Spring&Summer flower road車窓から春の景色を満喫!
一面に広がる花の絨毯を楽しむドライブコース

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草木や花々が一斉に見頃を迎える春。色彩豊かな風景に出合うために、ドライブに出かける絶好の機会です。車窓から花畑を眺めれば、爽やかな春の気分を満喫できます。日本には、そんなフラワービューを堪能できるスポットや、街道がいくつも存在します。美しい花々に出合える時期やその種類、おすすめのフォトスポットなどの情報を押さえて、いざドライブへ出かけましょう!

季節の変化を感じながら巡りたい
春のフラワーロード

春の代表的な花といえば、サクラ。3月下旬~4月上旬に咲くソメイヨシノはもちろん、時期や場所によっては、このソメイヨシノと枝垂れ桜、サクラ以外の菜の花、藤の花、ツツジという異なる種類の花同士の競演を楽しむこともできます。花々との出会いは一期一会。その時期、その日だけしか見ることのできない風景を存分に味わうのも旅の思い出となりそうです。

珍しい花々を見たいという方におすすめなのが、4月に咲くネモフィラです。北アメリカ原産の一年草で、「瑠璃唐草(るりからくさ)」という和名の通り、瑠璃色の花が絨毯のように丘一面を青く染め上げる様子は絶景です。関東では国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)、関西では大阪まいしまシーサイドパーク(大阪市此花区)が有名です。

4月上旬~5月下旬に咲くシバザクラ(上写真)も人気の花のひとつ。花の形がサクラに似て、芝のように地面を這って広がることからシバザクラと呼ばれています。ピンクや白、紫などさまざまな色で敷き詰められた様子は、広大かつ華やかな絨毯のようです。関東では羊山公園(埼玉県秩父市)、関西では花郷OKADA(京都府京丹後市)などで見られます。

今回は、こうした日本に咲き誇る花々を満喫できる全国のフラワースポット&フラワーロードをご紹介します。

<愛知県>
咲き乱れる約200万本の菜の花に酔いしれる「伊良湖菜の花ガーデン」

花の種類:菜の花、河津桜、ソメイヨシノなど
開花時期:3月下旬~4月上旬ごろまで
              菜の花2月中旬~3月中旬ごろまで
              ソメイヨシノ3月下旬
※4月上旬以降は夏のひまわりの準備期間となるため、花は見られないので注意

菜の花で有名な渥美半島。3月中旬頃まで見頃となり、半島全体で「渥美半島菜の花まつり」が開催されます。そのメイン会場となるのが「伊良湖菜の花ガーデン」。4ヘクタールの敷地に菜の花が咲き誇ります。ガーデンに沿う街道からは、この菜の花を愛でることもできます。

ガーデン内には、5本100円で菜の花狩りを楽しめるエリアや、芝すべりを楽しめる「なっちの丘」などがあります。伊良湖菜の花ガーデンの広報担当者は、「ファミリーにおすすめなのは『菜の花ブランコ』や『菜の花ランウェイ』です。菜の花に囲まれて写真を撮ったり、菜の花の上を空中散歩できたりするランウェイはお子さま連れにも大人気。着ぐるみの貸し出しもあるので、ぜひ利用してみてください」と話してくれました。

2024年の「渥美半島菜の花まつり」は、3月31日まで開催。期間中はマルシェやコンサートなどが開催されるほか、周辺の飲食店では菜の花料理が楽しめます。広報担当者は、「会場では、菜の花やいちごを使ったグルメを味わえる『ちっちゃい茶店 菜の花や』と『なっちのお店』が人気です。また今年は『鳥羽・伊良湖アゲアゲ超感謝祭2024』も開催予定。『鳥羽牡蠣VS伊良湖あさり』~牡蠣・あさり汁 食べ比べ対決!~と題して、先着1,000名さま(無くなり次第終了)が、食べ比べにご参加いただけます。ぜひいらしてください!」と話します。

菜の花に囲まれながら、春の味覚に舌鼓を打つのは最高です。家族とともに、春の景色を写真に収めてみてはいかがでしょうか。

伊良湖菜の花ガーデン

愛知県田原市堀切町浜薮
電話番号:0531-23-3516(渥美半島観光ビューロー/受付時間9:00~17:00)
アクセス:東名高速道路「豊川I.C.」から車で約90分
入園料:
2月3日(土)~3月20日(水・祝) 9:00~17:00
大人500円、中学生以下100円、小学生未満無料
3月21日(木)~3月31日(日)9:00~17:00
大人300円、中学生以下無料
駐車場:普通車200台(無料)
https://www.taharakankou.gr.jp/nanohana/

<茨城・栃木・群馬県>
花の名所をリレーする「北関東フラワーパークライン」

花の種類:ネモフィラ、チューリップ、ツツジ、藤など
開花時期:4月中旬~

北関東には、花の名所を結んだ周遊ルート「北関東フラワーパークライン」があります。茨城の国営ひたち海浜公園、栃木の市貝町芝ざくら公園、井頭公園、とちぎわんぱく公園、とちぎ花センター、あしかがフラワーパーク、群馬のつつじが岡公園、太田市北部運動公園、ぐんまフラワーパーク(休園中)、敷島公園門倉テクノばら園、赤城自然園の11のスポットを結んだロードです。

