイを。夕食などに使える10,000円分のリゾート券付き。

1泊目にヒルトン沖縄宮古島リゾート、2~3泊目にシギラベイサイドスイート アラマンダへ宿泊しながら、宮古島、伊良部島、下地島、池間島、来間島の5島をゆったりと巡る優雅なプラン。宮古ブルーの海やサンセット、伊良部大橋の絶景のほか、東平安名崎、イムギャーマリンガーデン、平良港(ランチクルーズ)なども楽しめます。

パッケージツアーの詳細は、こちらにある「[中部発]旅物語プレミアム 国内旅行 12月号」にてご確認ください。
宮古島ツアーパンフレット紹介ページ

【羽田空港発】
宮古島東急ホテル&リゾーツとヒルトン沖縄宮古島リゾートで寛ぐ
宮古諸島5島めぐり 4日間

ゆったりとした時間の中で、オーシャンビューの絶景を満喫。2~3日目の夕食では、ビュッフェやイタリアンを堪能。

1泊目に宮古島東急ホテル&リゾーツ、2~3泊目にヒルトン沖縄宮古島リゾートへ宿泊しながら宮古諸島を巡るプラン。ヒルトン沖縄宮古島リゾートでは、部屋のプライベートバルコニーから伊良部大橋のサンセットを眺望できます。イムギャーマリンガーデンや宮古島海中公園、渡口の浜、コバルトブルーが美しい通り池などをゆったりと楽しめます。

パッケージツアーの詳細は、こちらにある「[首都圏発]旅物語プレミアム 国内旅行 11・12月合併号」にてご確認ください。
宮古島ツアーパンフレット紹介ページ

【伊丹空港もしくは関西国際空港発】
宮古諸島5島
絶景ハイライト 4日間

宮古島の最東端にある東平安名崎からは、太平洋と東シナ海を一望。美しい宮古ブルーをその目に焼き付けよう。

1~2泊目にホテル シーブリーズコーラルまたはホットクロスポイント サンタモニカ、3泊目にヒルトン沖縄宮古島リゾートへ宿泊しながら宮古諸島を巡るプラン。東平安名崎や佐和田の浜、宮古島海中公園のほか、3日目には県内初の海中展望型レストラン船「モンブラン」に乗船して優雅なランチクルーズも楽しめます。

パッケージツアーの詳細は、こちらにある「[関西発]旅ものがたり 国内旅行 冬号」にてご確認ください。
宮古島ツアーパンフレット紹介ページ

※「旅物語プレミアム」および「旅ものがたり」の企画実施会社は株式会社JTB、トヨタファイナンスは受託販売となります。

今回、宮古島の風景をいろいろと紹介しましたが、宮古島&沖縄諸島にはもっと多くの心に残る景色が待っています。自分だけの景色を見つけに、ぜひ宮古島や沖縄諸島での旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。トラベルデスクへは下記のWEBフォームまたはお電話よりぜひお気軽にお問い合わせください。

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電話番号:0800-700-8160からも承ります
通話料無料 9時~17時
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また、TS CUBIC CARDではお客さまのカーライフサポートも行っております。ゴールドカード会員さまであれば、「ガソリン割引」などのサービスもありますので、ご利用条件などとあわせてご確認ください。

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