ゴルフ情報の収集に余念がないゴルフ大好きライター鶴原弘高が、
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2015年12月記
ゴルフコラム 第2回

川奈ホテルゴルフコース 富士コース

文/写真・鶴原弘高

伊豆にある川奈富士コースは、日本では数少ないシーサイドコースで、重機を使わずに人の手だけで造成された。景観がいいのはもちろん、攻略しがいのある印象的なホールが続く。

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名コースとは何かを教えてくれる、世界に誇るパブリック

名物ホールの15番パー5。

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米国のゴルフ雑誌「ゴルフマガジン」が選出している2015年度版「世界ゴルフコース100選」に、今回も川奈ホテルゴルフコース 富士コース(以下、川奈富士C)がランクインした。隔年で更新されるランキングの順位に変動はあるものの、川奈富士Cはリストの常連となっている。

ゴルフコースの評価条件はいろいろあるようだが、実はコースの立地条件が評価の7割を担っていると聞く。たとえ名コース設計家が心血を注いでデザインしたとしても、起伏のない平坦な土地では名コースとなりえない。それは言い換えれば、ゴルフコースに適した自然の地形をいかしながら、コース設計家が持てる知識を存分に注ぎ込んで織りなした18ホールズこそが名コース、ということを意味している。

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川奈富士Cは、日本では数少ないシーサイドコースで、重機を使わずに人の手だけで造成されたコースでもある。設計したのは、深くてアゴが高い「アリソンバンカー」で有名なC・H・アリソン。実際にプレーしてみると、思いのほかコースの勾配が大きいのが分かる。海を望めるホールが多く、景観がいいのはもちろん、スタートホールからずっと攻略しがいのある印象的なホールが続く。

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ラウンド当日に僕に付いてくれたキャディさんは、毎ホール丁寧にホールの攻め方や、プロトーナメントが行われたときのプロの番手などを教えてくれた。そのおかげで、とても充実したラウンドを経験することができたのはありがたい。川奈富士Cはキャディ付きの歩きプレーとなり、勾配の多い18ホールを歩くことになる。ゴルファーには、それなりの脚力が必要なことも付け加えておこう。

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川奈ホテルとゴルフ場は、大倉財閥の設立者である大倉喜八郎が開発したゴルフリゾート施設である。そのために今でもメンバーシップ制をとっておらず、パブリックのゴルフ場として経営されている。名コースではあるが、社団法人の名門ゴルフ場とは根本的に違って、誰もが予約してプレーすることができるのだ。肩肘張らずにプレーができるのも、川奈ホテルゴルフコースのいいところだと僕は思う。

1936年に開場した川奈富士Cは、現在に至るまで世界中のゴルファーを魅了し続けてきた。一度プレーしてみると、その理由が分かるだろう。そして名コースとはどんなものかを知ることができるだろう。川奈富士Cは、僕が一年に一度は訪れたいゴルフコースのひとつだ。

川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県伊東市)

つるはら ひろたか◎ゴルフライター。1974年、大阪府生まれ。フリーランスのライターとして男性誌などで活動後、30歳のときにゴルフの面白さに気づき、ゴルフ専業のライターに。最新クラブの試打評、ゴルフ場のレビュー記事など多岐にわたる分野で執筆を行っている。HDCPは7。