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TOYOTA Museumトヨタ博物館の企画展が面白い! Text:Daisuke Katsumura

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愛知県長久手市にあるトヨタ博物館は、世界中の代表的な車種約140台を常時展示している施設です。そんなトヨタ博物館で常設展示とは別に、期間限定でテーマに沿った展示をしているのが「企画展」です。今回はそんな企画展を楽しむ方法をご紹介します!

華やかなアメリカを象徴するテールフィン時代を振り返る

トヨタ博物館は、おおよそ14000坪という広大な敷地に建つクルマ館と文化館という二つの建物で構成されています。クルマ館におおよそ140台の車両が展示されているはご存知の通りですね。クルマ館から渡り廊下を渡った先にある文化館には、ポスターや自動車玩具、カーマスコットなど貴重な文化資料を約4000点展示している他、2Fにある企画展示室では年に数回の企画展が行われています。

今年4月23日から7月4日まで開催していたのは、’50年代に大流行したテールフィンについての企画展「テールフィン・ラブ」です。テールフィンとは、車両後部に備わるまるで羽根のような装飾を指します。第二次世界大戦を終え、世界は飛行機の時代に突入します。飛行機はプロペラ機からジェット機になり、当時最先端だったジェット機はスピードと豪華さの象徴だったのです。そんな飛行機の垂直尾翼をイメージした装飾が自動車に備わるようになったのは’40年代後半のアメリカでした。

最初にテールフィンが備わるのは、1948年式のキャディラックだと言われています。テールランプ周りが若干突起した程度でしたが、人気となりすぐに他メーカーにも波及。ここから徐々にテールフィンデザインは加速をしていき、1959年にピークをむかえます。その特徴的なのがポスターにもなった1959年式キャディラックです。当初はキャディラックやエドセルなどの高級車が中心で、テールフィンは華やかさの象徴でしたが、徐々に大衆車にも波及。さらには海を越えてヨーロッパにもその影響が及ぶようになります。

ヨーロッパではメルセデスベンツなどにもテールフィンが備わるようになります。今回展示された300d(W189型)やハネベン(英語圏ではFintail)の愛称で呼ばれたW110やW111型が有名ですね。そして我が日本にもテールフィンデザインはやってきます。中でも有名なのが初代クラウンです。もともとテールランプまで流れるようなフェンダーラインが魅力的なデザインでしたが、デラックスモデルには、フェンダートップに尖ったモールが追加され、テールフィン感はさらに増しています。

7月4日まで開催されていた企画展「テールフィン・ラブ」は、そんな世界中のテールフィンを集めて展示、その詳細を解説。自動車デザインの歴史を垣間見ることができる貴重な企画展示となり、テールフィンの歴史や時代背景を知った上でこの企画展を見た人は自動車の見方も変わったはずです。そんな見どころ満載の企画展の次の催しが気になるところです。

次なる展示はトヨタが取り組んでいるSDGsを考える

「テールフィン・ラブ」の次に行われる企画展は、「トヨタ博物館でSDGsを考える」です。近年環境への興味が高まってきており、自動車産業もSDGsを真剣に考えるようになっています。中でもトヨタ自動車は次世代燃料の自動車を積極的に開発し、化石燃料の消費を抑えようという活動を早くから行なってきました。そんな象徴となっているのが、酸素と水素の化学反応によって電気をつくり、きれいな空気と水だけを排出する究極のエコカーとして話題の燃料電池車両「MIRAI」です。

この車両に加え、非常時に移動する電源としても活用できる電動車として注目を集めている「ヤリス(ハイブリッド)」も展示される予定です。さらに、日本発祥の初期のモビリティで移動の促進や雇用の受け皿でもあり、さまざまな社会的課題を解決したモビリティといえる「人力車」もお目見えと、自動車の創成期から最新のモビリティまで、幅広いラインナップを楽しめそうです。

トヨタにおけるSDGsとはなにか……。17の目標と169のターゲットを、車両3台とともに紹介するこの展示企画は、身近にできるサスティナブルな取り組みについても紹介し、見た人が行動に移せるようにと考えられているようです。あらゆるジャンルの自動車に精通したトヨタ博物館が考えるSDGsとは、果たしてどんなものなのでしょうか? 最先端の技術からだけでなく、過去からもSDGsを学ぶヒントは隠されているはず。そんな自動車社会の未来を考える展示は見逃せない内容となりそうです。時期的に子供達の夏休みの自由研究にも最適なテーマですね。

イベントWEBページ:https://toyota-automobile-museum.jp/event/detail/3162.html
●期間:2021年7月16日(金)~10月17日(日)
●場所:トヨタ博物館 文化館2階 企画展示室

DATA
トヨタ博物館

住所:愛知県長久手市横道41-100
Tel:0561-63-5151(代表)
開館時間:9:30~17:00(入館受付は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入場料:大人1,200円、シルバー(65歳以上)700円、中高生600円、小学生400円、未就学児無料(いずれも一般料金、税込み)
※文化館1階、3階は、どなたでも無料で入場できます。
※TS CUBIC CARDを提示し、カードでお支払いいただくと入場料を200円(小学生100円)引きいたします。
https://toyota-automobile-museum.jp/

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