new campみんなが楽しめる! NEW STYLEキャンプ Photo/pixta、Getty Images
日常から非日常へと誘ってくれるのがキャンプの醍醐味。今年の夏から秋にかけては3密を避けられるレジャーとして、これまで以上に人気が高まっているようです。ここでは、毎年の恒例行事として楽しんでいる人はもちろん、今年こそはと、キャンプデビューを考えている人にも、一般的なオートキャンプに加え、これからのスタンダードになり得るさまざまなスタイルのキャンプを紹介いたします。
近年、耳にする機会が多い
「グランピング」って何?
欧米を中心に急速に浸透しはじめている「グランピング」は、グラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語です。キャンプというと、テントの設営や火起こし、食事の準備など、キャンプシーンで必要な道具を一式買い揃えるイメージがありせんか?
キャンプが趣味の人にとってはそれもまた楽しみですが、これからはじめようと思っている人や初心者にとっては、こうした初期投資は悩ましい課題です。そんな煩わしさなしに、誰でも自然環境の中で快適に過ごせるようにと、必要品をすべて整えたキャンプ施設が「グランピングスポット」と呼ばれ、ここで優雅に過ごすレジャーを総じて「グランピング」と呼びます。
旅行感覚を味わえるのはもちろん、自然と一体になることができ、その空間で自分やパートナー、家族と優雅に過ごすひとときは、アウトドアの醍醐味そのものです。主にファミリーや高齢の方がキャンプの気分を満喫できるレジャーとして利用が拡大していて、日本でも毎年専用の施設が増え、需要も高まりつつあります。
【グランピングの3大魅力】
その1.上質で優雅な新しいキャンプスタイル
宿泊施設はハットと呼ばれる大型の小屋もあれば、巨大なゲル形のテント、さらにはアメリカンなトレーラーハウス、ログハウスなど、さまざまなスタイルがあります。いずれも自然の中に点在していて、近隣との間隔も十分あるのが嬉しいですね。山登りや渓流釣りといったアクティビティも楽しめるように、水辺と山谷が両方あるところに多く立地しています。
その2.設置&解体の手間要らずの豪華な内装
一般的なキャンプで必要なテントやベッドの設営、終了後の解体作業などの煩わしさは一切ありません。運営者によって整えられた設備の下、のんびりと快適なアウトドア生活を楽しむことができるのがグランピングの特徴です。自然の中で過ごす小旅行感覚で試してみてはいかがでしょう?
その3.非日常の空間でも設備は万全
アウトドアにもかかわらず、グランピングスポットにはトイレはもちろんシャワールームも完備されており、プランによっては食事付のコースもあります。道具を持たず、クルマを使って身ひとつで訪れれば、至れり尽くせりのサービスを受けられるのがグランピングのポイントです。
単身自然の中で過ごす
「ソロキャンプ」はどこが楽しいの?
キャンプというと、家族や気の合う仲間たちと火を囲んで語らいながら、楽しく過ごすのが魅力ですよね。しかし、近年、独りで自然と向き合い、誰に気兼ねすることなくゆったりと寛ぐ「ソロ(独り)キャンプ」が、トレンドになりつつあります。
使用する道具も多人数で使うものではないため、自分だけが使う、自分好みのものを選ぶことができます。キャンプ場ではひとりでセッティングを行うので、持ち運びしやすいようにコンパクトで軽量なものを使用するのが特徴です。同行者がいないため、キャンプ期間中はいつどこで何をしようが自由。他人に気を遣うことがなく有意義に過ごすことができます。
反面、キャンプ中の行動や自然へのマナー、そして危機への対処はすべて自己責任になりますのでご注意を。
誰にも知られることのない自分だけの空間で、テントやたき火など、ゆったりと時間を過ごすことができるのは、最高の贅沢かもしれません。
【コンパクトで使い勝手のよい3大ソロキャンプギア】
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その1.たき火台
キャンプでのたき火は夜間の照明として、日暮れ時から生活スペースの中心になります。地面で直接たき火をすることを禁止しているキャンプ場も多いため、たき火台は必須。ソロキャンプの場合は、ここが調理をする場にもなり、夜は虫よけの効果もあるので、非常に重要なギアとなります。各メーカーからさまざまなデザインや機能を持ったたき火台が発売されていますが、特にソロキャンプでは軽量かつ扱いやすいタイプがおすすめです。
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その2.クッカー
水を沸かしたり、米を炊いたり、肉や野菜を焼く、煮る、炒めるなど、食に関わる全般に必要となってくるクッカー。ステンレス製やアルミ製など、直火が可能な素材で作られているものがほとんどで、これひとつで何役も担ってくれる優秀な道具です。軽量でスタッキング(重ねて収納)できるものを選べば、量が多くてもソロキャンプ時の収納、携行に不便を感じません。
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その3.ランタン
大自然の中で夜を迎えるキャンプにおいて、足元や手元を照らす明かりは不可欠です。キャンプに慣れてきたら、微光ながら雰囲気抜群のオイルランタンにこだわりたいところですが、突然のハプニングやメンテナンスのことを考えると手軽で扱いやすいLEDランタンやガスランタンがおすすめ。なかにはスピーカーが内蔵されていて、音楽を聴くことができるランタンもあります。
