Smart Home Appliances03
そんなことまで!?　優秀すぎる「スマート家電」のある暮らし・CHAPTER:03家電だけに留まらない！
「コネクティッド・シティ」とは Text：Ryosuke Fujitani

2022.08.25

スマートフォンやタブレットと機能が連携し、専用アプリでの操作で私たちの暮らしをより快適にしてくれる「スマート家電」の特集。CHAPTER:01ではスマート家電の基礎知識や魅力、CHAPTER:02では家電量販店のプロが厳選した最新スマート家電を紹介。最後となる本章では今後のスマート家電の未来、そしてあらゆるモノやサービスがつながる「コネクティッド・シティ」についてお届けします。

今後注目すべきスマート機能とは

年々進化しつづけるスマート家電。今後はどういった技術に注目していくべきなのか、前出のTechジャーナリスト、安蔵靖志さんが注目するひとつはセキュリティ機能です。

「まず、アメリカは泥棒など犯罪率が桁違いに高いので、ホームセキュリティの技術は日本より圧倒的に進んでいます。その中で2022年4月に日本でも発売されたAmazonのドアベルとセキュリティカメラ『Ring』が話題になりました」

ドアベル「Ring Video Doorbell 4」はモニター付きインターホンのように使用できるのが魅力

Ringは無線LANに接続し、外出先でもアプリをインストールしたスマートフォンで玄関先のライブ映像を見たり、通話も可能にしたりするセキュリティカメラ。訪問者がドアベルのボタンを押した時やモーション検知をした時にリアルタイムで通知がスマートフォンに届くだけでなく、通話もできます。

「Googleも同様のバッテリー式スマートドアベル『Google Nest Doorbell』を昨年発売しました。これらは玄関だけでなく、たとえば自宅のガレージに設置することでクルマの防犯にもつながるなど、さまざまなシーンのセキュリティが向上します。今後も新しい技術がいろいろ入ってくるのではないでしょうか」

さらに、発展途上とも言えるジャンルのスマート家電も、進化の可能性を秘めていると続けます。

「たとえば、20年くらい研究開発されていますが、冷蔵庫が庫内のAIカメラで食品を自動検知し、『何日以内に食べましょう』といった通知をするなど、より利便性の高いスマート機能は家電自体の進化が必要不可欠。AIテクノロジーも年々進化しているので、今後期待できるところだと思います」

カーライフを快適にする「My TOYOTA＋」

クオリティ・オブ・ライフを向上させてくれるスマート機能は、家電だけに留まらずカーライフにも快適性を届けてくれます。代表的なのが、トヨタのコネクティッドサービス「My TOYOTA＋」。

このアプリは、クルマのそばにいなくてもスマートフォンから簡単にマイカーの状況を確認できるだけでなく、たとえば乗車前に車のエアコンを起動し、車内を快適な温度にできます。さらに残燃料の確認や広いパーキングで駐車位置を忘れた際の表示、ドアロックの閉め忘れやハザードランプの消し忘れをプッシュ通知でお知らせするなど、多彩なスマート機能が魅力です。