駿河湾を見渡す極上の宿「日本平ホテル」で味わう、風景画へのイマーシブ体験。

静岡市の海沿い、標高約300メートルに広がる丘陵地・日本平は、日本観光地100選にも指定された名高い景勝地。その日本平に立つのが「日本平ホテル」です。日本平が掲げる「風景美術館」のコンセプトを体現し、ロケーションを最大限に活かした緻密な設計が施された建物からは、まるで一幅の絵画のような景色が楽しめます。
Text:Fumihiro Tomonaga
Edit:Yasumasa Akashi(PAD)
絵画のような景色がお出迎え
開業以来、訪れる人びとを魅了しつづけてきた「日本平ホテル」の眺望。中でも圧巻なのが、エントランスの高さ約10メートル・幅30メートルにおよぶガラス窓から望む、富士山と駿河湾、三保松原、そして遠くには伊豆の山々の大パノラマ。葛飾北斎の浮世絵のように、絶妙なバランスで切り取られた富士の姿は、日本の美意識を象徴するかのような風格があり、旅の期待感をいやがうえにも高めてくれます。

館内を彩る匠のアートワーク
印象的な美の意匠は、景観だけにとどまりません。館内を巡ると、随所で日本の伝統とモダンデザインが融合したアートワークが目に留まります。
そのひとつが、1階のオールデイダイニングから2階エントランスへと続く、見上げるほど壮大な壁面の美しいグラデーション。現代の名工・久住有生氏が手がけたこの土壁は、30段・26色で構成され、すべて職人の手仕事で生み出されたものだそう。

一方、庭園に並ぶのは石彫家・和泉正敏氏による石のモニュメント。富士山へと導くように配置された花崗岩「庵治石」が、時間とともに移ろう陰影を大地に映し出します。また、日本料理「富貴庵」脇の庭園に設置された石の3つの水盤は、水位が緩やかに変化し、刻々と異なる表情を見せてくれます。これらの作品には「地球そのものから生まれた素材の力を感じ、勇気や活力を得てほしい」という作家の思いが込められているのだそう。

多彩なレストランで、地場食材で美食体験
さらに多くのゲストを魅了するのが、多彩な食事を楽しめるレストランのラインアップです。
一日の始まりは、朝日が差し込む開放的な空間の中、1階の「ザ・テラス」でブレックファストビュッフェから。オールデイダイニングの「ザ・テラス」はランチビュッフェも行っており、夕食時には極上のフランス料理も賞味することができます。
今回、遅めのランチで訪れたのは、日本料理「富貴庵」。庭園の水盤越しに富士山を眺めながらの会席料理に心惹かれました。佐々木大介料理長が腕をふるうひと皿は、和のエッセンスが凝縮されており、どれも見た目に美しく、まるで芸術作品のよう。個室も完備されているため、大切な人との特別な時間を過ごすのにも最適です。また店内には寿司処を備えており、全国から厳選した極上食材に加え、金目鯛、太刀魚、ノドグロやホウボウ、さらには流れの速い磯で育ったボタンエビ、アカザエビなど、季節ごとの“駿河前”の寿司を楽しむことも。

夕食の場として選んだのは、鉄板焼の「結久(むく)」。ここは全面建て替えから10周年を記念して2022年に誕生した別棟「ガーデンコート」の1階に入る食事処。日本平の絶景を望むカウンター席に着き、伊勢えびやアワビなどの新鮮な駿河湾の幸、地元農家の旬の野菜などをいただきます。絶妙な焼き加減で供される料理は、どれも素材の味わいが際立ち、うまみ十分。目の前で一流シェフの技も堪能でき、贅沢な時間を過ごすことができます。

このほかにもホテルには、3つのラウンジとペストリーショップがあります。午後のティータイムや夕食後に一息つきたいときなど、用途に合わせフレキシブルに選べるのが嬉しい。
伝統に培われた上質なおもてなし
そして「日本平ホテル」の魅力はハード面や食事にとどまりません。ホスピタリティの高さにも定評があります。1964年に「日本平観光ホテル」として開業し、1979年に「日本平ホテル」へと改称。2012年に建て替えを行い、開放感のあるパノラマウィンドウを取り入れました。約半世紀にわたり世代を超えた多くのゲストに親しまれ、愛されてきた「日本平ホテル」。その長い歴史に育まれた深い心遣いが、おもてなしの一つひとつに感じられるのです。

「お客さまに心から喜んでいただきたい」。それこそが全スタッフの想い。これまで特別な記念日のサプライズ演出から国際的なイベントまで、ゲストのニーズを的確に捉えた細やかな対応で高い評価を得てきました。まさにオーダーメイドのサービスで、これからも記憶に刻まれるひとときを演出してくれることでしょう。
環境に配慮した先進的な取り組み
さらに「日本平ホテル」の心遣いは、実は地球にも向けられています。屋上緑化や外壁ルーバーによる遮熱対策に加え、館内の空調に「クールヒートトレンチ」システムを導入し、地熱を活用したり、屋上の採光口から自然光を取り込む「ライトウェル」方式で館内の照明負担を軽減したりと省エネルギー化を実現。また、ホテルのすべての水は地下300メートルから汲み上げた地下水を、庭園の散水には雨水を利用するなど、サステナブルな水資源の活用も行っています。

こうした持続可能な社会の実現に向けた環境保全の取り組みが評価され、単独のホテルとしては国内唯一、建築環境総合性能評価システム「CASBEE静岡」で最高ランクのS評価を取得し、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)でも最高評価の五つ星を獲得。2019年には「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」も受賞しています。
人にも地球にも優しいホテルに流れる空気は、すこぶる清々しく心地よく、再訪を誓う大きな理由のひとつになるはずです。
四季折々の日本平ホテルで、至福の時間を
庭園の桜の開花時期には大勢のお花見客が訪れ、館内ではさまざまな桜にちなんだイベントが企画される日本平ホテル。さらに夏には地域を代表する恒例の「日本平まつり」が開催され、夜空を鮮やかな花火が彩り、多くの人びとでにぎわうそう。
四季折々に新たな発見がある日本平ホテル。春のドライブに静岡を訪れるなら、ぜひこのホテルを旅の拠点に、ここでしか味わえない特別な時間を満喫してみてはいかがでしょうか。

日本平ホテル
住所:静岡県静岡市清水区馬走1500-2
アクセス:東名高速道路・日本平久能山スマートI.C.から約20分
駐車場:あり
URL:https://www.ndhl.jp/
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