ドライブにもぴったりな、全国4つの動物園初夏の陽気に誘われて
ドライブで行きたい、ふれあい動物園特集

Travel

あたたかな陽射しと柔らかな風に包まれる初夏。休日にはのびのびと自然を感じながら、動物たちとふれあえる場所へ出かけてみませんか?本特集では、全国から選りすぐった4つの動物園をご紹介。いずれもクルマでアクセスしやすく、初夏にかけてのドライブにぴったりなロケーション。動物たちをぐっと近くに感じる体験は、子どもたちの心に残る一日に。命ある存在と向き合うひとときは、大人にとっても癒しと発見に満ちた特別な時間となるはずです。

Text:Mari Maeda(lefthands)

北海道・旭川市旭山動物園
命を見つめ、命を感じる

巨大プールを泳ぐホッキョクグマ。水しぶきをあげて飛び込む迫力は圧巻。

北海道・旭川市の郊外にある旭川市旭山動物園は、動物の生態を尊重した行動展示の先駆けとして知られ、動物たち本来の姿を見ることができます。アザラシが円柱水槽を上下に泳ぎ、ホッキョクグマが豪快にプールへ飛び込む。そんないきいきとした姿に、子どもも大人も心奪われることでしょう。

円柱水槽を上下に泳ぐアザラシの姿。
360度見渡せる水中トンネルから、飛ぶように泳ぐペンギンの姿を見ることができます。

春から初夏になると、動物たちの活動も一層盛んに。親子でじゃれ合う姿や、陽を浴びながら毛づくろいする様子など、自然の営みの中に「すごさ」「美しさ」「尊さ」を見つけることができるはず。「オオカミの森」では、風に吹かれながらゆっくりと歩くシンリンオオカミの姿が神秘的。「北海道産動物舎」ではワシミミズクのメスが地面で卵を抱き、オスが縄張りを守るために鳴いている様子から、命のつながりを実感することができます。

北米を生息地とするシンリンオオカミ。日中はじっと動かないことが多く、夕方から活動的になる夜行性の動物です。

また「こども牧場」では、モルモットを膝にのせたり、ヤギやヒツジにふれることができ、身近な動物とのふれあいから「命の温もり」を感じ、子どもたちの心に深く刻まれる体験が待っています。

モルモットはおとなしいので、膝の上で撫でたり触ったりすることもできます。

旭川市旭山動物園の理念として掲げられている「伝えるのは、命」という言葉。そこには、動物たちを通して命の大切さを感じ、環境や共生について考えるきっかけになってほしいという思いが込められています。

動物たちは人間と同じ“命を生きる存在”であることを、そっと教えてくれる場所。動物園を包み込む北海道の大自然もまた、命の尊さを際立たせているようです。

ドライブ立ち寄りスポット

美瑛の「青い池」で幻想的な景色にうっとりし、上野ファームで季節の花々を楽しむのもおすすめ。あさひかわラーメン村で名物ラーメンを味わえば、さらに北海道らしい旅に。

住所:北海道旭川市東旭川町倉沼
電話番号:0166-36-1104
営業時間、休園日:公式サイトに準ずる
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

千葉県・千葉市動物公園
都心から気軽に行ける、豊かな生態のミュージアム

平原ゾーンでのんびりとくつろぐチーター。

東京からクルマで約1時間。都市近郊にありながら、自然に近いかたちで動物たちを観察できるのが「千葉市動物公園」の魅力です。園内は7つのゾーンに分かれており、90種を超える動物たちが暮らしています。

全国的にも有名なレッサーパンダの風太くんは、今も園の大切な存在です。かつて立ち姿で話題を呼んだ風太くんも、今や国内最高齢のおじいちゃん。孫たちが元気に動き回る様子を静かに見守っています。

人気者のレッサーパンダ。くりっとしたつぶらな瞳が可愛らしい。

サバンナをイメージした平原ゾーンでは、キリンやシマウマが広い敷地を悠々と歩き、チーターやライオンのエリアでは、間近に迫る野性の迫力に胸が高鳴ります。「鳥類・水系ゾーン」には、人気のハシビロコウがいるほか、さまざまな野鳥の鳴き声が響き、目だけでなく耳でも楽しめる空間となっています。

アフリカを生息地とするブチハイエナ。実は名ハンターとしても知られています。
人気者のハシビロコウ。めったに動かないからこそ、動いたときには喝采が起こるほど。

首都近郊で、これほど多種多様な世界中の動物を見ることができるのは嬉しい驚き。広々とした園内は、散歩にも最適です。

園内の「わくわくあにまるフィールド」では、ヤギやヒツジ、アルパカにエサをあげたりしながら、動物をぐっと近くに感じることができます。乗馬も体験した帰り道には、きっと心もからだもリフレッシュしていることでしょう。

ポニーと馬の2種類の乗馬が楽しめます。馬は、大人と子どもの2人乗りも可能。

ドライブ立ち寄りスポット

千葉ポートタワーからの東京湾の眺望、広大な芝生が気持ちいい昭和の森、地元の味覚が揃う道の駅やちよも、家族で立ち寄るのにぴったり。

住所:千葉県千葉市若葉区源町280
電話番号:043-252-1111
営業時間:9時30分~16時30分(最終入園 16時)
休園日:毎週水曜日(水曜日が休日にあたる場合は翌日)、年末年始
https://www.city.chiba.jp/zoo/

