Ice Fishingこどもと安全に楽しむ
はじめての氷上わかさぎ釣り体験

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大寒の冬が到来し、ウィンターアクティビティが楽しめる季節になりました。定番のスキーやスノーボードもいいけれど、ソーシャル・ディスタンスを保ちながら家族みんなで、こどもでも満喫できるレジャーとして人気なのがわかさぎ釣りです。海や川といった水辺ではない一面の銀世界で、自分で釣り上げる体験はまさに格別。そこで今回は、わかさぎ釣りの基礎知識やテクニック、おすすめのスポットを紹介します。

真冬が旬! わかさぎ釣りの魅力

わかさぎは漢字で書くと「鰙」や「公魚」。かつて徳川家斉公の時代に常陸国麻生(茨城県)藩主が霞ヶ浦のわかさぎを年貢として納めていたことから公儀御用の魚、つまり「公魚」になったといわれています。その由緒あるわかさぎは内湾や湖に生息し、漁の最盛期は10月から3月頃。特に2月から桃の節句前後の時期は身が締まり、脂が乗って旬を迎えます。

小ぶりなわかさぎは骨が細くて柔らかく、丸ごと食べられる。

湖沼をフィールドにしたレジャーとしてのわかさぎ釣りは、湖面に穴を開けて楽しむ「氷上わかさぎ釣り」と不凍湖に専用ボートを浮かべて釣る「ドーム船わかさぎ釣り」の2種類。おすすめは遮るもののない絶景を眺めながら非日常を体感できる氷上わかさぎ釣りです。こちらは、場所によって解禁時期が異なりますが、湖が結氷する1月から3月末が主にオンシーズンとなります。

ビギナーでも楽しめる氷上わかさぎ釣りのテクニック

体長10~15cmのわかさぎは小ぶりな魚ですが、うまく釣るためにはコツがあります。そのポイントは誘い方と餌、タイミングです。わかさぎは湖底近くを回遊する魚なので、まず釣り糸を垂らした後、重りが底に着くのを待ちます。その後、竿の先に軽く張りを感じられる程度に引き、小刻みに動かす「タタキ釣り」をします。ピクピクっと小刻みに動かし数秒待つのを繰り返す誘い方がポイントです。

釣り穴はアイスドリルを使って開ける。画像提供:ファミリーロッジ宮本屋

餌は新鮮なほど食いつきがいいので、こまめに交換しましょう。半切りにするとより食いつきがよくなることもあります。わかさぎは群れで行動する習性があるので、釣れた時はどんな仕掛けのどのあたりで釣れているかをチェックしましょう。その場所によって餌の位置を調整するのも効果的です。

竿の先を下げた状態をキープすることで食いついた反応に気付きやすくなる。画像提供:ファミリーロッジ宮本屋

わかさぎが餌に食いついたら、ほのかに手応えが感じられます。その際、焦って強く引っ張らず、餌をくわえた感覚をつかみ、すっと上に引く感覚で竿を上げ、魚の口に針を引っ掛けましょう。わかさぎが餌に食いつく反応は非常に繊細で、このタイミングが重要なので1匹目が釣れた時の感覚を覚えておくとコツがつかめます。

釣れた時の喜びが病み付きになる。画像提供:ファミリーロッジ宮本屋

神秘の白銀リゾートで家族とともに釣りを満喫

氷上わかさぎ釣りができるスポットでは、釣り道具を持っていなくてもレンタルですべて揃うのでビギナーでも手ぶらで訪れて楽しめます。中でもおすすめは、関東圏から近い八ヶ岳のふもとに位置する松原湖。カラマツやナラの樹林に囲まれた美しい湖面は、原始の自然を感じられる神秘的な高原リゾートで、本州では数少ない、氷上わかさぎ釣りが楽しめる名所です。

松原湖で氷上わかさぎ釣りができるのは1月末まで6:30~16:30、2月以降は~17:00。画像提供:ファミリーロッジ宮本屋

「標高1,123mにある風光明媚な松原湖は、例年12月末から3月上旬頃まで氷上わかさぎ釣りが解禁されます」と教えてくれたのは、松原湖畔に建つ「ファミリーロッジ宮本屋」の5代目店主・畠山洋志さん。10歳からわかさぎ釣りを始め、松原湖で530匹のレコードを持つ氷上わかさぎ釣りの達人です。

「松原湖の氷上わかさぎ釣りは、釣りファンだけでなくファミリーやビギナーでも気軽に楽しめるのが魅力。初めての方はスタッフが現場までご一緒してレクチャーし、前日に釣れたポイントなどの情報もお教えできます」

日によってはなかなか釣れないこともあるとのことですが、松原湖でわかさぎが最も釣れる時間帯は朝一番だとか。
「ピークは6:30から9:30頃。ただ最も寒い時期で氷点下15℃まで気温が下がります。テントやストーブもレンタルできますが、ご自身で用意いただく防寒着はもちろん、防寒靴、カイロも必需品です。また、氷が薄い危険地帯はロープなどで区切り入れないようにしていますので、小さなお子さま連れの方はご注意ください」

「お子さまが釣り穴に足を取られてしまうこともあるので気を付けてください」と畠山さん。画像提供:ファミリーロッジ宮本屋

そして、氷上わかさぎ釣りの何よりの醍醐味は、その場で釣りたてを調理して食べる体験です。
「松原湖は水が奇麗なので雑味がなく、王道は天ぷらですが、刺し身をはじめフライや南蛮漬け、アヒージョなど多彩な料理が楽しめるのもわかさぎの魅力。自分で釣り上げた魚は美味しさもひとしおです。ぜひ一度体験してみてください」

ファミリーロッジ宮本屋では釣ったわかさぎを無料で天ぷらにしてくれるサービスも。画像提供:ファミリーロッジ宮本屋

都会の喧噪から離れ、白銀の別世界で家族とともに釣りを楽しみ、野趣あふれる熱々の美味を頬張る——。
この時期にしか味わえない氷上わかさぎ釣りは、冬の忘れられない思い出になるでしょう。

ファミリーロッジ宮本屋

住所:長野県南佐久郡小海町豊里4779
TEL:0267-93-2432
f-miyamotoya.com

2021 Autumn

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