Film locationsロケ地を旅して物語の主人公になる Text:Daisuke Katsumura

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旅した先でふと目に入った風景を見て、「あっ、あの映画の最後のシーンってこの場所だったんだ!」そんな体験をしたことありませんか?まるで映画の中に入り込んだかのような風景は、観光地としても最適です。今回はクルマで訪れることができる映画のロケ地として使われた街や地方をご案内します。

小豆島(香川県)

幾度となく映画化された「二十四の瞳」の舞台となった苗羽小学校・田浦分校

瀬戸内海の中央に浮かぶ小豆島はオリーブ栽培や素麺、塩の生産が有名ですが、10世紀ごろから瀬戸内海の海賊の拠点でもあったそうです。かつては備前の所属だったそうですが、幕府直轄地を経て、現在は香川県に属しています。島内では「二十四の瞳」や「八日目の蝉」「実写版 魔女の宅急便」など数多くの映画のロケが行われています。特に「二十四の瞳」のロケで使用したセットを改築した小豆島映画村は必見です。島には神戸や姫路、高松、日生などからフェリーが運行されており、クルマで訪れることができます。

根室本線幾寅駅(北海道)

2003年に簡易委託廃止となった幾寅駅は、映画「鉄道員(ぽっぽや)」では幌舞駅として使用された

JR根室本線を帯広から旭川に向かって北上する途中に、幾寅(いくとら)駅という無人駅があります。この南富良野にある小さなローカル駅がなぜ注目を浴びているかというと、故・高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」に登場する幌舞駅のロケ地だからです。駅舎の看板は今でも幌舞駅のままとなっているほか、駅構内や駅周辺の建物もロケ当時のまま保存されています。現在は数年前の台風被害の影響でこの区間の鉄道輸送は見合わせていますが、代行バス輸送が行われています。

飛騨古川(岐阜県)

劇中で登場した飛騨古川駅(上)や宮水神社のモデルとなった飛騨山王宮・日枝神社(下)

飛騨高山は観光名所として有名ですが、せっかく高山を楽しんだなら、ちょっと足を伸ばして飛騨古川を訪れて見てください。この山間の町は、アニメ映画「君の名は。」の中に参考にしたと思われるシーンが数多く登場することから、聖地巡礼の地としてポピュラーとなっています。最も有名なのは飛騨古川駅の跨線橋から見る駅の風景ですが、他にも神社や図書館、バス停の待合室など、訪れるべき場所には困りません。是非とも五平餅を頬張りながら回って見てください。

鞆の浦(広島県)

瀬戸内のロケーションを生かした海の風景はまさに『崖の上のポニョ』を想起させる

広島県福山市の港町、鞆の浦は、古くから潮待ちの港として栄えた町です。石組みの波止場や江戸時代に造られたという常夜燈、古い町家が連なるレトロな町並みなど、街全体が見所と言っても過言ではありません。そんなどこか懐かしい風景を、アニメ映画「崖の上のポニョ」がモチーフとしているのは有名ですね。その他にも「男たちの大和/YAMATO」「潔く柔く」「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」、さらにはハリウッド映画「ウルヴァリン:SAMURAI」など数多くの映画がこの鞆の浦を舞台としています。

庵治町(香川県)

名シーンで登場した雨平写真館。今はカフェとして営業している

「セカチュー」と略されて、社会現象にもなった映画「世界の中心で、愛をさけぶ」の舞台は、とある地方都市という設定となっていますが、地名や建物の特徴などから愛媛県宇和島市という説が有力です。ところが実際には宇和島でロケは行われておらず、撮影の多くは香川県の木田郡庵治町(撮影当時 ’07年に高松市に編入)で行われています。名シーンである丘の上のブランコは、皇子神社に今でもあるほか、映画内で数多く登場する防波堤も健在。また雨平写真館は復元され、カフェとして営業しているそうです。

※施設の定休日、営業時間等は各自お問い合わせください。緊急事態宣言下で営業を自粛、または営業時間の短縮を行なっている施設もあります。訪れる際には、事前にお調べいただくことを推奨します。

2021 Autumn

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