海を眼前に絶景を楽しめる
ビーチキャンプの魅力
日本は四方を海に囲まれた島国。北は北海道から、南は沖縄まで見晴らしのよいビーチが各地に存在します。はるか彼方に広がる水平線から昇る日の出や、真っ赤に空を染める夕日など、素晴らしい絶景を拝むことができるのは「ビーチキャンプ」ならではの醍醐味です。
また、繰り返す波音が心地よいBGMとなり、海からの潮風とともに心に安らぎを与えてくれるひとときになります。さらに、目の前の海でサーフィンやフィッシングといった海辺ならではのアクティビティを楽しむことができるのも大きな魅力です。もちろん、そのエリアのビーチに設けられたルールに従ってマナーのよいキャンプを心掛けることも大切です。
【ビーチキャンプならではの3大アクティビティ】
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その1.スリルと爽快感が魅力のSUP
近年、水辺のアクティビティとしてメジャーになったSUP(サップ)。スタンドアップパドルボードの略で、浮力の強い専用のボードの上に立ち、1本のパドルで漕ぎながら水面を移動するウォータースポーツです。サーフィンとカヤックの特徴を融合させたような緩やかな乗りもので、景色を愛でながら楽しめるので日本でも大きなブームとなっています。
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その2.現地で食料調達ができてしまうフィッシング
魚が釣れたら、刺身や塩焼きなど、夜の食材として新鮮なうちに楽しめるのがビーチキャンプの醍醐味のひとつ。とはいえ、釣れる釣れないは別として魚の当たりを待っているドキドキ感、そして釣れた時の魚の引きや高揚感は何物にも代えることはできません! 親子のコミュニケーションとしてもよい機会です。
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その3.ビーチに行ったらまずは水遊び
美しい景色、広い海、解放感のあるビーチに行ったら、まずは水際で遊びたいもの。夏場はからだをクールダウンできます。ただし引き波やクラゲといった危険も多いので、注意が必要です。保護者の方はお子さまから目を離さないように気を付けましょう。
●キャンプスタイル別おすすめモデル
「グランピング」には優雅に走るクラウンで
リゾート感覚を楽しむことができるグランピングであれば、行きも帰りも車中は優雅に過ごしたいもの。トヨタのラグジュアリーサルーン・クラウンなら道中に疲れることなく、思う存分グランピングを楽しむことができるはずです。
コンパクトSUVのライズで「ソロキャンプ」
おひとりさまでキャンプを楽しむソロキャンプでは、装備もとにかくコンパクトがいい。とはいえ、ある程度の荷室は確保しておきたいもの。そんな方にはコンパクトクラスでありながらもSUVらしい存在感、そしてクラストップレベルのラゲッジスペースを持つライズがおすすめです。
「ビーチキャンプ」にはピックアップがお似合い
クルマ好きの男性なら一度は憧れるピックアップトラック。歴史のあるハイラックスは雨や風、海や山など、あらゆるコンディションでの走破性の高さが魅力の頼れるクルマ。荷室の広さはもちろん、後部座席も快適な乗り心地で、仲間たちとの乗り合わせもストレスなく楽しめるのはうれしいですね。
【Column】
PHV車で楽しむべき
最新の「エレキャンプ」とは?
PHV車とは「プラグインハイブリッドカー」のことで、搭載しているバッテリーから家庭用と同じ出力の電源を取ることができる今の時世にぴったりのクルマのこと。
このクルマの特性を利用して楽しむキャンプを「エレキャンプ」といいます。ここ数年注目されはじめていて、例えばクルマにコンセントプラグを差し込むだけで、キャンプ場にもかかわらず電化製品が使えるのが特徴です。
キャンプといえば、たき火をし、調理にガスを使用するのが一般的ですが、幼いお子さまがいるキャンプでは火がそばにあるのは危険です。
そこで、火力に頼らない電力式のキャンプ、通称エレキャンプは安心安全なキャンプスタイルとして、徐々に定着してきています。
マイカーがPHV車もしくはハイブリッドカーで、家庭用のAC電源を備えているタイプであれば、エレキャンプは成立します。自宅にある家電を持っていけば、高額な道具を購入せずにキャンプを楽しむことができます。携帯電話やパソコンなどを充電できるので、大自然に居ながらにして、自宅や職場と同じような生活スタイルで過ごせるのも大きな特徴です。
●エレキャンプにおすすめのクルマ<その1>
今やハイブリッドカーの代名詞「プリウス」
世界に先駆けて登場したハイブリッドカーのプリウス。今やハイブリッドカーの代名詞的存在として世代を超えて多くのユーザーから愛されているクルマです。車内2カ所にコンセントを装備し、外部給電用コンセントとして使えます。サイズ、乗り心地、走破性の高さなど、バランスの良いファミリーカーとして人気です。
●エレキャンプにおすすめのクルマ<その2>
人気再燃中の新型車両「RAV4」にもPHVを搭載
1990年代に発売され爆発的な人気を誇り、クロスオーバーSUV車の先駆けともなったクルマ。一時、海外専売車となっていましたが、再び日本市場に戻ってきたことでファンからも厚い支持を得ています。SUV車としてのタフな走りはもちろん、街乗りでも快適な操作性を発揮する、評価の高い一台です。最新型ではPHVを搭載したモデルがラインナップされ、さらなる人気が出ています。
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