Harmony 2017年3/4月号
バラエティ自動車ジャーナリスト 小沢コージの

コースター ここがポイント!

国内外で長年愛されているマイクロバス、「コースター」が24年ぶりにフルモデルチェンジした。ボディを一新し、静粛性や快適性はもちろん、剛性も格段にアップした“トヨタの至宝”を乗車体験した。

老舗焼鳥屋のタレの如き、深い味わい

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知る人ぞ知る逸品「コースター」。小沢の記憶の中では、週刊誌のグラビア撮影時によくロケバスとして使われ、幼稚園バスのベース車として街中で見かける存在。そのほか中国に行けば新車価格が1,000万円を超えるだけでなく、中古車価格が全然下がらない超人気日本車として有名だったが、それが今回の取材で図らずも証明されることになった。

とにかく耐久性抜群。マイクロバスとなると黙ってプロから選ばれる存在で、問答無用の信頼性の高さで、壊れないという。走行距離40万キロは当たり前で、今回も骨格となるラダーフレームやサスペンション回りは変わっていない。メインは外観デザインとロールオーバー対策とそれに伴うボディ外板の一新で、4リッター直4コモンレール式ディーゼルエンジンは180PSのパワーも47kgf・mのパワー&トルクも変わっていない。要するに乗用車のように一気に変えるのをよしとしない世界なのだ。

新世代シートが2年前に導入されたように、徐々に信頼性を確かめながら、老舗の焼鳥屋のタレのようにじわじわと進化していく。ただ今回は、一番目立つボディが一新されたため、それが“フルモデルチェンジ”と称されているだけなのだ。見た目は欧州のトラムの如きモダンさを纏い、静粛性、乗り心地は確実にアップ。一方、おそらく加速も燃費も変わっていないはず。だが、それでいいのだ。それが「コースター」の進化なのだから。

コースターの詳しい情報・お問い合わせは、toyota.jp へ。

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おざわ こーじ◎バラエティ自動車ジャーナリスト。
1966年神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、某自動車メーカーに就職するも半年後に退職。「NAVI」編集部を経て、フリーに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『ドライブ上達読本』『クルマ界のすごい12人』など多数。