FUJI SPEEDWAY富士スピードウェイを満喫! WECから始める国際レースの楽しみ方 Text:Daisuke Katsumura
静岡県にある富士スピードウェイでは国内レースだけでなく、国際的なレースも多数開催されています。そこで今年9月に開催される国際レース、FIA世界耐久選手権(WEC)観戦のために富士スピードウェイで楽しく観戦する方法を紹介します。
富士スピードウェイへ! 日本を代表する国際レースコースの魅力
背後に富士山を望む静岡県駿東郡小山町に、FIAのグレード1規格を取得した国際サーキット、富士スピードウェイがあるのをご存知ですか? 近年では東京2020オリンピック・パラリンピックで自転車競技の会場として使用されたことも記憶に新しいこのサーキットは、富士山の山麓、標高550m前後の斜面にあります。世界でも有数となる全長1475mの長いホームストレートを持ち、国内だけでなく国際レースも開催される日本レース界の重要施設です。
富士スピードウェイは単にレースを観戦するだけの施設ではなく、敷地内にホテルやミュージアムも併設され、大人から子どもまで、丸一日楽しめる施設となっています。今回は、そんなクルマ好きなら一度は訪れたい富士スピードウェイを楽しむ方法をお教えします。
富士スピードウェイでは、国内で人気のSUPER GTシリーズやスーパー耐久シリーズ、全日本スーパーフォーミュラ選手権などのレースが行われるほか、FIA世界耐久選手権(以下、WEC)などの国際レースも開催されます。
大きなレースが開催される場合、予選は金曜日からスタートすることが多く、日曜日の決勝レースに合わせたフリー走行も行われるため、レースを余すことなく楽しむには、現地に数日滞在しなくてはなりません。また、レース時間が短いスプリントレースでは、観客席でスタートからゴールまで過ごすのが一般的です。一方、レース自体が長丁場となる耐久レースの場合、レースは深夜におよぶケースがあるため、レース開催期間中はアトラクションやイベントなどさまざまなコンテンツが開催され、レース自体はもちろん、それ以外の時間も楽しみながら観戦できるようになっています。
滞在しながら見れば、耐久レースはさらに面白い
大きなレースの場合、専用のパドックパスを購入するのがおすすめです。パドックエリアに入場できるだけでなく、ピットビル屋上から真下で行われるピット作業を見ることもできます。グランドスタンドからは見ることのできない白熱のピット作業を見ることで、レースもより楽しむことができるはずです。
そして、日曜日の決勝レースの前や土曜日の予選走行前後などに、通常は入ることができないピットエリアに入ることができるピットウォークが行われることがあります。ピットウォークは文字通りピットエリアを歩くことができるというイベントで、チームによってはドライバーと触れ合う機会を設けているケースもあり、憧れのドライバーにサインをもらうことも夢ではありません。
耐久レースの楽しみ方はこちらから。
・2日間丸々楽しめるスーパー耐久シリーズ観戦の楽しみ方
数日間にまたがるレースを現地で楽しむ場合、かつては御殿場市内などに宿泊する必要がありましたが、2022年10月に富士スピードウェイホテルが開業。場内に宿泊が可能となり、レースファンからはじめてレースを観戦するという人まで、老若男女を問わずより楽しみやすくなりました。
富士スピードウェイについてはこちらから。
クルマ好きにはたまらないハイアット系列「富士スピードウェイホテル」の全容とは?
さらに、年に一回開催されるスーパー耐久のシリーズ戦、富士24時間耐久レースでは、コースサイドにキャンプエリアが設置され、キャンプを楽しみながらレースを観戦するのも恒例行事となっています。欧米では当たり前となった滞在型のレース観戦が、日本でも徐々に一般的になりつつあるのです。
世界のWECマシンが富士スピードウェイに! 富士6時間耐久レースを見逃すな!
さて、そんな富士スピードウェイを120%楽しむのに最適なレースが開催されます。6月に開催されたル・マンにも参戦した世界中のFIA WECマシンが集結し、富士スピードウェイを走る2023 FIA WEC第6戦「富士6時間耐久レース」が2023年9月8日(金)~10日(日)に開催されます。
https://toyotagazooracing.com/jp/wec/special/2022/wec-fuji/
100周年という記念すべきル・マンで優勝を逃してしまった雪辱をここ富士で果たすべく、TOYOTA GAZOO Racingチームは万全の布陣で臨みます。ちなみに2022年シーズンも富士6時間耐久レースでは1-2フィニッシュを飾っており、今年も1-2フィニッシュを狙い調整を続けています。
2022年WEC開幕戦のレポートはこちらから。
・WEC開幕戦 セブリング1000マイルリポート
WEC第6戦は、決勝レースだけでも6時間の長丁場となります。24時間耐久レースのようなナイトレースにはなりませんが、ゴールは夕暮れ近くになり、ヘッドライトを点灯したレースカーの姿を見ることもできます。レース観戦をしながら富士スピードウェイをたっぷりと楽しむまたとないチャンス。是非ともこの機会に富士スピードウェイを満喫してみませんか?
<富士スピードウェイ>
静岡県駿東郡小山町中日向694
電話番号:0550-78-1234
開館時間:9:30 ~17:00
休館日:場所や日にちによって異なります。こちらをご参照ください
入場料:こちらをご参照ください
https://www.fsw.tv/