The Charm of Cruise Travel自由な旅ができるクルーズ船vol.1
クルーズマスター・齋藤和宏さんに聞く、新時代クルーズ旅の魅力
クルーズ旅と聞くと、高価で限られた人しか行けないハイエンドな旅というイメージがあるかもしれません。しかし、クルーズマスター齋藤和宏さんによれば、「それぞれが自分のやりたいことを自由に選べて、しかもコストパフォーマンスに長けた最強の旅」とのこと。その理由と、聞けばきっと誰もが「行きたくなってきた!」と思うクルーズ旅の魅力をご紹介します。
実は気付いていない「クルーズ」という旅の魅力
クルーズ船、クルーズ旅と聞いて、みなさんはどんなイメージを抱くでしょうか?2000年頃から株式会社JTBで、自らの経験を活かした事業拡大のみならず、認知度アップ、人材育成、商品開発などによって、クルーズ旅の魅力を伝えてきたJTBロイヤルロード銀座 営業推進担当部長 齋藤和宏さんは、こう教えてくれました。
「1人でも、2人でも、グループでも、それぞれが自分のやりたいことを自由に選べて、しかもコストパフォーマンスに長けた、最強の旅です」
これは、クルーズ旅を経験したことがない人にとって、意外な答えだと思います。そこで、多くの方が知らない、そして誤解していることも多い、クルーズ旅の現在地を聞きました。意外なだけでなく、「次の旅行はクルーズにしようかな!」とワクワクしてくるお話です。
齋藤さんは、国内に80人ほどしかいないクルーズ旅のスペシャリストである「クルーズマスター」のひとり。20代の頃に新婚旅行で訪れたエーゲ海で、クルーズ旅を初体験。曰く、
「体験してわかったのは、食わず嫌いだったということ。まだ20代だったので、受け入れてもらえないんじゃないかと気構えていましたが、そんなことはなく、乗船客もスタッフもみな陽気でオープン!こんなに楽しい旅があるのか!!とクルーズ旅の魅力を発見しました」
それを契機に、日本でのクルーズ旅を企画。以来、多くの人に手が届き、誰もが満足できるクルーズ旅で、自身が体験した魅力を伝えつづけています。
クルーズ旅は、コストパフォーマンスのよい旅なんです!
「クルーズ旅は、多くの方が思っているような高価でお金持ちの人だけが行く旅行ではないんです。むしろ、コストパフォーマンスのよさが、一番の魅力です」
そんな予想外な発言から、齋藤さんの話は始まりました。
えっ、そんなことはないのでは・・・?1週間や10日間のクルーズだったり、さらには世界一周で数百万円~数千万円を超えるツアーだったり・・・時間的にも金銭的にも、かなりの余裕がある人が行く旅行というイメージがあるかもしれません。
「例えば、豪華客船の代名詞、クイーン・エリザベス。その船に乗って行く日本周遊と韓国10日間のクルーズ旅が、2025年の春に横浜発着であります。これはかなりコスパのよいツアーなんですが、いくらだと思いますか?」
コスパがよいといっても、クイーン・エリザベスで、しかも10日間。食事もすべて付いていて、青森、境港、釜山、長崎、清水に寄港。船内ではシアターでのショー、社交ダンスやクラシックのコンサート、カジノ、フィットネス・プログラムもあるといいます。はたして・・・?
「実はこのツアー、バルコニーキャビン客室で27万円(※)からあるんです。でも、“クルーズ旅なんて自分には関係ない”と思い込んでいる方が多くいらっしゃいます。気付いていない方ばかりなんです」
(※)春爛漫 日本周遊と韓国 10日間 2024年8月31日までの早割予約特典を適応の場合
「27万円を単純に9日で割れば、1日3万円 。その料金の中には、移動、宿泊、食事、エンターテインメントが含まれています。この価格でこれほど贅沢な空間、時間を過ごすことは、ほかのツアーではできませんよ」
確かに。日本をほぼ一周して韓国に行き、各地で観光もできて、クルージングの日はゆったりと海景色を眺めながら過ごせて、普段はなかなか経験のできないショーやコンサートも観られる10日間。27万円というのはお値打ちです。
しかもクイーン・エリザベスのツアーのパンフレットを確認してみると、日本周遊は春休み、ほかにもゴールデンウィークの10日間で行く沖縄と台湾のツアーは25万円からの設定です。10日間も休めない・・・という人も、長期休暇に合わせられる時期なら問題なさそうです。
クルーズ船での移動なので、移動が移動ではなく、混雑する飛行機や新幹線でストレスを感じることもなく、海をクルージングして観光地へと向かう旅。コスパがよいうえに、そんな贅沢な時間を過ごせるなんて!これからでかける旅を、本気で考え直さねばならないと感じるほど、快適そうです。
船内施設やアクティビティが充実。
退屈知らずなクルージングの1日
パンフレットを見ていて感じるのは、クルージング、つまり船で移動するだけの日が、スケジュールの中に何日か入っているので、退屈してしまうのでは・・・?ということです。齋藤さんは、笑顔で答えてくれます。
