ゴルフ情報の収集に余念がないゴルフ大好きライター鶴原弘高が、
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2016年12月記
ゴルフコラム 第8回

Kochi黒潮カントリークラブ

文/写真・鶴原弘高

現地に行ったことがなくても、テレビ観戦で目にしている人も多いだろう。Kochi黒潮カントリークラブは、毎年11月末に行われる男子トーナメント「カシオワールドオープン」の開催地となっているゴルフ場だ。

南国・高知の雄大さを実感するトーナメント開催コース

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現地に行ったことがなくても、テレビ観戦で目にしている人も多いだろう。Kochi黒潮カントリークラブは、毎年11月末に行われる男子トーナメント「カシオワールドオープン」の開催地となっているゴルフ場だ。

太平洋コース9ホール、暖流コース9ホール、黒潮コース18ホールからなる全36ホールを有していて、トーナメントでは太平洋9ホール、黒潮アウトの1〜5番、黒潮インの15〜18番がミックスして使用されている。支配人に聞いたところによると、これはギャラリーやテレビ中継の動線上の配慮から考え出されたルーティングで、決して暖流コースの9ホールが悪いわけではないんですよ、とのこと。通常営業では、ゴルファーは太平洋と暖流の18ホールをラウンドするか、黒潮の18ホールをラウンドするかの選択となる。黒潮の18ホールは、日本では珍しいゴーイング・アウト、カミング・インのホールレイアウト。つまりハーフ終了時にクラブハウスに戻ってこないホール配置になっていて、ランチ休憩のないスループレーでの営業となっているのも特徴だ。

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僕が訪れたのは9月中旬で、トーナメント開催のちょうど2カ月前。事前に過去の「カシオワールドオープン」の大会映像を観てから向かったのだが、現地に行ってみて予想外だったことがある。このゴルフ場が、思ったよりも山の上に位置していたからだ。

太平洋コースのティグラウンドに立つと、テレビで目にするような開放感のあるホールが広がっていた。太平洋の1番は、その名のとおり太平洋に向かって打ち下ろしていくホール。ティグラウンドからはグリーンまで見渡すことができて、グリーンの向こうには水平線まで見える。雄大かつ、とても美しいホールである。聞けば、水平線が見えるように計算されて設計されているとのこと。太平洋コースは、その後にも海を望めるホールが続く。

高台に位置するゴルフ場なのだが、山を崩して大きく土を動かしたのだろう。ラウンドしてみると、見事な丘陵コースとして造成されていることに驚いた。もちろん高低差のあるホールもあるが、どのホールでも雄大さが感じられるような設計になっている。ホール間にはヤシの木が植えられていて、海外の高級リゾートコースのような雰囲気もあり、それがとても印象的だった。

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リゾートコースというと、あまりいい印象を持たないゴルファーもいるようだが、誤解しないでほしい。たしかにリゾート地にあるゴルフ場のなかには、景観と雰囲気を優先しただけで、肝心のゴルフコースはメンテナンスが悪くてボロボロ、なんてところもある。けれど、海外には高級ホテルとスパを有するようなリゾートコースが数多く存在しているし、アメリカのPGAツアーではそういったコースでトーナメントが開催されることも多い。景観がよくてラグジュアリー、なおかつゴルフ場も一流、というリゾートコースもあるのだ。

Kochi黒潮カントリークラブは、訪れるゴルファーが雄大な景観のなかに身を置き、気持ちよくラウンドできるリゾート感に溢れたゴルフ場である。トーナメント開催コースだけあって芝の状態は保たれているし、肩肘を張って臨まなくてはいけないほどの難関コースではないので、プレーも気軽にできる。それに陽光が差し込むクラブハウスのレストランで食べたランチが、とてもおいしかったことを付け加えておきたい。定食ではなく一品をいくつか注文したが、どれもが美味だった。

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高知県内で山の南側に面しているゴルフ場は、Kochi黒潮カントリークラブとすぐ隣にある土佐カントリークラブのふたつだけである。太陽が顔をのぞかせると、冬場でも薄着でプレーできるのも魅力だ。

付帯する系列ホテルはないものの、すぐ近くに土佐ロイヤルホテルがあるので、ここに宿泊して2ラウンドか3ラウンドするのがいいと思う。お薦めは、景観のいい太平洋と暖流を回る18ホールだが、ランチ休憩を挟まないワンウェイ方式の黒潮18ホールもぜひプレーしてほしい。せっかく高知まで訪れるのなら、トーナメントで使われている全ホールを制覇すべきだろう。夜には市内まで繰り出して、高知名物のカツオをいただこう。

Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)

つるはら ひろたか◎ゴルフライター。1974年、大阪府生まれ。フリーランスのライターとして男性誌などで活動後、30歳のときにゴルフの面白さに気づき、ゴルフ専業のライターに。最新クラブの試打評、ゴルフ場のレビュー記事など多岐にわたる分野で執筆を行っている。HDCPは7。