いずれも日本屈指の名スポットで、国営ひたち海浜公園は4月中旬からのネモフィラ、とちぎわんぱく公園は4月中旬のチューリップ、つつじが岡公園は4月下旬からのツツジと、これらの花々の競演が楽しめます。

また、4月中旬から見頃を迎えるのが、あしかがフラワーパークの藤の花。アニメ『鬼滅の刃』に登場するワンシーンにそっくりと、話題になりました。1,000㎡にも広がる藤棚に、原種の野田藤だけでなく、ピンク、薄紫、白、黄とさまざまな色が350本以上も咲き誇ります。その色彩のグラデーションは息を呑むほどの優美な景観です。ほかには、同時期に見られる5,000株以上のツツジも見どころです。

北関東フラワーパークライン
https://www.kitakanto-flowerpark.jp/

あしかがフラワーパーク

栃木県足利市迫間町607
電話番号:0284-91-4939
アクセス:東北自動車道「佐野藤岡I.C.」から車で約20分、北関東自動車道「出流原スマートI.C.」から車で約15分
入園料:花の咲き具合により変動。詳しくはHPをご確認ください。
■参考価格(2023年)
1月1日~3月31日
大人400円~900円、子ども200円~500円
4月1日 ~ 5月31日
大人800円~2,100円、子ども400円~1,100円
開園時間:10:00~17:00(通常期・季節により異なる。詳しくはHPを確認)
駐車場:普通車300台+臨時駐車場6,000台(無料)
https://www.ashikaga.co.jp/

<兵庫県>
明石海峡・大阪湾を背景に、広大な花畑が広がる「兵庫県立公園あわじ花さじき」

花の種類:菜の花、ビオラ、ムラサキハナナ、リナリア、ポピーなど
開花時期:3月上旬~5月

淡路島北部の丘陵地域の頂上部に位置する県立公園。明石海峡・大阪湾を背景に、約15ヘクタールの広大な花のパノラマが広がる様子は、まさに壮観です。春の菜の花が代表的ですが、夏のクレオ、秋のコスモスなど、一年を通して来訪者を楽しませてくれます。

3~5月の間で人気の花について、兵庫県立公園あわじ花さじきの広報担当者は、「3月下旬~4月中旬は、約100万本の菜の花畑が広がります。黄色い菜の花と、紫色のムラサキハナナやパステルカラーのリナリアとのコントラストをお楽しみいただけます。4月下旬~5月中旬は、カラフルなポピーが咲き誇ります」と話します。

園内にはフォトスポットが多く、「展望デッキからは、明石海峡から大阪湾や紀淡海峡まで一望できるので人気です。青い空と海を背景に、花畑を撮影してみてはいかがでしょうか。園内にはあわじ花さじきの看板が3つありますので、記念写真も撮影できます」と同担当者。

あわじ花さじき周辺には観光スポットが点在しています。植物館やホテルなどがある淡路夢舞台、明石海峡大橋や大阪湾が一望できる展望台のある兵庫県立淡路島公園、チューリップが有名な淡路島国営明石海峡公園もあり、ドライブが楽しいエリアです。

兵庫県立公園あわじ花さじき

兵庫県淡路市楠本2805-7
電話番号:0799-74-6426
アクセス:神戸淡路鳴門自動車道「淡路I.C.」から車で約12分
入園料:無料
開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
駐車場:普通車200台(200円)
3月中旬~4月の週末、GW、10月~11月中旬の週末に臨時駐車場を開設
https://awajihanasajiki.jp/

<福岡県>
動物とのふれあいも楽しめる「国営海の中海浜公園」

花の種類:アイスランドポピー、クリスマスローズ、チューリップ、ネモフィラ、バラなど
開花時期:3月上旬~5月

博多湾と玄界灘のふたつの海に囲まれた、全長約8kmの巨大な砂州、海の中道にある国営公園。約350ヘクタールの広大な敷地に、季節ごとにさまざまな風景を見せる花畑、動物たちとふれあえる動物園、子どものための遊具施設などがあります。

国営海の中道海浜公園では、3月上旬から西洋スイセン、菜の花、クリスマスローズが咲きはじめます。続いて、色とりどりのアイスランドポピー。3月下旬~4月上旬はサクラの季節で、約1,600本のサクラの木が咲き誇ります。

チューリップも同様の時期で、その数58品種約7万球。4月上旬から見頃を迎えるネモフィラは約120万本。サクラの木と相まって、美しいコントラストを奏でます。5月上旬からは、バラ園のバラが楽しみな時期。エリア内に広がる香りも楽しみたいところです。

園内では、カンガルーやカピバラ、ボリビアリスザル、フラミンゴなど、約50種が生育する動物園があります。モルモットを膝の上に抱っこしたり、ヤギ、ヒツジ、水鳥に餌やり体験ができたりするなど、一日中楽しめます。

国営 海の中道海浜公園

福岡市東区大字西戸崎18-25
電話番号:092-603-1111
アクセス:九州自動車道「古賀I.C.」から車で約35分
入園料:大人450円、中学生以下無料
開園時間:9:30~17:30(時期により異なる)
駐車場:普通車6,385台(530円)
https://uminaka-park.jp/

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