「クルーズ旅をしたことがない方からは、そうした質問もよく受けます。でも、たとえばクルーズだけの日でも、朝6時に起きて、ジムでランニングやストレッチをして、サウナに入って整えて、8時に奥さんと朝食。その後、奥さんはフラワーアレンジメントのクラスに出て、旦那さんはプールサイドでビール。午後からはランチやアフタヌーンティー、スパでくつろぎ、アクティビティに参加。最近のクルーズ船はWi-Fi環境も充実しているので、オンライン会議に出ることもできます。さらに、いろいろなエンターテインメントも日々用意されているので、それらに参加していると、1日なんてあっという間に過ぎてしまいます」
なるほど、クルージングの間は、リゾートホテルで過ごすような時間になるということなんですね!同行の家族や友人とも、一緒に過ごしたり、それぞれの時間を楽しんだり、時間の使い方はさまざま。退屈どころか、普段の休日でもできないような有意義な時間を過ごせそうです。
決められた時間ではなく、
自分好みの時間を選べるのもポイント
「さらに、クルーズ旅は船の中だけで過ごすものと思っている方も多くいらっしゃいます。だから、退屈なのでは?と思うのでしょう。
でも実際には、いくつもの観光地に寄港します。朝から夕方まで、思い思いの場所を訪れて、自分好みの時間を過ごせるのもクルーズ旅の魅力です。添乗員付きの周遊型パッケージツアーですと、訪れる場所や施設が決まっていて、何時までに集合、ランチも時間やメニューが決まっていて・・・となりますから、そうした旅と比べると、実はとても自由度の高い個人旅行的な旅ができるんです」
好きなときに好きなことを楽しみ、好きなときに好きなものを食べて、団体行動をする必要もなし。観光に疲れたら、早めに客船に戻ってきて、港の風景を見ながらプールやジャグジーに入ってくつろぐこともできます。
一方、自由な時間を過ごせるのはうれしいですが、海外の観光地だと添乗員さんがいないと、人によっては少し不安もありそうです。
「海外のクルーズ旅、寄港地では、ある程度の面倒やアクシデントを楽しめる旅の経験値が必要ではあります。
ですが、主要な日本発着クルーズには、船内に専属コーディネーターがおります。観光地への添乗はほとんどできませんが、不安に感じていることをなんでもご相談いただければと思います。また、各寄港地の船会社主催のオプショナルツアー(要追加料金)もありますので、参加することも。オプショナルツアーは海外だけでなく日本の寄港地でも用意されているので、不安のある方はぜひご利用ください」
オプショナルツアーであれば不安なく観光ができますし、個人で巡るなら時間に追われずにじっくりと、その土地の雰囲気を味わえます。クルーズ旅はツアーであっても、旅を手づくりできる選択肢があるのが、うれしいですね。
海を移動する時間とは、自然と地球を感じる時間
「クルーズ旅は、急がない旅というのも大きな特徴です。飛行機なら1時間で行けるところを、船は24時間かけて行きますので、必然的に時間の流れがゆったりとしています。
それでも、船内施設を楽しんだり、食事をしたり、船室で休んでいる間に次の寄港地へと到着。しかも訪れたい場所をいくつも巡ることができるので、ゆったりしているけれども、効率的でもあるんです」
日本人は旅行をすると、スケジュールをこなすことが目的になってしまいがち。先を急がずゆったりと過ごしていても目的地に着けるクルーズ旅は、私たちに新たな旅のよさを気付かせてくれそうです。
「私はこれまでに、プライベートも含めて100回以上のクルーズ旅を楽しんできました。その経験からおすすめしたいのは、デッキにあるビーチベッドに寝そべったり、チェアやベンチに腰をかけてくつろいだり、またバルコニー付きの部屋であれば、そこからのんびりと空や海を眺めたりする時間をつくることです。
太陽が東から昇って西に沈むという誰でもわかっていることに、美しさを知り、感動を得られます。白く泡立ちキラキラと輝く航跡を見つめていると、心が洗われます。海面ではトビウオが本当に飛んでいるかのように滑空している様子を見て驚き、場所と季節によってはクルーズ船と並走するように泳ぐイルカやクジラの姿に時が経つのを忘れるでしょう」
特に印象的だったお話も語ってくれました。
「もっとも記憶に残っているのは、南太平洋のタヒチクルーズ中の船上から見た流星群ですね。わずか30分の間に、50個以上もの流れ星が見えました。海上はほとんど光がないので、びっくりするくらい星がよく見えるんです。クルーズ船が進む広い海は、大自然の中。地球を肌身で感じられた夜でした」
心を静かに落ち着かせて過ごすからこそ、見えてくる景色や世界。クルーズ旅というと豪華さばかりに目が向きがちですが、本当の贅沢は普段では感じられない、地球を体感できる時間だと思えました。