静岡県・富士サファリパーク
野生の鼓動が聞こえる、富士山麓の冒険

広い園内を自在に歩き回る動物たち。キリンの向こうにそびえる富士山が、キリマンジャロのように見えるのも、また一興です。

富士山の南麓、御殿場からクルマで約30分。富士山の絶景を背に広がる「富士サファリパーク」は、国内最大級のサファリ形式の動物園。広大な敷地の中をマイカーや専用バスで巡るスタイルで、まるでアフリカにいるかのような本格的な“野生体験”を満喫できます。

動物たちが自由に動き回る中を、クルマに乗って見て回れるのが大きな魅力。

ライオンやトラ、チーターといった猛獣が目の前を歩き、キリンやゾウ、シマウマがのんびりと草を食む姿に、車内の大人も子どもも大興奮。中でも、エサやり体験ができる「ジャングルバス」は大人気。猛獣たちとのダイナミックな交流は、一生忘れられない思い出になるはずです。

ワイルドなスーパージャングルバスに乗って、貴重なエサやり体験に挑戦してみましょう。

森林浴を楽しみながら、サファリゾーンの外周フェンス沿いを一周し、動物たちをじっくり観察できるウォーキングサファリも、この季節におすすめ。四季折々の花・野鳥など、自然あふれる環境を散策しながら、ライオンや草食動物などへのエサやりも体験できます。

森を散策しながら楽しむウォーキングサファリでも、フェンス越しにライオンのエサやり体験ができます。

一方、「ふれあいゾーン」ではカンガルーやカピバラ、ポニーなどの穏やかな動物たちとふれあうことができ、初夏の陽気に包まれてのんびりと過ごす時間は、ほのぼのと無邪気な喜びに満ちあふれることでしょう。

子どもだけでなく大人にも大人気の「ふれあいゾーン」。

今春生まれた、ライオンやムフロン、シマウマの愛らしい赤ちゃんも公開されています。富士の麓の大自然の中で、野生の命を間近に感じる体験は、日常を忘れる爽快な気分をもたらしてくれるはず。

ドライブ立ち寄りスポット

富士山スカイラインでの絶景ドライブ、美しい逆さ富士を映し出す田貫湖や風光明媚な白糸の滝など、富士山麓の自然景勝地を巡るルートもおすすめ。

住所:静岡県裾野市須山字藤原2255-27
電話番号:055-998-1311
営業時間:9時~16時30分(営業時間は変動する場合があります)
https://www.fujisafari.co.jp

兵庫県・神戸どうぶつ王国
花と動物とふれあう、街なかの王国

「アフリカの湿地」エリアでは、群れで自由に生活するワオキツネザルを間近に観察することができます。

神戸のポートアイランドに広がる神戸どうぶつ王国は、「花と動物と人とのふれあい共生」をテーマにした体験型の動物園。動物たちとの距離が驚くほど近く、園内の至るところで“直接ふれあう”楽しさは、類のない魅力に満ちています。

屋外エリアでは、アメリカバクやカピバラが池で水浴びをしながらのんびりと日向ぼっこ。アルパカが過ごす「アルパカスペース」やヒツジが暮らす「羊ヶ丘」では直接エサをあげることができ、動物たちの温もりや匂いまでリアルに感じられます。

屋外エリアでは、アルパカやヒツジへのエサやり体験ができます。

屋内エリアでは、フクロウやナマケモノ、ハシビロコウなど、珍しい動物たちを間近で観察。アフリカの湿地を再現したエリアでは、ワオキツネザルや水鳥がのびのびと暮らしています。アジアの森ではレッサーパンダと間近で対面。熱帯の森では頭上の木で動き回るミナミコアリクイやピグミーマーモセットの愛らしい姿に、目が釘付けになることでしょう。

アジアの森エリア。人と動物の間をガラスや柵ではなく水の流れる堀で隔てることで、景観を損ねることなく観察が楽しめます。
ハシビロコウを間近に観察できるコーナー「ハシビロコウ生態園 Big bill」。

バードパフォーマンスショーでは、開放感のある会場で猛禽類やコンゴウインコなどが大空を飛行し、その俊敏さと知性に圧倒される迫力満点のステージが展開。動物たちの本来の力や美しさを五感で体験できる、都市型ながら豊かな自然を感じられる施設となっています。

さらに園内は四季折々の草花に彩られ、特に春から初夏にかけてはカラフルなベゴニアやフクシアが咲き誇る「フラワーシャワー」が見どころ。園内を歩いているだけで、花の香りと緑の息吹に心が和みます。

躍動的に翔ぶ鳥たちの姿やパフォーマンスが楽しめるイベントも。

ドライブ立ち寄りスポット

神戸ハーバーランドやメリケンパークで港の風景を楽しんだり、花々に彩られる布引ハーブ園から街と海を一望する絶景に癒されるのもおすすめ。

住所:兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-9
電話番号:078-302-8899
営業時間:10時~17時(営業時間は変動する場合があります)
休園日:毎週木曜日
https://www.kobe-oukoku.com/

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