おすすめの初日の出ガイド知られざる初日の出の穴場で
愛車とともに新年を迎える photo:PIXTA

日本人の総氏神とされる「天照大御神（アマテラスオオミカミ）」は太陽を司る神。古代より我が国では、太陽は大地を明るく照らし、作物に実りを与える神様の象徴とされてきました。一年の始まりである元旦は穀物と豊穣の神である「年神様」が初日の出とともに降臨するとされる特別な日です。そこで今回、愛車とともに2021年の幸を拝む、初日の出の知られざる穴場をご紹介します。

ソーシャルディスタンスに配慮しながら人混みや冬の寒さが避けられ、自由に移動できる愛車は、初日の出の観賞に最適です。ビュースポットは、通常時よりも人出が多いだけでなく道が凍結している恐れがあるので、山や北国より穏やかな海沿いなら安心して美景が堪能できます。なかでも、優雅に初日の出が拝める名スポットとして隠れた人気を誇るのが、関東〜中国エリア間にある以下の5つのパーキング・サービスエリアです。

初日の出の絶景が拝めるサービスエリア5選

NEOPASA駿河湾沼津（静岡県／新東名高速道路）

新東名高速道路の長泉沼津と新富士I.C.の間にあるサービスエリア。上り下りともに標高の高い場所にあり、上り線は地中海の港町をイメージした瀟洒な建物のなかで、桜エビやシラス、地元の旬の魚介を使用した海鮮丼が堪能できます。駿河湾と伊豆半島が一望できる風景が素晴らしく、車中や2階のビュースポットからロマンティックな初日の出が見られます。

EXPASA富士川（静岡県／東名高速道路）

“水と緑と富士の山”をコンセプトに、日本一富士山が美しく見えるサービスエリアを目指した、知る人ぞ知る絶景スポット。富士市街のネオンと富士山のシルエットが調和した景観は「自然夜景遺産」のひとつにも選ばれるほど美しい。とりわけ下り線には展望デッキが設置され、雄大な富士山が裾野まで見渡せます。初日の出の際は、デッキから富士山が朝日を浴びて黄金色に輝く姿が見られることも。

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NEOPASA駿河湾沼津とEXPASA富士川の双方から車で30分のところにある「富士山本宮浅間大社」は、全国に祀られた1300余の浅間神社の総本宮。富士山の噴火を鎮めた御神徳により崇敬を集め富士山信仰のルーツとされており、三が日で30万人以上の初詣客が訪れる由緒正しき神社です。

淡路SA（兵庫県／神戸淡路鳴門自動車道）

明石海峡大橋を淡路島へ渡ってすぐのところにある神戸淡路鳴門自動車道のサービスエリア。明石海峡大橋が空中から一望できる大観覧車や全国的にも名高い名産物・淡路玉ねぎや瀬戸内海の海産物が味わえるレストランやショップ、展望テラス等で憩いの時間が過ごせます。大阪湾の水平線から昇り、眼前の明石海峡大橋がゆっくりと朝日に照らされる初日の出の光景は、まるで映画の1シーンのようにドラマティック。

宮島SA（広島県／山陽自動車道）

海中に鳥居がそびえ立つ世界遺産「厳島神社」を見下ろせるロケーションは、山陽道で随一。地元広島名産の牡蠣や穴子等の海の幸を使用した郷土料理やご当地土産が楽しめます。下り線のサービスエリア内には交通安全祈願の鳥居があり、展望広場からは瀬戸内海の眺望とともに初日の出が拝めるスポットとして地元民に人気です。

別府湾サービスエリア（大分県／大分自動車道）

湯布院温泉の御三家といわれる「山荘 無量塔（むらた）」プロデュースのサービスエリア。上下線でデザインが統一された「玄林館」では、大分名物のとり天をはじめとした郷土の美食やご当地土産が揃い、上下線を結ぶ遊歩道では、日が暮れてから地元名物の蛍にみたてた幻想的なライトアップが楽しめます。別府湾に沿って半円形状に広がる夜景など眺望も素晴らしく、特に下り線の「玄林館」の展望デッキから望む初日の出は、息をのむほど美しいです。

神々しい初日の出を快適に観賞するポイント

例年、大晦日の夜から元旦にかけて、初日の出スポット付近の主要な高速道路は混雑するので、事前の渋滞予想をもとにしたスケジューリングや給油はお忘れなく。場所によっては車の中から望めるところもありますが、ダウンジャケットなどの防寒具や休憩仮眠用の毛布、屋外で観賞するためのアウトドアチェアもあれば万全です。快適な愛車で家族や大切な人と迎える初日の出のドライブは、素晴らしい一年を疾走する布石になるでしょう。