就航している今がチャンス!ぜひクルーズ旅へ
コロナ禍の影響でクルーズ旅どころか、旅行自体もままならなかったここ数年。国土交通省の統計によると、日本人のクルーズ利用者数は2019年に35万7,000人にまで増え、コロナ禍を過ぎた後は日本船、外国船に関わらず日本発着クルーズは日本人とインバウンドのお客様で申込が殺到しています。
とはいえ、新たに日本発着を就航するクルーズもあるといいます。
「2024年11月からは、エレガントな船内で北欧ならではの雰囲気に包まれるバイキング・エデンが、日本初就航します。外国船ですが、日本人のお客さまに満足いただける日本仕様のサポート・サービスが充実しています。さらにこの船は、高価なラグジュアリー船ながら、1泊5万円台で乗船可能です」
最近の日本のクルーズ船は、少人数制で豪華な「ラグジュアリー」、コスパ充実の「プレミアム」、ファミリーでも参加しやすい「カジュアル」と、目的や予算に応じた選択肢があるので、多くの人が興味を持ち始めているのだそう。バイキング・エデンはラグジュアリーでありながらコスパにも長けた、これまでになかった選択肢になりそうです。
「日本のクルーズ旅は、リピート率が70%もあります。つまり一度経験すると、みなさん、そのよさに気付いてしまうんです。ですから、もし少しでも興味があれば、ぜひクルーズ船の旅を楽しんで欲しいです。満足、納得することは間違いありません」
では、どんなクルーズ船を選び、どんなクルーズ旅に行くとよいのでしょうか?
クルーズ旅のご予約・ご相談はトヨタファイナンス トラベルデスクから
トヨタファイナンス トラベルデスクでは、ゴールドカード会員さまにおすすめのクルーズ旅をご提案しております。お客さまのご要望に合わせたプランのご相談も承りますので、下記のWEBフォームまたはお電話よりぜひお気軽にお問い合わせください。
トヨタファイナンス トラベルデスク クルーズの旅ご案内ページはこちら
旅行のご予約・ご相談はトヨタファイナンス トラベルデスクへ
WEBフォームはこちらから
24時間受付中
TEL:0800-700-8160からも承ります
通話料無料 9時~17時
(日祝・年末年始は除く)
DIGITAL magazine Vol.09 Recommend
-
The Charm of Cruise Travel自由な旅ができるクルーズ船vol.2
『こんな旅がしてみたかった!』自分に合ったクルーズ旅の見つけ方クルーズ旅は「高い」「シニア向け」「船酔いする」「退屈」という誤ったイメージを持っている方が多く存在します。ですが、一度クルーズ旅を体験すると、約7割の人がリピートします。なぜでしょうか?第2回は、その理由を紐解いてみましょう。 -
The Charm of Cruise Travel自由な旅ができるクルーズ船vol.1
クルーズマスター・齋藤和宏さんに聞く、新時代クルーズ旅の魅力クルーズ旅と聞くと、高価で限られた人しか行けない旅というイメージがあるかもしれません。しかし、その実際は「それぞれが自分のやりたいことを自由に選べて、しかもコストパフォーマンスに長けた最強の旅」。今回はその第1回、理由と魅力をご紹介します。 -
Tottori~Izumo Drive古史古伝の神話に触れる米子~出雲ドライブ
名宿「佳雲」「華水亭」を結ぶルートへ――鳥取〜島根エリアは、古くより「日本のはじまり」といわれる数々の神話が宿る地。暑さが和らいだ初秋に愛車を駆って、知的好奇心を刺激するいにしえの地を巡りながら、ロマンを体感する旅へ出かけましょう。ドライブルートを結ぶ、名宿もご紹介します。 -
Enjoy authentic BBQプロが指南する
スマートな“本格BBQ”のススメキャンプよりも気軽に、ピクニックよりも盛り上がるバーベキュー(以下BBQ)が再注目されています。日本における本格BBQの普及のために活動している日本バーベキュー協会会長・下城民夫さんに、楽しみ方やテクニック、ギアをご紹介してもらいました。 -
Compact digital camera to buy now今が“買い”の賢い選択肢
高級コンデジの魅力バッグからサッと出してすぐに撮ることができ、一眼レフやミラーレスと肩を並べるほどの機能性をもつコンパクトデジタルカメラが注目を集めています。人気家電量販店のカメラ担当者とプロ写真家に、今が“買い”の最新モデルと撮影ポイントをうかがいました。 -
TOYOTA CROWN変化するものだけが生き残る
ゼロから復活を遂げたクラウン セダンに乗るクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートという4つのボディをラインナップしてきた16代目クラウン。驚くべきことに当初の開発計画にはセダンの名がなかったのだという。なぜセダンは復活を遂げたのか? モータージャーナリストの鈴木直也氏が解き明かす。